PD3.1電源 昇圧トランスで220V での運用

家の分電盤は単相200Vできているので、今のVVFケーブルを引き直してオーディオ用200Vを引こうと思って、経路を調べたのですが、防音用の100mmほどのフリアクをコンパネで接着しているタイプで斜めに走っているらしく、引き抜くと通せなそうなので断念・・・・(床を張り替えるくらいのつもりなら行けますが・・・)
そのため、100Vを220Vに昇圧するトランスがAmazonでお安く出ていたので購入して視聴しました。

2回路200Vが欲しかったので800Wタイプを選定。(アイソレーションもしたかったので複巻きトランスを探したのですが、大きいのと高いので単巻きトランスで妥協しました)
今は新生活キャンペーンで500Wタイプなら36%OFFでしたが、800Wタイプは20%でした・・・

220Vでの運用の意義

家のオーディオ機器は全部の機器がスイッチング電源を使用しているので、AC264Vまで対応できます。
又、日本のAC100Vでの運用はグローバルだと一番低い電圧のため、効率は低めになります。
そのためAC100Vの運用では効率が悪く発熱が多めになり、ノイズレベルも高くなります。
入力電圧が高いとスイッチングレギュレーターのコンデンサーに充電されるレベルが100Vに比べて高めになるため、出力側へのスパイクノイズの低減効果も期待できます。

課題

今回使用した物は単巻きのトランスのため、入室力は絶縁されておらずアースも共通だとまずいため、分解して中のチェックもしました。
やはり課題はあり運用には注意が必要です。

単相3線式の構成は、L1ーN(GND)ーL2となっており、100Vで使う場合はL1-NとL2-N間での運用になっています。そこでL1-N間を200Vに昇圧するとちょっと困ったことになります。GNDを使わない構成ならいいのですが、もし単相3線式と混在するとGNDの電位が異なることになります。

そのためアース付きの機器をこの機器の110V側に刺すのは止めたほうが良いです。
幸いにしてこのトランスの100Vコンセントは2Pのため、内部のみでの結線になっておりますので、危険にはならないです。3Pタイプのコンセントには変えなければ大丈夫そうです。

開封の儀

このメーカーは日本法人で代理店として運用しているようです。修理とかも安心ですね。
RVYUAN(リョクエン)公式ショップ
Amazonで購入したので次の日に到着。やはり中国製造なので、テープでぐるぐる巻きでした。

中はパッキングされており問題ありません。

取扱説明書・保証書も日本語で、言葉も違和感はありません。

電源ケーブルも菱形PSEでJET検査のため、多分正規品です。

丸PSEマークが本体についていますが、丸でよかったかは不明ですが、メーカー名が入っていない時点で正規のPSEではないです・・・
ACアダプターは菱形PSEじゃないとNGなのですが、電圧変換トランスは調べないとわかりません。

昇圧トランスを分解

ケースは上に2か所、左右に4か所づつ、計10本のネジでとまっています。
中国製のネジのため、ドライバーとの合わせが悪いのでなめそうで注意が必要でした。

又、本体にはバーリングしてあったのですが、タップ部分の塗装が付いたまま無理やり押し込んであるので、ネジがダメになりかけていました。筐体の塗装の仕上がりはまずまずです。

開けたらトロイダルトランスでした!磁束の漏れが少なく小型に作れるので良いと思います。

ヒューズもセットタイプなので、落ちてもリセットするだけで復帰するようです。
2個ついており100Vと220Vが個別に2個ついており、220Vだと3Aでした。100Vは見えなかったから不明です。
CCCマークがついていたので中国産ですね。

巻き線は黒2本がGND側で、次の赤と青が100V・220Vの入力切り替え、次の青が110V出力赤が220V出力になっていました。

入力側の黒黒間はゼロΩ・黒青間は1.8Ω

出力側の黒青間は4.1Ω、黒赤間は4.2Ωでした。
まずまずだと思います。

はんだ付けはそこそこでしたが、ひげが10mm近く飛びていたところはカットしました。
絶縁されていますが沿面距離が1mm程度しかないところもあり、ちょっと近いです・・・

昇圧トランス・動作確認

入力電圧は100Vのため、100V側に倒します。
電源スイッチは自照式のような見かけですが電源ONでも点灯しません。

右の電源の緑LEDはAC220V用の物らしく、出力の220V側に直接接続されています。

下側のコネクターは良く中国で見るUSプラグ、EUプラグなどが共用で刺さるコンセントです。
このタイプは接触する面積が小さいので、電源ONの状態で抜き差しするとスパークでコンセントが痛みますので注意が必要です。

接続・視聴

パワーアンプ用に使っているPD3.1電源にUSBトリガー基板で28V5Aを供給しています。
マルチアンプなので、2個の140W PDを使っています。

左がUGREENの140WPD3.1、右がアドテックの140WPD3.1
音質はUGREENのほうが良好です。(値段は倍ですが・・・)

UGREENの140WPD3.1電源

アドテックの140WPD3.1電源

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視聴

今回は魔改造してあるAIYIMA A07の2台のみAC220Vで動かしました。

結構な音量の時は、あまり変わらないかなと思いましたが、音量を下げるとクリアーさが全然違います。
100Vにして視聴すると、220V電源の立ち上がりのスピード感やクリアーさが良くわかります。

このまま運用していきたいと思います。

DACとスーパーウーハー、PCなども新たにトランスを買って別々に接続していきたいと思います。
DACの内部電源もGaNタイプに変えたいかな?

ただAC220VとAC100Vが混在してコンセントが刺さるのは危険なので、今後どのように対策を打つかを決めないとまずいですね。

嬉しい誤算

今回はトロイダルトランスだったので、鳴きを心配したのですが全く鳴きません。
たまたまかもしれませんが・・・

又、100V運用時はPD3.1の電源が結構発熱したのですが、220Vにしたらほのかに熱くなるだけです。
電源効率も上がって温度も下がって音質も上がれば、とっても嬉しいです。

これから暑くなる時期にかかりますので、PCも新たにトランスを購入して運用していくといい感じになりそうです。

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コメント

  1. 購入しました
    220にアップするものを2台です
    丁度220仕様のアッテネーターを購入したのでそれにも
    試してみたいと思っています

    • 試してみると面白いと思います。AC-DCなどは、大体100V-240Vまで対応していますが、入力電圧が低いと電流が多くなって発熱しやすくなります。
      100Vを220Vにすると発熱が抑えられ、かつノイズも抑えられる方向になります。又絶縁タイプではないとはいえ、トランスを通過するので高周波ノイズは減少すると思います。

  2. 買いました これより小さいものを2台 やってみました うん ノイズレベルがグンとさがりますね~ いい感じ これからプリがきたのでこれをつかってみます(^^♪

    • それは良かったです。
      当方もなかなか良かったので、パワードウーハーKC62の電源を220Vに変更しました。
      切れがグーンと上がったようです。