次のTPA3223用に準備した弩級インダクタ、AGP29234.7uHをVER2923タイプに変更しAIYIMA A07に搭載しました。交換はしないつもりだったのですが、無理すれば入りそうだったので交換します。
@1,000円弱なため、アンプ購入金額の半分くらいになります(笑)
関連記事:新デジタルアンプ構想 インダクタ 着荷
A07も1,000円値上がりしちゃいましたね・・・
AIYIMA TPA3255 サウンドアンプ 300Wx2クラスDステレオ オーディオアンプHiFiアンプデジタルアンプ スピー…
取付の確認
まずは、基板取付用の補助足を抜きます。
AGP29234.7uHをVER2923タイプになりました。高いの買って安いほうの仕様に変更・・・
交換運用していたサガミエレク「7G14C」を取り外し、仮設置してみます。
![](https://office-mos.com/wp-content/uploads/2023/06/s-IMG_5831.jpg)
なんとかぎりぎり入りそうですが、上側のLPFコンデンサの足に当たります・・・
そのためメインの電解コンデンサも細いやつに交換します。
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ルビコンの低インピーダンス電解コンデンサ 50V 1000μF 105℃品「50YXF1000EFCGC」を次回のために大量購入していましたので、交換します。
直径で2mm細くなります。
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電解コンデンサも振動対策のために、裏面にセメダインスーパーX(ブラック)を塗ってダンプし、均すためにホットガンを150℃にセットして温めます。
スーパーXは、硬化しても柔らかく、絶縁性能も良いのでダンプ用に最適です。
足に付いた接着剤はカッターで削っておきます。30分ほどで接着剤が手に付かなくなったので、押さえつけて基板にハンダ付けします。
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電源用電解コンデンサを交換して、仮にAGP2923 4.7uHをセットしました。
インダクタの頭が筐体ぎりぎりです・・・
足を立てたままだとショートしますので、ポリウレタン線で加工して曲げて、同じくスーパーXで振動吸収&絶縁することにしました。
ポリウレタン線で延長することにより、100%の性能は出ませんが妥協します・・・
これでぎりぎり入ると思います。
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今回は2時間くらい乾燥させます。
上から押さえた時に金属部分が出て接触しないように硬化を待ちました。
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事前にポリウレタン線を削って、ハンダメッキもしておきます。
なんとか電解コンデンサより低くなりました。
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ついでに時間があるのでオペアンプ「OPA1612」も外して再リフローしました。
簡単に作業できるのでとっても便利です。
![](https://ae01.alicdn.com/kf/Sb879cc82f13d4abda7d1a6f254ecd45aa/USB-Type-c-pd-65w.jpg)
関連記事:新USB PD 加熱台でリフローしてみた
新USB PD 加熱台でリフロー その2
![](https://office-mos.com/wp-content/uploads/2023/06/s-IMG_5818.jpg)
![](https://office-mos.com/wp-content/uploads/2023/06/s-IMG_5823.jpg)
![](https://office-mos.com/wp-content/uploads/2023/06/s-IMG_5827.jpg)
綺麗に付きましたので満足です。足も挿入しやすい丸ピンタイプに変更しました。
仮組して視聴しようとしたら、音が出ない!
やばいと思ったら、オペアンプを修正するために外したのを忘れてました・・・・
ホッ・・・おバカ!
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![](https://office-mos.com/wp-content/uploads/2023/06/s-IMG_5838.jpg)
これでもう大丈夫でしょう!
時々ポカやって煙が出ますので、もう少し気を付けなければ・・・・
そういえば、入力側などのカップリングコンデンサは10uFを1uF/1.5uFに変更しています。
スペースに入らなかったのが主な理由です。これによってf0が上昇しているので、入力インピーダンスが分からないので概算ですが、20Hz程度で-2dBくらいゲインが減っていると思います。
確認
確認のために電源のみを投入して、DC漏れと電流チェックをしました。
問題なしです。
さて次は音出しです。
視聴
まずは、今までと同一改造+電源の電解コンデンサダンプの高域用のA07で、チャンネルデバイダー設定を無修正フルレンジに戻して1時間ほど聞きます。
いつも通りの音です。
次に今回改造したA07に交換して視聴してみます。
私のバカ耳でも一聴してわかるくらい変化しました。まずはより静かになりました。
当然無音時は全く音はしないのですが、音楽再生時に微妙な付帯音が気になっていたのが激減しています。チャンネルデバイダーで調整していたのが不要になりました。後キレがより良くなって、一音一音がよりはっきりしました。
サガミエレクのインダクタの5倍以上するインダクタに交換してもダメだったら・・・と心配していたのが杞憂にすみました。
プラシーボがあるといけないので、もう少し聞いてみます。
インダクタを交換していないAIYIMA A07もあるので、比較視聴はすぐできますので、プラシーボかはすぐわかると思います。
考察
今回音が良くなった理由を考察してみたいと思います。
今回のインダクタ交換では以下が変更になっています。
1.直流抵抗が20mΩから2mΩに減少した。
2.線間キャパシタンスが減少した。
3.大型化しシールドが強化された。(インダクタ間の電磁結合が減少)
以上の3要素で音質が改善されたと思います。多分インダクタのシールドが強化されて電磁結合が減ったのが最も効果が合ったのではないかと思っています。
昔、購入したNFJさんの2011年発売の、PC内蔵タイプデジタルアンプの空芯コイルを外して交換したことがあるのですが、あまりいい結果が出なかったのは電磁結合が原因かもしれません。
パワーが10倍以上になっているのも、原因の一つかもしれません。
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もうこれ以上は改善しないだろうと思っても、まだまだ潜在能力を引き出せていなかったんですね。
まとめ
AIYIMA A07に弩級インダクタ・AGP29234.7uHを投入してみました。
やはり出力のLPFのインダクタを変えると別物になります。
サガミエレク「7G14C」でも1段グレードアップしたのが、さらに大幅にグレードアップしました。
とりあえず、しばらくこれで視聴していきたいと思います。
インダクタが重いので、持ち上げるだけで交換済みが分かります(笑)これは便利かも!
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