Windows用 ソフトチャンネルデバイダー EKIO パラメトリックイコライザー設定

8chマルチDACで、ソフトウエアチャンデバイダー(EKIO)をWindowsPCで動かし、2way+スーパーウーハーで動かして音楽を聴いています。やっとパレメトリックイコライザーをうまく動かせる用になってきました。

ケーブルなどのインダクタンス・インピーダンスなどによる不確定要素を、上位でデジタル補正することにより、ほぼ処理できるのではないかと考えています。
アナログ部分の過渡応答やダンピングファクター・歪・S/Nなどは無理ですが・・・・

EKIO パラメトリックイコライザー 設定参考資料

ユニペックスさんのグラフィックイコライザーの設定方法が役に立ちました。
以下が参照したURLになります。
http://www.unipex.co.jp/seihin/story/pdfdata/pa_story10.pdf

周波数帯域とブースト、カットの効果

40Hz

楽器の最低音域でブーストすると音に重量感が加わり、臨場感が得られます。
カットするとハム雑音やプレーヤーのモーターゴロ音のカットに効果があります。

63Hz

ベース、ドラム、コントラバス、パイプオルガンなどの重低音がこの音域でブーストすると音に重みや安定感が増します。カットするとホールなどの空調ノイズ・低域のこもり感などを取り除くことができます。

125Hz

腹にこたえる低音と呼ばれる音域です。音楽の土台になっている部分です。ブーストすると低音にふくらみを生じます。カットすると室内のこもりがとれてすっきりした音が得られます。

250Hz

中低域の音域ですが、全体の感じに影響します。ブーストすると弦楽器の厚みが増します。
カットすると比較的小さな室内のこもり音を取り除けます。

500Hz

この帯域は楽器や人の声の最も基本となる音を含んでいます。音の力強さ、量感に影響します。
ブーストするとパンチのある音になります。

1kHz

音が張り出す、引っ込むなどの効果に影響するところです。ボーカルなどの臨場感、拍手や歓声を
引き立たせるのに有効です。

2kHz

人間の耳には刺激的に感じる音域で、金管楽器の明るさ、華やかさ、打楽器の歯切れの良さが強調
されます。カットするとキンキンする音には効果的です。

4kHz

音の艶の増減に影響する音域です。ブーストすると弦の張りなどが浮き上がって華やかになります。
またカットすると聞きやすく疲れない音となります。

8kHz

高音と呼ばれる音域です。ブーストするとシンバルの”シャーン”という余韻が綺麗に表現できます。
またカットすると刺激的に聞こえる歌手の子音やテープのヒス・ノイズを減らす事ができます。

16kHz

この音域は楽器そのものの音(基音)ではなく余韻の領域になります。
ブーストすると音の広がりや繊細感が増します。

周波数による感じ方

EKIOについて

以下はEKIOについての記載で、過去記事をお読みになった方は、ほぼ同一内容になっています。

Windowsのソフトチャンネルデバイダーです。基本的な概要を以下に記載します。

・音源をPC内で処理するため、劣化がほとんどない
  DAC直接と、無加工でEKIOを通過させて違いが分かりませんでした・・・

・PCM24bit/192kHzで制御できる
  ハードチャンネルデバイダーだと、24bit/96kHzが主流

無限にチャンネルを増やせる!
  5Wayや6Wayも楽々
  DACのチャンネル数に依存。1スピーカー1chなので、ここの敷居が高い。

値段が安い
  2wayまでは無料・それ以上は200ドル

EQが多彩
  パラメトリックEQの上限なし QとPeakが選べるのでほぼ何でもできます。
  LPF・HPFのカーブが3種類(Bessel・CR・BW)・最大48dB/oct
  ロー・ハイブーストもQと最大量がいじれるので、好きなパターンが選べる。

・スピーカーの±反転(Invert)も1クリック

・ディレイ(各スピーカーの遅延)が可能
  マルチウェイだと、スピーカーの位置を変更して合わせないと不可能だった遅延を個別セット可能
  この機能はデジタルチャンネルデバイダーでしかできません。
 
・セッティングが呼び出せ簡単に変更できる
  ソフトでセットするので簡単な操作で変更可能

EKIOの利点

EKIOは素晴らしいソフトチャンネルデバイダーで、PC側で元のデジタル信号をそのまま処理するので、DA変換が1回で済みます。
普通のデジタルチャンネルデバイダーだと24Bit/96kHzが最大物が多い&チャンネルが機器数に限定される。AD変換が1回余計に入るので音質に影響あると考えます。

スピーカーまで最小の機器のため音質の低下が少ない(DACの質が大きい)、直接音とEKIOからの音を比較したら、ほとんどわからなかったのが導入の決め手でした。

又、2wayまでは無料で使えるので、納得がいくまでいじれるのも素晴らしい。
2Way以上は有料ですが200ドル程度で安いのも決め手です。

こちらがEKIOのサイトになります。
http://www.lupisoft.com/ekio/

EKIOの欠点

とりあえずいじりまくっての感想です。解決策などがありましたら教えてください。

PC内部で細かい処理をしているため、使える形式がPCM24bit/192kHzまで

特殊にASIO4ALLを使っているため、PC側の設定が面倒
他のDACなどをつなぐと設定が変わって音が出ない時も多し

ASIOベースで動かしている音楽アプリが動かなくなる場合あり
ASIOからフックするタイプのアプリが動かなくなりました。結構残念・・・・

各チャンネルでDACポートを1個使うので、2Wayで4入出力ができるDACが必要
これは仕様なのでしょうがないですが、4ch以上のDACはオーディオインターフェースが多く、使用できる機器が限定されます。

2022年にToppingでDM7(ES9038PRO搭載 8chマルチ)というDACが出たので敷居が大幅に下がりました。

当方はこのDACが出たのでMOTU M4からDACを変更しました。M4は安価なオーディオインターフェースですが、音質も良くDTMをするのには良い機器ですが、さすがにES9038PROにはかないません。

使用するには制限が多いですが、音的には満足しています。ただネットワーク系のオーディオに移行できなそうなのが厳しい・・・

構成

以下が2023/6現在の構成です。
現在の再生できる周波数は、11Hzから35kHzになっています。

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EKIO設定

基本設定画面

下左側がルーティング設定・ステレオのLRをどのchに割り振るかの設定です。
下右側が音楽再生時の動作画面:この画面で各チャンネルの基本的な設定が可能です。
インプット・アウトプット指定:ミュート・ソロ:ボリューム:ディレイがこの画面でリアルタイムに変更可能です。

EQ画面

この画面で各chのフィルタの設定が可能です。
ローパスフィルタ(LPF)・ハイパスフィルタ(HPF)
 タイプがBW・LR・Besselの指定が可能で、12-48dB/octまで指定可能
 周波数は1Hz単位で指定可能
パラメトリックイコライザ(PEQ・BELL)
周波数・Q(バンド幅)・Peak(減衰・増幅)
PCのパワーによりますが設定数は無限に入れられそうです。
ブースト(LOW・High)
周波数・Q・Peak(減衰・増幅)

チャンネル反転(Invert)
各チャンネルのプラスマイナスの反転
ゲイン・ディレィ(Gain・Delay)
表パネルベース設定が可能です。

右側のグラフでEQ・周波数特性・群遅延・全体の特性などが表示されます。

設定など
ABXという機能で設定した特性を聞きながら切替・若しくは自動で切り替えて設定を当てることが可能です。これで聞き比べて沼に落ちています(笑)

初期設定
EKIOの初期設定画面です。
起動時自動スタート・初期ロード設定・起動時のウエイト・ASIO長

その他にFileメニューで設定ファイルのロード・セーブ・終了などが指定可能

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