AIYIMA A07 電源関係改造 振り返り

AIYIMA A07のリニア電源化の前に電源回路の振り返りを行い、効果の検証をしていきたいと思います。今まで行ってきた電源関係の改造では、NFJさんのDC電源ノイズクリーナーが絶大な効果がありましたが、内部電源強化を行った結果、元のACアダプタに戻しても目に見える効果が減っていたのでびっくりしたからです。

今までの改造

NFJさんのDC電源ノイズクリーナー

最初に行ったのが以下のノイズクリーナーをACアダプタの後段に入れることでした。
すぐわかるくらいに歪感が減少しました。

しかし、下記の改造を行ったら変化が少なくなりました。

参考記事:FX-AUDIO_DC電源ノイズクリーナー 導入・レビュー

32V電源の電解コンデンサーの容量アップ

メインの電解コンデンサ 50V/1000uFを35V/3300uFに変更
これで歪感・ノイズ感が減少

参考記事:AIYIMA A07 改造2 出力系の改造 のうち電解コンデンサーの容量アップ

TPA3255の12V系の0Ω抵抗をインダクタに交換

0Ω抵抗が入っていたTPA3255の12V電源にチップインダクタを入れてLCフィルターを構成します。

最も効果があった改造でした。楽器のメリハリがしっかりでてきます。
12VはパワーアンプIC制御系電源で、出力系からの回り込み&降圧型のDC-DCコンバーターからのノイズが減少したせいだと推測できます。

参考記事:AIYIMA A07 改造3 TPA3255 12Vに LCフィルターを入れる

低ESRコンデンサに交換するために電源ICを交換

DC12V系などの電解コンデンサーを低ESRのOSコンに変更するために、3端子の電源ICを交換しました。低ESRのコンデンサは電源投入時にショートに近い形で電流が流れるので、電源ICが突入電流で故障する可能性があります。音質的には改善はありませんでした。

参考記事:AIYIMA A07 改造4 電源部IC検討

12V電源部の電解コンデンサをOSコンに変更

電源周りのコンデンサをOSコンに変更し容量の大幅アップ
しかし、電源のコンデンサによる時定数でカットしていた、ミュートが効かなくなりポップ音が発生

参考記事:AIYIMA A07 改造6 電源部IC・CR交換

32V電源の電解コンデンサに250V/1uFの積層セラミックを付ける

最初に交換した35V/3300uFの電解コンデンサに並列に250V/1uFの積層セラミックを追加
なかなかの効果で音の立ち上がりが早くなりました。

参考記事:AIYIMA A07 2号機・改造2 メイン電源コンデンサ強化

まとめ

内部改造が終わった後、ACアダプタのDCノイズフィルタを外しても当初ほどの効果を感じません。
やはり内部電源周りの強化で、ノイズの回り込みをブロックしているためだと思われます。

効果の高かった順に並べると
1.AIYIMA A07 改造3 TPA3255 12Vに LCフィルターを入れる 0Ωをインダクタに
2.AIYIMA A07 2号機・改造2 メイン電源コンデンサ強化 電解コンデンサに積層セラミックをパラ
3.AIYIMA A07 改造6 電源部IC・CR交換 12V系の電解コンデンサをOSコンに
4.FX-AUDIO_DC電源ノイズクリーナー 導入・レビュー ノイズクリーナ導入
5.AIYIMA A07 改造2 出力系の改造 電解コンデンサーの容量アップ

となりました。1-3を行えば十分かもしれません。
すでに2号機以降は出力の電解コンデンサは容量アップしていません。

もしかすると、企画しているリニア電源もあまり効果がない可能性があるので、元気がなくなってきています。A07よりも高価な電源になっていますので、効果がないときついです・・・・

やはり色々検討すると、電源部の弱さやコストダウンのしわ寄せが各所に来ているので、最終的には基板を起こしたほうが早そうです。最近TPA3223という新しいパワーアンプICが出ており、各所に改善点が見られるので検討中です。
TPA3223スペック
ゲインの選択が可能差動またはシングルエンド/アナログ入力複数のデバイスを簡単に同期可能
ができるみたいなので面白そうです。

注意事項
改造行為はある程度以上の道具と熟練度が必要ですので、電気やハンダ付けの知識がない人にはお勧めできません。

関連記事は、右上部にある検索で「A07」などと入れると記事が出てきますので、検索していただくと幸いです。

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