ナイフやカービングフォーク、カッティングボード をDIYで長持ちさせる! その2 サンティング・含侵

カービングフォーク(肉を切るときに押さえる大きなフォーク)が欲しいーなーと思って探していたら、評価がいいセットがお安く出ていたので購入してみました。
実用上は問題なしで、かっこいいのですが取っ手の作りが雑なのと白木に近い感じでダメになりそうなので、DIYで手を入れて長く使えるようにします。
ということで、今回はウッドエポキシパテで修正した木部をサンティングし、木固めエースで含侵、その後再サンティング・完成までをまとめます。

比較

木固めエースを使うことで、取っ手が硬質化して傷なども付きにくくなり高級感が出てきます。
手間はかかりますが満足できる仕上がりになりました。
(写真ではあまり高級感が出ていませんが・・・)

初期状態
初期状態 カービングフォーク
完成
完成 カービングフォーク
完成 ナイフ

サンティング 1回目

けば立っていたりパテが付着していた部分をサンティングします。
今回はある程度の仕上げがされているため、スポンジステックやすり220番をつかいます。
ウッドエポキシパテ部分の段差を均すのと、小口部分の荒れを平滑にするのが主目的です。ここで時間をかけないと仕上がりが今一になります。
刃物部分は危険なのと、塗料が付くと汚くなるので保護テープを貼っています。
電動サンダーは持ってはいるのですが、埃が飛び散りまくり嫁さんに怒られるので、時間をかけて手やすりしています・・・

途中で面倒になり適当なところで終了したせいで、ウッドエポキシパテを平滑にするところまではしませんでした・・・・そのため少し凹んでいます・・・

軽くサンティング
ウッドエポキシパテで埋めたところ 色もそこそこの仕上がりです

インフィニモデル スポンジスティックやすり

今まで使って勝手が一番いいのは以下のインフィニモデル スポンジスティックやすりです。大きさも丁度よくある程度の面積をカバーしつつ細かい部品にも使えます。
長持ちするので、少しお高めですが紙やすりを使い捨てにするよりかはお得で、スポンジが付いているのですぐ使えます。このスポンジは外側に柔らかいスポンジ・中に硬めのプラスチックが芯に入っており、平面が出やすく、かつR面にも対応できる特徴があります。

中の白いやつが固めのプラスチック・その外側が柔らかいスポンジです
10回くらい使った400番 左手部分がすり減って細かい番手相当な感じ
すり減った部分 拡大

私はよく使う400番は個別で購入して、それ以外の細かい番手はセットものを使っています。

木固め 1回目

汚れなどが染み込まないように木固めを行います。含侵性の塗料を染み込ませる作業となります。
汚れなどを刷毛で払い、塗料皿に木固めエースを出したら、すぐ蓋を閉めます。木固めエースは空気中の水分でも固まりますので、固まらないようにすぐ蓋を閉めるようにします。

最初は木固めエースを刷毛やタンポにたっぷり取って木部に染み込ませます(含侵作業)。2回ー3回ほどこの作業を繰り返し十分に浸透したら30分ほど放置すると、内部から気泡などが出てきますので専用シンナーで新たなタンポでふき取ります。気泡が出なくなったら乾燥させます。2回ほど気泡が無いかを確認するようにしてください。
気泡が固まると後の修正が大変になります・・・
私は、1回気泡を取った後、寝てしまい・・・気泡が固まって修正に手間取ってしまいました・・・・

塗装前
1回目 塗装後
1回目塗装後

準備する部材は以下になります。

・木固めエース
・木固めエースシンナー
・マスキングテープ
・ポリプロピレンの手袋
・刷毛(私はシルボン紙の中にティッシュペーパーを入れたタンポを使っています)
・塗料皿
・マスカー(550mm・机の汚れ防止には便利です)
・IPA(手などに付いた塗料落としに)

タンポの作り方

私は小物塗装には、シルボン紙のタンポを使っています。
シルボン紙2枚(薄いので破れ防止)を外側にし、中にティッシュを1枚丸め込んでいます。このタンポの利点は
埃や繊維くずなどがほとんど出ないので、塗装面にごみが付きにくい
コストが安い(@5円以下)
・ほとんどの溶剤に溶けない
・ごみと一緒に廃棄できる

という感じで楽ちんですので最近はこればっかりです。
塗装が濃すぎるとタンポがひっかり塗装面が荒れますので、塗料を薄めにすることが大切です。

左がシルボン紙2枚 右がティッシュ1枚を折ったもの
こんな感じで使っています

シルボン紙とは

シルボン紙とは、カメラレンズの湿式清掃によく使われる紙で非常に柔らかく、かつ埃がほとんど出ない紙です。(キムワイプよりも出ません!)
材料はレーヨンという繊維で作られています。製品名はダスパー(小津産業)といいます。
ほとんどの溶剤に溶けず、繊維埃もほとんど出ないのでとっても使い勝手は良いです。

家では基板のフラックス洗浄のふき取り・レンズやモニターの掃除・塗装など多用途に使っています。

マスカーとは

マスカーとはテープが付いたポリプロピレンのマスキング用の資材です。
テープが付いているので簡単に固定できますし、値段も安めですのでエアコンの掃除や汚れる部分の保護をするために多用しています。550mm長の物はもっぱら机の上の汚れ防止用に使っています。2m越えの物などは壁面とかの保護がメインです。

保存時のマスカー
切って伸ばすとこのようになります

木固めエースとは

木の食器などに多用されている含侵性(染込んで固まる)塗料で、このタイプの塗料は他メーカーになく、現状では唯一無二の存在だと思っています。

良い点

含侵性のため木質の変化が少ない
木材の親水性を低下させ、木質を強化する
・硬化すると無色透明の高分子樹脂となるため人体に無害
・食品衛生法(合成樹脂製の器具および容器包装試験)に適合
・耐水・耐油・耐摩耗性にもすぐれる
常温常圧でも浸透性にすぐれる

今一な点

値段が高い
専用シンナーしか使えない
保存期間が開封後半年
通常のお店で購入できない
・手に付くと洗ってもベタベタが落ちにくい

という欠点もあります。コストが高いのと通販でしか購入できないのが厳しいです。

サンティング 2回目

木固めエースを含侵後、6時間以上たったら2回目のサンティングを行います。
2回目は、表面の状態を見て400-800番くらいのサンドペーパーで表面を平滑にしていきます。
あまり力を入れないようにして優しく行います。気泡が残っていたら消えるまで頑張ります・・・

木固め 2回目

2回目のサンティングを行ったら、埃などを綺麗に払いタンポで木固めエースを塗っていきます。
今回は薄く全面に塗るようにします。
木部を荒らさないよう乾燥させていきます。
私はPCもある自室で乾燥なのでDIYの換気のダクト前に置いてます。これならシンナーの臭いもほとんど気になりません。

サンティング 3回目

2回の塗装でほぼ仕上がっていますが、細かなざらざらが気になったので、3回目のサンティングを行いました。1500番で軽く磨いていきます。細かいところの仕上げになります。

木固め 3回目

3回目はしなくても大丈夫だったのですが、艶が不足しているように感じたので、3回目を行いました。こちらもタンポで薄く全面に塗布しました。

完成

艶が少し出過ぎたので半艶にするために、2200番で軽くこすって半艶くらいにしました。
後、ステンレス部分にごみが付いたので、ピカールで磨いたのちIPAにて洗浄を行いました。
高級感が出て満足の仕上がりです!木部も硬質化するので手触りも気持ちいいです!

これでブロック肉をかっこよく切り分けたいと思います!

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