AIYIMA A07MaxがAliexpressでお安く売っていたので購入してみました。
内部部品がA07から高級な部品に変更され、部品レイアウトが大幅に変更されているので、音質の向上が期待できます。
内部構造
AIYIMAの動画に内部の3DCADの絵がありましたので、抜粋しました。
基板の構造
A07との大きな違いは、TPA3255が基板背面に搭載されたことです。
放熱は直接シャーシーに接触させることにより、内部に熱がこもらず温度の低下が期待できます。
又、電源周りの配線が短縮化され音質の向上に期待できます。
ただ改造を前提にすると両面実装になったので、少々やりにくいかもしれません。
部品配置1
出力のLPFのコイルが防磁型になったのと、オペアンプが電源と反対のサイド側に移動しています。
こちらも電源側と分離する&入力までの距離が近くなっているので良い方向です。
オペアンプもDIPソケットを使用しているので、いつも通りオペアンプを交換する楽しみも残っています。
今回追加になっているのが丸型の大型NTCサーミスターです。多分アース側に入れてあり、低温だと高抵抗・高温になると低抵抗になるので突入電流を抑える役目になります。
ただNTCサーミスターは構造上高温になるため、基板に接触させると他の部品に影響が出るので浮かせたほうが良いと思いますが、実際はどうなんでしょうか?
熱絶縁してあれば問題は無さそうです。
いただけないのが電源のコネクターですね。
Topping PA2などは大型のコネクターにしています。普通のDCコネクターでは、さすがに48V10Aを流すには役不足です。
部品配置2
メイン電源用のコンデンサーはルビコンPX2200uFのようで、TPA3255を背面実装することにより、最短距離で配置できています。
オペアンプの抵抗もA07では普通のチップ抵抗でしたが、今回はVishay / Draloricタイプの筒形抵抗が実装されています。
さすがにVishay ではないと思いますが、前よりはるかに良い部品を使っています。
残念なのは、DCカット用に電解コンデンサーが実装されています。
ということは入力のオペアンプは片電源で動かしているということです。
できれば、両電源で動かしてDCカット用コンデンサーレスだと素晴らしかったのですが・・・
まーDCカットは両電源でも入れないと不具合が多発する可能性があるので、しょうがないかもしれませんが・・・
そろそろバランス入力のA07タイプの機種が新発売されるようなので、その機種では対応されるかもしれません。
2024/5/22 配送トラブル
なぜか購入したAIYIMA A07Maxが、中国内で配送トラブルで返送されていました。
ショップに連絡して、新しく購入したA07Maxと一緒に配送してくれとお願いしたところ、快く承諾してくれ2個のA07Maxが送られてきます。
2024/5/25に状況を確認したら通関完了して国内配送業者に渡ったみたいなので、そろそろ到着しそうです。
まとめ
付属のACアダプター(今回はACアダプターレス)では、ノイズ回りなど役不足感はありますが、本体はA07よりはるかにグレードアップしており、とっても期待できます。
値段もA07と大幅に変わらないので、AIYIMAは庶民の味方ですね。
この構造だと少し手を入れるだけで相当なレベルに行きそうです。
ただ、前に使ったLPF用大型コイルを実装するのは、サイズ的に無理そうなのが残念です。
コメント
オペアンプは片側電源で動作していると書いておられますが、オペアンプの端子をテスターで確認したところ、+11.6V、−11.9Vでした。
確認ありがとうございます。構成を確認しただけだったので、こちらでも実測してみます。