我が家はマンションのためオーディオ専用のアースが引けず、分電盤の安全アースから取った時はクーラーなどが稼働すると、音が悪くなるためコンセントでアースを集合させ浮かせていました。
前回、色々検討した続きをお話ししたいと思います。
浮遊電圧について
アースとオーディオアース間ではACから回り込んだ浮遊電圧がでます。非常に小さい電流ですので通常は無視できるのですがオーディオの場合は気持ちが悪いので、今回コンデンサを経由してアースに落とします。
テスターACレンジでの確認
アース間の浮遊電圧
47Vも出ています。
50V10,000uFのコンデンサを入れた時の電圧
綺麗に同電位になりました。
250V/10uFのフィルムコンデンサを入れた時
93mV出ています。やはり容量が厳しいようです。
種類の違う 400V/10uFを入れた時
87mV
2個並列に入れた時
43mV・やはり容量で変わるようです。
20uFで43mV・40uFで21mV・80uFで10mV・160uFで5mV・320uFで3mV・640uFで2mV・1,280uFで1mVという感じになりそうです。
ノンポーラの300V以上4,700uFの耐圧のコンデンサは、考えたくない値段になりそうですので、今回は400V/10uFを2個並列で我慢します。
音的には10,000uFと10uFの差は感じませんでした。
今回使用したフィルムコンデンサ
Amazonで買っても中国発送なので、Aliexpressで購入したほうが安いです。
ALiexpressだと送料入れても400円くらい。
オシロでの確認
Newオシロでの確認です。
RIGOL DHO1072になります。12bit A/Dサンプリング 2GSA/sなので、高分解能・低ノイズのデジタルオシロになります。ちょっと高かったのですが、満足できる性能でした。マニュアルが英語のみなのはちょっと・・・日本語訳は23年中にはという・・・日本で売る気ないです。
浮遊電圧を測定・プローブ1/10レンジ
波形が歪んでおり少々ジッタも乗っているようです。アースとオーディオアース間は浮かせた状態
12bit 2GSa/sは、画像が綺麗で細かいところも表示できています。
20uFを入れての測定
p-pで400mV程度・高周波のノイズが乗っているようです。
拡大波形
この波形の感じは、AC-DCのスイッチングノイズです。
どこから出ているのか、オシロのプローブをショートしてアンテナとして探します。
AIYIMA A07のACアダプターでした。このレベルはやばいです・・・
他のACアダプターやモニターなども測りましたが特に変化なし。
ACアダプタ電源OFF
レンジが違いますが、明らかに下がりました。
AIYIMA A07のACアダプタはちょっとまずいですね・・・
シリーズレギュレータを作るしかないですか・・・・
視聴・まとめ
クーラーなどが動いても大きく音が悪くなることは、20uFでもないようです。
ACアダプタのノイズがすごいことを発見したのは良かったです。残念ではありますが・・・・
オーディオ機器は電源トランスやACアダプターで絶縁されていますから、AC側のアースを落とすことは害になる場合もありますが、この方法なら問題なさそうです。
FBの閲覧者から危険だと指摘がありましたので、200Vショートでも耐える400V耐圧のフィルムコンデンサにしました。
直近に雷が落ちたり地絡さえしなければ問題ないんですが・・・テストを行っただけですし・・・
アース間の電解コンデンサの耐圧と、感電は関係ないですけどね。
この方法なら電気工事士の資格は不要ですが、間違えると危険なこともあります。この記事はあえて細かく記載していません、記事内容を十分理解できない人は模倣するのはおやめになったほうが良いです。模倣する場合は自己責任でお願いします。
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