KEFさんのスーパーウーハーKC62を使用している人から、フィルターに問題ないと聞いて再度調整してみたけど、全然ダメなので確認のために実測してみました。やはりダメそうです・・・
測定系統図
PCからFLOW8経由で10Hzから10kHzのスイープ波形を出力 -10dB ミキサーは全て0dBにセット
スイープ波形の歪率0.0001%以下・S/N120dB以上
測定用のマイクで録音し、Flow8よりPCでスペクトラムを表示
KC62は、フィルターはALL0(スルー)、スピーカー側のカットオフはMax120Hz
使用機材
BEHRINGER FLOW8 デジタルミキサー
音もそこそこよく高機能なデジタルミキサーです。これだけ高機能で電池駆動も出来て、コンパクトで、私の希望にぴったりのミキサーです。
BEHRINGER ECM8000 コンデンサーマイク
測定用ECMです。音が悪いという話はよく聞きますが、測定用なので良しとします。
実測でもS/Nは良くない感じ・・・・
まーそのうち改造しちゃいます。松下のマイクカプセルは10年ほど前に4個ほど購入しておいたのが使えそうです!
指向性:無指向
周波数特性:15Hz-20kHz
出力インピーダンス:600Ω
感度:-60dB
コネクタ:XLR3ピン(オス)
電源:ファンタム電源15~48V
サイズ・重量:長さ193mm・120g
付属品:ウインドスクリーン、マイクホルダー(変換ネジ付3/8、5/8)、キャリングケース
測定ソフト
WaveSpectra WaveGane
高性能なオーディオ帯域のスペクトラムアナライザーと信号発生器です。
フリーソフトでここまで高性能なのは素晴らしい!efuさんに感謝
現在作者のHPは閉鎖されていて、足跡がWeb Archiveに残っています。
測定
KC62から30cm放して測定します。
最小レベルを0とし、1クリックごとに1から数字を記載していきます。
0-4までは音が出力されません。20Hz近辺は暗ノイズです。
設定かなと思いLPFを80Hzとかにも変更しても変わらず。スピーカーのHPFを変更しても変わらず・・・
22.5Hzくらいに結構大き目のノイズが出ています。これはスピーカーからではないので今後調査します。
5クリック目で急に音が出ます。
一気に−30dB出ちゃいます。
又、出力音圧レベルも基本スペックの11Hz-120Hz±3dBに遠く及びません。
まともな音圧は40Hzからなので、安いサブウーハーと変わりません。
マイクも15Hzから感度があるので問題ないはずです。ECM8000は2本あるので交換して確認してみましたが、特性は同じでした。
6クリック目
-20dB前後
7クリック目
-10dB前後、これ以上は近所迷惑なのでボリュームを落とします。
同レベルでフルレンジのOM101を測定。こちらは部屋の特性が出ないよう正面10cmでの測定です。
20Hz-10kHz このレベルでもニアサイドだと相当な音量です。
以上の状況なので、壊れているのではないかと判断しています。アクティブ・ディストーション・コントロールがかかっていないかもしれません。
最初から音量が大きすぎて合わないので内蔵のHPFを使わず、LPFのカットオフを45Hzにして、ぎりぎりまで絞って使用していたのですが、他ユーザーからフィルターでカットしても音量の問題はないと聞いたので測定したら、おかしな状況がわかりました。
2022/5/18追記
KEFさんのサポートから連絡があり、返送してほしいとのこと(最近機器の不調が多い・・・)
すごく時間がかかりそうな回答だったのでとっても不安です。
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