AIYIMA A07 電解コンデンサの制振・ノイズ対策

AIYIMA A07のメインの電解コンデンサの容量を大きくしていたのですが、容量を減らしても低ESRのコンデンサで振動・ノイズ対策をしたほうが有利ではないかと考え対策します。FB友人の那須さん・小野さんの対策を参考にさせて頂きました。ありがとうございます。

AiYIMAのメインの電解コンデンサは直径18mm・高さ24mmの50V/1200uFが入っていました。これを交換していきます。

使用部品

電解コンデンサ ルビコン(Rubycon)YXF 50V/1000uF
低ESRの105℃の電解コンデンサになります。昔大量に購入していたのを使います。
直径16mm/高さ24mm以下のコンデンサを選ばないと筐体に入りません・・・

鉛板 0.5×50×300mm

光(Hikari)
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銅箔テープ 幅50mm

ニトムズ(Nitoms)
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熱収縮チューブ
家にあったチューブを使いましたが、内径20mmの薄めのチューブのほうが良さそうです。

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制作

この作業は間違えると電解コンデンサが破裂したり、ショートして燃えたりする危険がありますので、やられる方は自己責任で行うようにしてください。

下準備

カッターの刃を新しくする

まずはカッターの刃を新しくします。よく切れないと失敗します。
カッターの刃の処理は面倒なので丸いケース(ポキ)がいっぱいになったらそのまま捨てます。

オルファ(OLFA)
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鉛板を切る

幅50mmのテープを半分にして、直径16mmですので、52mmの長さに切っておきます。

銅箔テープを切る

幅50mmのテープを半分にして、直径17mmですので、54mmの長さに切っておきます。
凸凹はヘラで均しておきます。

熱収縮チューブを切る

内径20mm1:2の透明熱収縮チューブを使います。高さ24mmで上下の分を考え26mmの長さに切っておきます。

外装シールを剥がす

マイナスのシールと表記関係の部分を使いますので、薄くカッターで切れ目を入れます。
中のアルミを傷つけないように筋を付ける程度にします。
その後、ミネシマのヘラを入れながら剥がしていきます。
シールはハサミで綺麗にカットしておきます。

鉛板の貼付け

切った鉛板を押し付けながら丸く仕上げていきます。
ある程度余長などを調整したら剥がして、へこみ部分にスーパーXを充填し、そのほかの部分は薄く塗って鉛板を圧接します。

銅箔テープの貼付け

継ぎ目が1mm程重なるようにします。余った場合はハサミなどで切り取ります。
不足した場合は短いテープを切って上から貼付けます。今回は短すぎたのでテープを追加で貼っています。

熱収縮チューブで保護

足側は1mm程度、熱収縮チューブだけが飛び出るようにします。
アルミのケースは導通があるので、基板側でショートしないようにするためです。
当初切り取った表記部分を、本体のマイナス側が分かるように接着剤で仮止めしておきます。なんにでもよく付くスーパーXブラックを使いました。ブラックはケーブルの末端処理に使っても綺麗で便利です。

セメダイン(Cemedine)
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位置決めが終わったら、150℃のホットガンで収縮させていきます。
電解コンデンサは熱に弱いので遠めからじっくり収縮させていきます。

完成

左が今回制作した鉛で制振して、銅箔テープでシールドを追加したコンデンサ
右は元のコンデンサになります。直径が2mm増えています。

注意事項

縦型電解コンデンサの上部のK字の切り込みは、内圧が上がった時に爆発しないように弁になっています。ここは万一の時の爆発防止機能ですので塞いではいけません。
又、実装するときも最低2mm以上の隙間を上部に持たせる必要があります。
しかし、A07は筐体とほぼ面一なので、万一の時は内部は凄く破損すると思います・・・・

A7に実装

このA07はルビコンのZLH63V/1200uFが付いてました。
合わせてみるとほぼ太さが同じになります。

局所的に熱が加わって基板を傷めないように元のハンダにフラックスを塗って、HAKKOの電動ハンダ吸取り器「FR301」を使ってハンダを取っていきます。
電動吸取り器を購入してからパターンを剥離することが無くなり、ハンダ外す作業時間が1/3になりました。やはり、道具は大事です。

綺麗にハンダが取れました。

速攻で実装します。
追加で付けている250V/1uFも取り外して、容量などを確認して再度取り付けました。

完成

今回は少し下側を浮かせたのでおさまりが悪くなってしまいました。
薄めの熱収縮チューブで下側を保護すれば大丈夫かと思います。今回は1:3の大き目の熱収縮チューブを使ったので、チューブを取り寄せたら交換したいと思います。

視聴

付けてすぐ視聴したのですが、高域が荒れている感じでした。
エージングが進まないと音が落ち着かない感じです。2時間ほど視聴したら荒れもおさまり、素直な音になりました。メリハリが良くなり応答特性もよくなったようです。

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まとめ

今回は、電解コンデンサを鉛板と銅箔で制振+ノイズ対策を行いました。
効果はあったようです。一言でいうとメリハリが良くなり応答特性もよくなった感じです。
エージングが進むとより良くなると思います。

繰り返しますが、この作業は間違えると電解コンデンサが破裂したり、ショートして燃えたりする危険がありますので、やられる方は自己責任で行うようにしてください。

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