今まで中華デジタルアンプ AIYIMA A07を色々いじって遊んできましたが、そろそろ次のステップに行きたいと思い、前購入していたリニア電源用のケースを使って本格的に作っていきたいと思います。
TPA3245に換装したA07ですが、入力インピーダンスが低めでオペアンプを入れないといけないため、次のアンプICを探していました。I2S接続できる新しいアンプが良いのですが、マルチアンプでDM7を使っている関係上とりあえず、アナログバランス入力とします。
構想
・前回購入したケースに入れる。
関連記事:AIYIMA A07 リニア電源部制作
・出力は100w-200W程度 4chとする。
・入力はアナログ・バランスとする
・電源はPD3.1・28V/5Aとする(リニア電源よりPD3.1のほうが良かったので!)
参考記事:リニア電源を超えた? USB PD3.1用トリガー基板 廉価版 レビュー
・各アンプ用にコンデンサブロックを用意(各10,000uF以上)
・ICの放熱はケースにて行う
ということで、アンプICはTPA3223を選定しました。
TIに手配済み
それで色々検討していたら、FB友の金森さんが購入していたAliexpressの基板がそのまま使えそうだったので、まずはその基板を購入して改造していきます。(又改造・・・)
コンデンサなどの高さが2mm以上ある部品は、裏側に実装します。
上手くいったら基板を起こします。
TPA3221とTPA3223はピンコンパチなので、そのまま入れ替えられます。
2023/6/8追記
実はコンパチっぽく記載があったのですが、ピンコンパチではありませんでした。
さらにPWMを同期することができるので、高周波ノイズを減少させることができます。
2023/6/8追記
PWM同期と言っても同相で動くわけでは無く、30度ずつずれて動くようです。
TPA3223パワーアンプ 構想イメージ
アンプIC概要
TIの資料参照
左がTPA3221・右がTPA3223の概要になります。
ゲインは少ないほうが良いので、TPA3221のままでも良いかもしれません。HEAD変調モードというのもあるので、試してみたいと思います。
バランス入力
バランス入力回路はバッファーがなくシンプルなので良さそうです。
同期
PWM同期も簡単にできそうです。
BTL接続
実装予定パーツ関係
インダクタ
いままで色々いじって感じたことですが、電源以外では、出力のLPFで音質のほとんどが決まってしまいます。その中でインダクタが一番変わるため良さそうなインダクタを探し回っていました。
VER/AGP2923
高級なデジタルアンプの出力LPFによく使われるインダクタです。マウザーで@1,800円・・・
メーカ直接購入だと@6ドル程度です。
流石に8個使うと全体の1/3のコストになっちゃいそうです。
大きさも大きいので専用基板を起こさないと無理ですね。
BOURNS/PQ2614BLA
こちらも高級アンプに使われているBOURNSのインダクタです。こちらはマウザーで600円程度
しかし表面実装なので今回は使用しません。表面実装のほうが音はよさそうですが・・・
電源
リニア電源よりも安定して音が良かったUSB PD3.1の電源を使います。
最高のAC電源環境だとリニア電源もよいと思いますが、安定して音が良いGaNを使ったUSB PD3.1の28V/5Aで駆動します。
電源部は放熱&ノイズ対策で外置きで対応します。
USB PD3.1・140W電源
とりあえず、28V用1個・5V用1個のPD電源を使います。
USB PDデコイ基板
28V用・5V用を使います。
USB-PD 240Wケーブル
2本使います。
ケース
Bzhifi-アルミケース BZ1409Pを使います。
電源関係の穴が開いてしまっているので、どう対応するか検討中
新規で購入するなら別のケースが良いかもしれません。
送料が高いのが困ったもんです・・・
まとめ
新しいデジタルアンプを作ろうと思い、色々画策しています。
今回は、余った電源ケースを使う!高域・中域用のアンプを1つにして4chアンプとして作る。(PBTLにすれば、ステレオも対応できます)
バッファーがないシンプルなバランス入力でPWM同期によるノイズの低減など検討しています。
今回はデジアンとしては最高に近い部品を使って、TIのデジタルアンプIC・TPA3223の性能を出していきたいと思います。
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