10cmフルレンジのONKYO OM-OF101自作BOXを中心に超低域はKEFの11Hzから±03dBで再生できるスパーウーハーKC62・10kHz以上は中華のリボンツィーターで補う構成を色々いじりまくって、なんとかオールマイティに聞けるポジションが詰まってきました。
現在の概略構成
当初はKC62に内蔵されている24dB/octのフイルターで切って使うようにしていたのですが、音質が今一になるので、アンプのサブウーハー出力からとって、中域は自分の減衰に任せるほうが自然だったので、スーパーウーハーのLPFを45Hzで切る構成になりました。
中華リボンツイーターは高域不足を補うように10kHzで切っています。少し効率が高いのですが10kHzで切ったらあまり音圧の差は感じなくなりました。
音源は主にAmazon Music HDとTuneBrowserで聞いています。
スーパーウーハーからの振動で音に濁りが出ていたので、黒檀の棒の上にαゲルの振動吸収シートとコルクを張って防振もしています。
これで中高域は比較的簡単にセッティングできたのですが、超低域が曲によって大きく異なるので、LPFのセッティングはカットアンドトライの繰り返しです。
写真の後ろにある黒い箱がスーパーウーハーのKC62です。
視聴による詰め
イーグルス
まずは低域たっぷりのホテルカリフォルニア(Hell Freezens Over)で音合わせ
KC62のカットオフは55Hzくらいで音量を絞ったほうが切れの良い低音が出ます。中域はフルレンジでカバーしているので違和感はありません。低域での空気感がありライブの盛り上がりがひしひしと伝わってきます。
デュア・リパ
特徴のある伸びやかな声のデュア・リパです。結構なレベル超低音が入っています。
スパーウーハーを切ったほうが聴きやすい・・・・。スーパーウハーを入れた時の迫力は素晴らしいですが・・・55Hzカットオフだと低音の響きが大きすぎて疲れます・・・
LPFを45Hzに落として、スーパーウーハーのボリュームをやや上げると聞けるようになりましたが、まだDiscなどで鳴らしているドンシャリ系に近く、耳で聞く音以上に体に響きます。
ここでLPFを45Hzにセットし直しです。40Hzだと谷が出来てしまっていました。
アルバム 超絶サウンド!芸劇オルガン より
e-onkyoで特集を組んでいた芸術劇場のパイプオルガンの録音です。パイプオルガンの18Hzの超低音が体を包みます。録音も素晴らしくスーパーウーハーを入れて聞くと迫力が全く違います。
ただこの録音はレベルが他の音楽よりも低いのが残念です。
LPFを45Hzにセットして、もう少しボリュームを上げると良い感じですが、デュサ・リパとの差がありすぎるので前のボリューム位置でセットです。
音量を上げるとほかの部屋に重低音が届くので、そこそこの音量で聞いています・・・残念
ニッキ・パロット
私の好きなニッキ・パロットです。Black Coffeeは最初のベースが気持ちよく響きます。艶のある声も最高です。在宅での仕事中にニアフィールドで聴くと仕事もはかどります。
Jazz系はフルレンジで聴いていてもそこそこ聞けるのが良いですが、超高域と超低音を足すだけで、響きが良くなりより楽しめます。
まとめ
前から気になっていたKEF KC62を、昨年酔った勢いでポチってしまいました。
家の構成の中では断トツに高い(高級オーディオでは安いほうですが・・・)機器になっていますが、買ってよかったと思います。
狭い部屋の中でのセッティングに手間取りましたが、やっと良い感じになりました。
このKC62は25cm角くらいの小さなスーパーウーハーですが、周波数レスポンス (±3dB) 11Hz~200Hz・最大出力 105dBという驚異的なスピーカーです。
(普通のスピーカーの周波数特性は-10dBで表記しています)
低音も良くあるドヨーンとした鳴り方ではなく、ドン!というスピード感がある鳴り方が気持ちいいです。
レコードだと超低域・大音量だと針飛びするので、20Hz以下はカットして録音するのが普通です。
そのため昔に録音された音楽だと超重低音は余り入っていません(入っていても音量が低い)
しかし、最近の音楽だとそのまま録音されているのも多いので、超低音が再生できると全く違う音が出てびっくりします。
これからもコストと小型化にこだわって、チープオーディオを楽しんでいきたいと思います。
あー買ったままで転がっているFE168SS-HPの箱も作らなくては・・・20ℓ以下の小型バスレフで検討中です。
KEF KC62 スペック
KEFのHPより抜粋
■特徴 ○クラスDアンプの1,000W RMS(2 x 500W)を搭載 ○5つのプリセットされたルーム配置イコライゼーション機能装備 ○KEF SmartConnect及びあらゆる接続に対応可能なスピーカーレベルの入力端子 ○アルミニウムを成形して作られた曲線を描くキャビネット ○P-Flex (通称 ”折り紙”エッジ)ドライバーエッジ ○Uni-CoreTechnology ■仕様 ○モデル KC62 ○デザイン Uni-Core フォース・キャンセレーション ○ドライバーユニット 2 x 6.5” ドライバー ○周波数レスポンス (±3dB) 11Hz~200Hz ○最大出力 105dB ○アンプタイプ ビルトイン Class D ○アンプパワー 1000W RMS (2 x 500W RMS) ○ローパスフィルター 40Hz~140Hz, LFE ○入力 ・RCA フォノソケット ・スピーカーレベル入力 ○ライン出力 RCA フォノソケット ○ライン出力 ハイ・パス・フィルター 40Hz-120Hz, Bypass ○使用電力 100 – 240V, 50/60 Hz ○消費電力 1000W ○重さ 14kg (30.9Ibs) ○サイズ(高さ X 幅 X 奥行) 250 x 256 x 248 mm (9.68 x 10.07 x 9.76 インチ) ○カラー・バリエーション ・カーボン・ブラック ・ミネラル・ホワイト |
16cmウーファーを2機(先述のUni-Coreドライバー)搭載
これによりユニット同士の余分な振動を打ち消して出力を増強し、キャビネット内の振動も抑制
P-Flex(折り紙)エッジが採用(ストロークに余裕ができ空気圧を適正に保つ)
ウーファーのボイスコイル部分にジャイロセンサーと高密度集音マイクを内蔵し、ボイスコイル内の電流を瞬時、正確に測定。その値を入力信号と比較して補正を行うアクティブ・ディストーション・コントロール・テクノロジーを搭載することで、全高調波歪を75%減少させている。
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