TPA3221 Aliexpressから着荷・視聴

TPA3221とTPA3223がピンコンパチと記載があったので、中華のTPA3221の激安ボードを購入してみました。しかし、ピンコンパチじゃ無かった・・・・

Pin配置がコンパチじゃない・・・

回路をKicadで作成していたら、Pin配置がコンパチではないことに気が付いてしまいました・・・
勢いでTPA3223に交換しなくてよかった・・・・

TPA32221・pin配置

TPA3223・pin配置

これで中華TPA3221で基板改造のステップが閉ざされてしまいました・・・・
(無茶苦茶改造すればできますが・・・・それはちょっと嫌なので・・・・)

急ぎKiCadを習得しなければ・・・・

TPA3221ボード着荷

やはりいつもの梱包

けど結構厳重です。

予想通りのチープな部品が搭載されています。

出力段はそこそこの部品のようです。

入力段は安い電解コンデンサでした。
デカップリングコンデンサが1uFだと、カットオフ周波数が上がって20Hzで-3dB以上低下しそうです。

放熱器を外したところ
デカップリング・カップリングも小さめです。大き目のMLCCに変更したほうが良さそう。

内部5V電源は3端子レギュレータの78M05です。入出力コンデンサはそこそこの容量ですが安めです。

ちょっと悩ましいのは4chでバランス入力なはずなのに、単純に抵抗で分圧して入力されています・・・
設定はなかったと思ったのですが、引き続き調べます。

ケーブル作成

家にあった材料で試験用の入出力ケーブルを作成します。
テスター用のバナナプラグ・並行スピーカーケーブル・電源用5.5mm/2.5mmのコネクタ・間違って手配したRCAプラグ・・・です。

動作確認

まずはテスターで電源や出力がショートしていないか確認
OKです。

次に定電流を最小に絞って電圧をかけます。

24V/0.05A・28V/0.06Aでした。
OKです。

次は、DC成分が出力に出てるとスピーカーが飛びますので、DC漏れのチェック
L/Rともに0.3mV・1mVで問題なしです。
オシロでPWM波形を確認すると良いのですが面倒なので割愛・・・

全部を接続して動作確認
問題なく音が出ました。ホッ

視聴

家の魔改造AIYIMA A07と比較します。
EKIOの設定をフルレンジにして、素の状態で比較します。こんな時にはソフトチャンデバの威力を感じます。設定一発でどうにでも変更できます。

電源をPMC35-3Aで視聴

さすがに全く比較にならないくらい違います・・・。無改造のAIYIMA A07とどっこいくらい?
低域の押し出しの弱さ・高域のざらつき感・全体的なS/Nも悪い・・・

USB-PD3.1 28Vで比較

PMC35-3Aと同じような感じですが、こちらの方が低域の押し出し感は向上しました。

AIYIMA A07付属電源で比較

これはダメです。全体的にモヤがかかったようになってしまいました。
魔改造のAIYIMA A07は電源部の強化もしているので、付属ACアダプターでも音質の劣化は少なめです。

追加でNFJさんのDCフィルタを付けるとましになりました。

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まとめ

Aliexpressから購入したTPA3221ボードを視聴してみました。
最近は元の音を忘れていますが、ここまで差があるとは思いませんでした。
安く作ると部品にコストはかけられないですから・・・
@2,000円以下の基板なので、コストを考えると結構健闘していると思います。

電源の比較では
USB PD3.1>=PMC35-3A>>NFJフィルタ+ACアダプタ>>>ACアダプタのみ
という順位でした。
電源回路を強化してあると、外部電源による差が少なくなるのが良く分かりました。

TPA3223に換装して色々テストする予定でしたが、換装できないのが分かったので、この基板2枚をどうするか悩み中・・・基板が小さいのでできることが限られていますし、魔改造まではやる気が・・・

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当ブログも500記事を超えたので過去記事のまとめを作成します。今回はデジタルアンプ関係になります。数えてみると足かけ2年30記事以上を書かせてもらいました。A07にかけたコストは本体の30倍以上、時間をコストに換算すると100倍くらいになるかもしれません。

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