AIYIMA A07 改造1 リファレンスと比較

前回記事で歪ぽかったAIYIMA A07 の回路をリファレンスと比較してみました。色々小さく安く作るために苦労しており、電源のコンデンサーが1000uFになっていました。抵抗もリファレンスはVishayの薄膜金属皮膜ですがバカ高いので、安いやつになっていると思われます。
サイズ的に80V4700uFを入れるのは無理なので、電源電圧を32Vとして(現ACアダプターは32V)電解コンデンサーの耐圧を下げて検討します。
リファレンスは2オンス(70um)の基板を使っていますが、AIYIMA A07は1オンス(35um)だと推察されます。

A07

新しいA07maxも出ています。こちらの方がノーマルだと音質も良いです。

改造方針

・電源電圧は32Vとする。(コンデンサーの耐圧を下げるため)
・入力側のオペアンプ部は使用しない。バランスで直接入力・分圧抵抗でレベルを適正に合わせる。
 (DAC側でレベル調整ができるのでボリュームは不要とする)
・音質に関係ありそうな抵抗は進工業RG1608Nシリーズを使用
・出力のコンデンサーはフイルム・積層セラミックで対応(比較してみたい)
・メインの電源用・電解コンデンサーにはなるべく大きな35V耐圧を選定
・出力のチョークコイルも、と比較
・電源系のデカップリングには、10pF-100pFの積層セラミックをパラ接続
・12V系にはフェライトビーズを0Ω抵抗と交換してノイズ削減
・12V系のコンデンサーは強化
・最終的には12V系のDC-DCをやめるか検討(32Vから12Vのシリーズレギュレーターはきつい)
・ACアダプターからTPA3255に直に入っているため、電源はAC側でカットする。
 (FETでカットも検討したがスペースがないので中止)

最初の確認

TPA3255周辺
放熱器を外したICとのスペースが3mm程なので、224のセラコンや333は交換するのが難しい。
0Ω抵抗は1608のチップインダクターに交換

TIリファレンス基板の回路図・部品表抜粋 TPA3255EVM参照

バランス入力がうまくいくかの確認

まずはMOTUのバランス出力のTRSコネクターとAIYIMMA 07を直結してレベル合わせと、RCA入力との音質差を確認するために、手持ちの部品で実験します。

これを4系統作って実験
電解コンデンサー上部の8個のCRを外して入力

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まとめ

ここまでやると、自分で基板を起こしたほうが安いかもしれません・・・
しかし、KiCadはまだ道半ばです・・・

今回は勉強だと思って回路に取り組んでみます。

注意事項
改造行為はある程度以上の道具と熟練度が必要ですので、電気やハンダ付けの知識がない人にはお勧めできません。

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当ブログも500記事を超えたので過去記事のまとめを作成します。今回はデジタルアンプ関係になります。数えてみると足かけ2年30記事以上を書かせてもらいました。A07にかけたコストは本体の30倍以上、時間をコストに換算すると100倍くらいになるかもしれません。

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