REW で周波数ごとの左右 定位バランス確認

ステレオの左右バランスが悪い気がしたので、REWという音響測定用ソフトで、トーンバースト波を作って確認してみました。
後ろの方にファイルも上げていますので活用ください。

トーンバースト波形

普通にトーンバースト波を作るとスピーカーの慣性モーメントで他の付帯音がでるので、立ち上がり立下りがゆっくりなTukey0.25でモノラルで作っています。

周波数は、25Hzから20kHz、1/3octで低いほうから1秒おきに20サイクル再生、3-4回で次の周波数に行きます。
これで各周波数が中央に定位すれば、各周波数で左右のバランスが取れていることになります。

家で試してみると、ツイーターのあばれが結構あることが分かりました。
又、ヘッドホンでLRを変えて聞くと耳の左右の特性がわかりますので面白いです。

準備

ツール

家は、Windows10のミニPCを使っています。

今回使ったのは、Room Acoustic Wizard (REW)というドネーションウェアの音響測定ツールです。
気に入ったら寄付をお願いしますという感じですので、もう少し使いこなしたら寄付をしたいと思っています。

REW

家の構成では、8chのマルチDAC(Topping DM7)でソフトウェアチャンネルデバイダー(EKIO)を使い、オーディオインターフェイス(MOTU M4)も繋げているため、REWがうまく動かず苦労しましたが、少々トリッキーな手法で解決しました。

録音は、Audaccityの最新版(3.5.1)を使っています。
このソフトは結構癖があり、よく落ちたりバグもたくさんあるので、簡単にはお勧めできませんが機能は非常に豊富で音質の劣化も少ないと感じるので、最近はよく使っています。

Audacity

機器構成

以下のようにオーディオインターフェイスと8chマルチDACがつながっている変態構成です。
その他にFLOW-8・zoom UAC-232・zoom H4eなどが適時繋がれています。

オーディオインターフェイスは前に購入したMOTU M4です。
4chでソフトチャンネルデバイダー用に初期に購入した物です。そこそこ音も良いので今でも使っています。

測定マイクが、ベリンガーのECM8000で、周波数特性のばらつきが分かりにくいので、キャリブレーションデーターがあるマイクを買おうと思っています。
キャリブレーションデータをREWに入れれば、より高精度な測定ができるので、最初からこちらを買えばよかった・・・・

Dayton Audio EMM-6

測定ファイル作成

REWのジェネレータで、以下のように設定しました。「Tone」 「Tone burst」 Windowは「Tuket0.25」音は各20サイクル、1秒おきに音が出る設定です。

これを、25Hzから20kHzまで、手動で3-4回繰り返したら1/3octで高い周波数に手動でスワップしました。

これを「Audacity」の録音機能で録音し、Rチャンネルだけを取り出して、再度モノにしています。(機材での左右差をなくすため)

出力はWAV(48kHz・24bit)にしました。

測定ファイル

1秒後から、25Hzが4サイクル前後鳴って次に行きます。音源はモノにしています。
周波数は、25・31,5・40・50・63・80・100・125・160・200・250・315・400・500・630・800・1k・1.25k・1.6k・2k・2.5k・3.15k・4k・5k・6.3k・8k・10k・12.5k・16k・20kで20k、後は1sで音が止まる設定です。

1分40秒くらいから10kHz以上になります。

まとめ

思った以上に周波数での左右差があり、部屋での反射もあり結構暴れていました。
何度か視聴しながら、右のツィーターの音量を-1dB下げ、EKIOのPEQで左右を個別に調整し、遅延も個別に調整して、ほぼ中央に定位するようになりました。

音は前よりも安定している気がします。

シングルトーンで調整していた時、調整後に耳鳴りがするようになりましたが、この方法だとあまり耳鳴りがしなくなりました。

REWは英語なので多少とっつきにくいですが、フリーで全機能が使えるドネーションウェアなので、使ってみるのも良いかと思います。
測定マイクとオーディオインターフェイスがあれば、部屋の特性など多岐にわたる確認もできます。

最近はREWでいじり倒していて、納得する音が出ないのでブログの更新が滞っています・・・

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