Topping DX5 II 1次レビュー

久しぶりに欲しいと思ったDAC+ヘッドホンアンプです。2025/7/24に届いて、開封・セッティング・視聴を行いました。ヘッドホンアンプはMOTU M4より遥かに素晴らしく、S/Nなども分からないかと思ったのですが無音時がより静かな感じで素晴らしい。DACは同じくTopping DM7との比較になりますが、同じく無音時が素晴らしく、メリハリをより感じます。

開封の儀

Amazonからの配送は紙袋でしたが、特に外装などのダメージはありませんでした。
日本の正規代理店からの購入なので、日本語マニュアルがダウンロードできるようです。

Topping DX5II 開封

Topping DX5II 開封

中には上下にクッションが張り付けてあり、乾燥材も入っていて安心の梱包です。

Topping DX5II

付属品は
電源コード・リモコン・USB-AとUSB-Bの1mのコード・Bluetoothアンテナ・リモコン(単4電池は無し)になります。私的には安物電池だとすぐ液漏れするので付属していないほうが良いです。もったいないので使ったら液漏れして大変なことになったことが多数・・・

Topping DX5II 付属品

電源だけ繋げて表示の確認

Topping DX5II フロント

右のつまみを押しながら電源を投入すると、ファームの確認ができます。
ひとつ前のファームなので、最初にファームのアップデートを行います。

Topping DX5II 初期バージョン確認

DX5 II ファームウェア

Topping公式 参照

Topping公式から、V1.49のファームをダウンロードできます。
以下に変更履歴をコピペしておきます。

変更履歴


V1.49 (2025年7月17日)

*修正: ヘッドフォンアンプのDC異常を検出した後、メインインターフェースに「HP DC異常」と表示されなくなりました。
*修正: USB DoP入力でサンプリングレートを切り替えると音が歪む問題を修正しました。
*修正: FFTメーターとVUメーターインターフェースで音量を素早く調整すると表示が遅れる問題を修正しました。
*最適化: 5つのシステムプリセットPEQを、Tuneから直接編集(パラメーターと名前)または削除できるようになりました。
*最適化: メニューのEQ項目が、数字だけでなく「数字+名前」で表示されるようになりました。
*追加:工場出荷時設定への復元時にPEQ設定を保持するオプションを追加しました。
*追加:FFTインターフェースで音量調整、入力切り替え、または出力切り替えを行うと、通常のインターフェースに戻る前に3秒間大きなフォントで表示されます。
*修正:その他の既知の問題をいくつか修正しました。

V1.39 (2025年6月26日)

*有効化:設定 -> 入力設定 -> 入力オプション -> 自動検出
*調整:C1とC2で、ユニット全体のオフセットパラメータがすべて保存されるようになりました。
*追加:A/Bボタンとノブ操作時の機能選択に「PEQスイッチ」オプションを追加しました。
*修正:ボリュームメモリが有効になっている場合、DACモードでライン出力の音量が最大に設定されない問題を修正しました。
*修正:一部のAndroidスマートフォンでBluetoothデバイス名の表示が異常になる問題を修正しました。
*修正:スタンバイからの復帰後にFFT表示が異常になる問題を修正しました。
*修正:その他の既知の問題をいくつか修正しました。

V1.32 (2025年6月11日)

*修正: その他の既知の問題をいくつか修正しました。

V1.30 (2025年2月18日)

  • 初期バージョン

ファームのアップデート

少し悩みましたが、ファームのアップデートができました。

Topping DX5II バージョンアップ

マニュアルのアップデート資料

バージョンアップ 説明

4.の部分を見逃していて、PCにローカルドライブが作成されていたのを気が付かず、しばらく悩みました。
解凍したToppingファイルを新しくできたローカルドライブに入れて、DX5IIの電源をOFF・ONで自動でファームのアップデートが完了します。

ローカルディスク
ファーム
説明
説明

ドライバーのインストール

家の構成はTopping DM7があるのでインストールしなくて済みましたが、新しいドライバーをインストールしておきます。

セッティング

今回の構成でDACが3台PCに繋がるので、同じスピーカーから出せるようにAIYIMA A70のバランス入力にDM7・アンバランス入力にDX5IIを繋いで、瞬時に切り替えで確認できるようにしました。

又、ソフトチャンネルデバイダー「EKIO」もセットします。
Amazon MusicからもDM7とDX5IIも瞬時で切り替えられます。

ASIO4ALL
ASIO4ALLでの設定

EKIOでの設定は、1つの入力を3つのDACに振り分けています。
設定が面倒ですが自由度は素晴らしく、PEQ入れたEKIOで視聴と直接DACからの切り替えがAmazon Musicで瞬時に出来て効果を確認することができます。

今回は比較のためにPEQなどは全てOFFにしています。

EKIO
EKIOでの設定

Windows11でのデバイス設定

Windows11設定
Amazon Music切替

DACチップスペック

ESS HPより

品名ChDNRステレオDNRTHD+Nパッケージ変調器DAC出力抵抗ハードウェアモードTDMモード
ES9020122dB122dB-110dB28-QFNHyperstream IV1050ΩYESYES
ES9039Q2M130dB130dB-120dB32-QFNHyperstream IV390ΩYESYES
ES9038Q2M129dB129dB-120dB30-QFNHyperstream II774ΩNONO
ES9028Q2M129dB129dB-120dB32-QFNHyperstream403ΩNONO
ES9018K2M127dB127dB-120dB28-QFNHyperstream806ΩNONO
ES9016K2M122dB122dB-110dB28-QFNHyperstream806ΩNONO
ES9010K2M116dB116dB-106dB28-QFNHyperstream806ΩNONO
ES9069130dB130dB-120dB32-QFNHyperstream IV390ΩYESYES
ES9068AS129dB129dB-120dB64-LQFPHyperstream II781ΩNONO
ES9033Q122dB122dB-108dB28-QFNHyperstream IINAYESYES
ES9023P112dB112dB-94dB16-SOPHyperstreamNANONO
品名CHDNRステレオDNRTHD+Nパッケージ変調器DAC出力抵抗ハードウェアモードTDMモード
ES9082120dB127dB-108dB48-QFNHyperstream IVNAYESYES
ES9081120dB127dB-108dB40-QFNHyperstream IVNANOYES
ES9017120dB124dB-110dB48-LQFP/ QFNHyperstream IV1563ΩYESYES
ES9080120dB124dB-108dB40-QFNHyperstream IINANOYES
ES9018129dB133dB-120dB64-LQFPHyperstreamNONO
SABRE9006A120dB-102dB48-LQFPNANONO
ES9039PRO132dB138dB-122dB64-TQFPQuad, Hyperstream IV195ΩYESYES
ES9038PRO132dB138dB-122dB64-TQFPHyperstream II202ΩNONO
ES9028PRO129dB133dB-120dB64-TQFPHyperstream II806ΩNONO
ES9027PRO124dB128dB-114dB48-TQFP/ QFNDual, Hyperstream IV760ΩYESYES
ES9026PRO124dB-113dB48-LQFPHyperstream II806ΩNONO

視聴

Topping DM7・DX5II・MOTU M4は、同じチップメーカーの「ESS Technology」のチップを使っているので、音質は似た傾向です。
DM7がES9038PRO×1・DM5IIがES9039Q2M×2・M4がES9026PROとなります。

DM7とDX5IIを切り替えてスピーカー視聴

S/Nが上がっているといっても-120dB以下での差ですので、ほとんど変わらないと思っていたのですが、思った以上に差が出ます。

静かな時の音の沈み込みがDX5IIでは大きく感じ、ダイナミックレンジが広がった気がします。
そのためかDX5IIの方が元気な感じに聞こえます。

DM7とはスペック上ではあまり差がないので、変調器の差か、ハードウェアモード・TDMモードなどの差かもしれません。

ソフトウェアチャンネルデバイダー「EKIO」を通したときと、通さなかった時の差は私にはわからないくらいの差でした。やはりPCでデーター時に加工すると音質的には有利です。
普通のデジタルチャンネルデバイダーだと、もう一度アナログからデジタル変換して、アナログ変換する必要がありますからね。

M4とDX5IIを切り替えてヘッドホンでの視聴

家ではヘッドホンは確認以外はほぼ使わないので、AKGのK240Staduoを使っています。
良い音がするヘッドホンだと路頭に迷いそうなので・・・

こちらはDACチップとヘッドホンアンプの差が大きいので、音質の差は大きいと予想しました。

やはりDX5IIの圧勝です。音の分離感・静音時のS/Nなどすべての点で、DX5IIでした。

まとめ

2025/7/24に届いて、開封・セッティング・視聴を行いました。

Toppingは中国メーカーの中では高級なメーカーになります。特性などは素晴らしく技術力は素晴らしいと感じています。DM7の分解時にも感じましたが、良い部品を使いパターンなども十二分に吟味されていると感じています。

DM7はパターンに部品番号もなく、非常に追いかけにくいのが欠点です。
次はDX5IIを分解して中を見たいと思います。

後設定だとおもいますが、Bluetoothで接続はできるのですが音がでない現象がでています。
もう少し追いかけてみます。

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当ブログも500記事を超えたので過去記事のまとめを作成します。今回はDAC関係になります。DAC(Digital to Analog Converter)は、CDなどに入っているデジタル信号をアナログ信号に変換する機器で、デジタル音源をアナログに変換して音楽などを聴くために使用する機器です。

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