FLOW8 1kHz を PCM・DSD変換してスペクトラム比較

デジタルミキサーFLOW8を色々いじっていて、WS/WGで波形を比較していた時、PCMやDSDに変換した時のスペクトラムの変化が気になったので、実験してみました。
グランドループでどのようにノイズが入るかとか、バランス接続でノイズのブロックがどこまでできるかなどの実験もしていますので、ぼちぼち上げていきます。

貧乏なので高価な機材などは購入できないため、手持ちにある機材と主にフリーウェアで測定していきます。

使用機材

BEHRINGER FLOW8 デジタルミキサー

音もそこそこよく高機能なデジタルミキサーです。これだけ高機能で電池駆動も出来て、コンパクトで、私の希望にぴったりのミキサーです。初期はなぜか不調でしたが、サポートから戻ってきたら快調に動作しています。

初デジタルミキサーなので手間取りましたが、慣れるとアナログミキサーには戻れないです。
EQとかの細かい設定がほとんどスマホ側になり、つまみが激減しているのは寂しいです・・・
全部出すとすごいサイズになりますけどね。

使用ソフト

有名なソフトばかりですが紹介します。

WaveSpectra WaveGane

高性能なオーディオ帯域のスペクトラムアナライザーと信号発生器です。

フリーソフトでここまで高性能なのは素晴らしい!efuさんに感謝
現在作者のHPは閉鎖されていて、足跡がWeb Archiveに残っています。

TASCAM Hi-Res Editor

 TASCOMさんHP参照

TASCAMさんが無料で公開しているソフトです。
簡単な操作で、変換ができるので重宝しています。

DSD 11.2MHz/PCM 384kHz 32bit対応 波形編集ソフトウェア。DSD/PCMハイレゾファイルの変換や編集が可能。DSD11.2MHz/PCM384kHz対応の2チャンネル波形編集ソフトウェア。

TuneBrowser

500曲までは無料で使えて、制限もない高音質な再生管理ソフトです。

TuneBrowserは、ハードディスク上の大量の音源ファイルを管理するソフトウェアです. ASIO, WASAPI によるハイレゾ音源、DSD音源のネイティブ再生に対応しています。

実験

録音

WaveGaneから、1kHzの正弦波を出力
FLOW8でUSB入力(USB Out 1/2)、MAIN L/Rで出力していきます。

出力レベルは-10dBout・FLOW8のレベルは0dB歪率測定限界以下

これを、WaveSpectraからWAVファイルに出力します。
1kHz -10dB REC.WAV という名前で保存しました。

再生

TuneBrowserで再生します。

再生デバイスをWASAPI:USB OUT(1/2)に設定して、FLOW8へ出力します。

再生波形をWaveSpectraで見た所
高調波の出方が多少変わっていますが、ほぼ波形の変化はありません。

波形変換

TASCAM Hi-Res Editorを使って波形を変換していきます。

今回変換するのは以下のフォーマットになります。
PCM 16bit/44k・24bit/48k・24bit/96k・24bit/192bit
DSD 1bit/2.8M・1bit/11.2M

24bit/48kはFLOW8の最大ですが、WAVから変換して見ます。

ファイルサイズ

WAVでのサイズが40M(24bit/48kHz・2.24分)

PCM 16bit/44kHzが24M
PCM 24bit/96kが81M・192kが162k
DSD 2.8Mが100M・11.2Mが398M

再生波形

今回はFLOW8での波形ですので参考程度にみて下さい。
性能が24bit/48kHzですので・・・

DSDもPCM変換した後の波形になります。

16bit/44kHz CDレベル


ダイナミックレンジが下がるのでノイズフロアーが-100dB前後まで上がっています。
それでも歪率0.0003%upなだけです。

24bit/96kHz

ノイズフロアー -145dB以下 2次高調波が-140dB程度出ています。

ノイズフロアー -150dB以下 2次高調波が-145dB程度出ています。

DSD 2.8M

15kHzくらいからノイズフロアーが上がっています。-110dB程度・再生側の問題なのかはわかりませんが、面白い波形になりました。DSDをネイティブに録再できるとまた違った波形になると思います。

DSD11.2M

こちらも面白い波形です。ノイズフロアー-140dB程度 

まとめ

FLOW8で色々やってみたら面白い結果になりました。

DSDネイティブで録音できるとまた違った結果になるかもしれません。
又、PCM96kと192kの差も思った以上にないのは驚きでした。

ファイルのサイズと音質は、最終的に録音したファイルはWAVのままで取っておくのが、一番いいという当たり前の結果でした。

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