昇圧トランスでオーディオ 220V運用

前回購入した800Wのトロイダルトランスの単巻き昇圧トランスが思いのほか良かったので、1500Wの昇圧トランスも購入して、オーディオ+PCの電源を220Vにすべて変えて運用してみました。
これはびっくり!パワードスーパーウーハーKEF KC62の切れがグーンと良くなり、全体的に切れが増しました。

昇圧トランス 1500W

今回購入の1500W昇圧トランス

前回購入の800W昇圧トランス

220Vでの運用意義

家のオーディオ機器は全部の機器がスイッチング電源を使用しているので、AC240Vまで対応できます。
又、日本のAC100Vでの運用はグローバルだと一番低い電圧のため、効率も低めになります。
そのためAC100Vの運用では効率が悪く発熱が多めになり、ノイズレベルも高くなります。
入力電圧が高いとスイッチングレギュレーターのコンデンサーに充電されるレベルが100Vに比べて高めになるため、出力側へのスパイクノイズの低減効果も期待できます。

FBの友人でスイッチング電源のオーソリティからコメントを貰いました。
「220Vで駆動してもらえば、一次側電流が半減するので、ノーマルモードノイズが半減します。
入力電解コンデンサの低周波リップルも約1/4に成るので、出力への低周波リップルも激減します。
100Vで駆動されてしまった方が、設計者としては苦しい。特に温度上昇ということでした。

又、良い点としては、220V運用は電流が半分以下になるため100Vでの運用するのに比べて電線の太さが倍になったと同じ効果があると思っています。

課題

一番の課題は100V機器も接続できるコンセントなので、他の人が誤って刺さないように注意が必要なこと。
220V側はアースに落とさないようにしないと危険になる場合があることです。
詳細は前回のブログで記載してありますので、参照してください。

昇圧トランス・動作確認

入力電圧は100Vのため、100V側に倒します。
電源スイッチは自照式のような見かけですが電源ONでも点灯しません。

右の電源の緑LEDはAC220V用の物らしく、出力の220V側に直接接続されています。

下側のコネクターは良く中国で見るUSプラグ、EUプラグなどが共用で刺さるコンセントです。
このタイプは接触する面積が小さいので、電源ONの状態で抜き差しするとスパークでコンセントが痛みますので注意してください。

接続・視聴

今回はテストですので1500Wをパワーアンプ用PD電源に繋ぎ、800WをDACとパワードウーハーに繋いで音出ししました。
電源はオーディオ用だと不足するのでPCに使っている100Vからの使用です。

昇圧トランス 800W

視聴

今回は魔改造してあるAIYIMA A07の2台のみAC220Vで動かしました。

パワードウーハーの切れが素晴らしく良くなりました!これが同じ機器なのかと!
今まで切れが悪いので55Hz以下で使っていたのが、80Hzに上げても違和感を感じません。
ソフトウェアチャンネルデバイダー「EKIO」の設定を大きく変更でき、不満だった低域の繋がりが解消できました。

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まとめ

今回、AC100Vでの運用をAC220Vに変更したのですが、ここまで変わるとは思いませんでした。
スイッチングレギュレーターを使っている機器ならば、220V運用を試すとびっくりすると思います。

値段も安いので100V運用でスイッチングレギュレータを使っている人は試す価値はあると思います。

EKIOの設定を大きく見直しているので、次回くらいにはZoom H4essentialで空気録音をあげてみたいと思います。

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