オーディオ用電源ケーブル作成 その3(作成・視聴)

Aliexpressで頼んだかっこいい電源コネクタが届きましたので作っていきたいと思います。
構想としては、シールド付きのケーブルで、シールドは電源側のみで落とすケーブルになります。グレーのビニール被覆は安っぽいので、かっこいいシースでカバーしてみました。1本あたり2,000円弱でできてとっても満足です。

ごつくてなかなかかっこいいです。2Pにするときもアース部の金具を引っこ抜けばいいので便利です。

ケーブル接続図

シールドは電源側のみに落とします。

制作

実際に使った材料・工具などは最下部にまとめてありますので参照ください。

ケーブル作成

コネクタ取付の剥きしろは、22mm程度が適切でした。短いので圧着や組み立ては面倒そうです。
又このケーブルはドレイン線がないので面倒でした・・・

ケーブルの外皮はカッターの刃を浅く入れ、曲げてシールドを切らないようにカッターの刃を当て剥いていきます。

曲げるところをずらしながら軽くカッターを押し当てると被覆が剥けていきます。

1周切れました。

シールド部分は切れていません。

ピンセットなどでシールド線をほぐしていきます。

赤のGND線の左右に振り分けます。

ケーブル被覆剥き

セパレーターの紙を取ります。

赤線側にまとめて軽くよじります。

外皮のシールドをアース線とつなぎます。アース線は外皮のシールド用なので細い線にしています。
(端子に入らないので・・・)

軽くハンダで接続後、銅テープで保護

反対側も同様に剥きますが、こちらは網線をアースに落とさないので、網線をカットし、銅テープで保護します。

飾りシースを入れる

今回は8mmのシースなので、少し広げてから入れます。

押し込むと広がるので広げながら押し込んでいきます。

先の広がったところをハサミでカット

テープで抑えます。

12mmの熱収縮チューブを入れます。今回は長めの55mmにしました。
ホットガンで収縮させてケーブル処理が完成です。

コネクタ内部のケーブル長が短いので、L・N・GMDを合わせておきます。
コネクタ本体をケーブルに通しておくのを忘れずに!後で苦労します・・・(苦労しました)

圧着

端子の圧着をします。ケーブルの剥きしろは6mmで少し飛び出させるようにします。
電源コネクタに撚り線を付ける場合は、必ず丸圧着端子を使うようにしてください。引っ張られて抜けると大事故になります。

今回はM3.5のネジでケーブル線の電線太さが2sqですので、以下の圧着端子を使います。
合っていない圧着端子を使うと事故につながりますので注意しましょう。
ハンダ付けされる方もいますが、ハンダが根元に入って折れる可能性が高いので止めましょう。

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又、圧着工具はラチェットタイプの物を使わないとつぶしすぎや、緩くなったりするので電工ペンチは使わず、専用のラチェット付き圧着工具を使うようにしてください。
私はマーベルのMH-5を使っています。

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圧着は端子の中央にへこみが出るように合わせます。

被覆をかみこむと接触不良になるので噛みこまないように注意してください。
事前にスリーブを通すのを忘れないようにしてください。
緑スリーブはアースを明示するために使います。

圧着完成
L・Nのスリーブは余っていた赤を使っちゃいました。

コネクタ取付

まずコネクタを分解しておきます。ついでにIPA(イソプロピルアルコール)で端子の清掃もしておきます。
2.5mmのネジを外して、中の端子も引っこ抜いておきます。

どう入るかを確認して外した金具を通してから端子を取り付けていきます。

全部の端子を付けたらコンセントに差します。

上側の部品と下側の部品をネジ止めします。上側の部品とポッチがあってポッチが噛まないと隙間が空きますので注意

ネジを再度締めます。

本体部品を通して、ケーブルの抜け止めビスを締めこんだら完成。

インレットも同様に作成したら完成です。
かかった時間は写真を撮りながら作成して1時間くらいです。

視聴

まずはDAC(Topping DM7)の電源ケーブルを変えてみたいと思います。
DACはAC-DCコンバータ内蔵の機器なので大きくは変わらないと思ったのですが、大きく変わりました。私のバカ耳でもはっきり分かります。

全体的に響きが良くなり透明感が増しました。
ケーブルにシールドを追加したので、仮想アース的なものが増えたからでしょうか?

パワード スーパーウーハーのKC62のケーブルも交換しました。
こちらも締まりが良くなったようです。

まとめ

電源系を強化しようと前から構想を練っていて丁度良いインレットがAliexpressであったので、電源ケーブルを作成してみました。
中華コネクターも良い作りで、かっこもよく音も良くなり大満足です。
材料費は2千円ほどなので、PCやACアダプタなどのコネクタも交換していこうと思います。
コネクタも追加発注しちゃいました。

さらにACアダプタのメガネケーブルをどうするか検討中です。5K近くするコネクタは買う気がないので探し中です。

付属のACケーブルは0.75mmと思われる太さですが、電力もそんなに食わないので、なんで変わったのでしょうか?シールド付きにしましたが、ACケーブルからの放射ノイズを抑えるのが主目的ですのでAC-DCコンバータ内蔵電源のDACにはそんなに影響ないはずです・・・

注意:
このコネクタを使用するのは電気工事士などの知識があり、確実な結線を行うことができる人用に記載されています。この内容で色々な損害が起きても当方は関知しません。真似をされる方は自己責任でお願いします。

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使用部品・工具

色も黒・透明・透明赤・透明紫などがあり1個送料込みで500円しません。

電源プラグ・アウトレット

直径12mmくらいまでのケーブルは入りそうです。

電源ケーブル

ケーブルは長岡特殊電線のCHC300 芯線直径2mmの3芯を使います。
確認したら、シールドにドレイン線が付いていない・・・ちと工夫が必要です。

EM-CHC300(EM-ECTF-SB)が欲しかったのですが、入手が難しく1巻きしか買えないので断念・・

表記方法は以下のようになっています。
EM:エコマテリアル・E:耐燃性ポリエチレン・CTF:キャブタイヤコード・SB:編組シールド
C:コンピュータ・H:本体及び関連機器・C:接続ケーブル・300:定格電圧300V以下

編組シース

いつも使っている熱収縮チューブのお店から購入
黒と紫の編込みの8mmを使います。

端子

ニチフの丁度いい端子が不足していたので、近くのホームセンターで購入
錫メッキ・銅端子です。

絶縁キャップ

L側が黒・N側が白は黒のキャップ、赤はアースを明示するよう、緑のキャップを付けます。

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圧着工具

いつも使っているマーベルMH-5です。小さくてラチェットが付いているので現場作業に最適です。

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ドライバー

ドライバーは2種類 普通の3mmと2.5mmの2種を使用

カッター

ケーブルの被覆を剥くのに使用
普通のカッターで問題ないですが、細工カッターは刃先が細くて細かい作業にも使いやすいです。

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ワイヤーストリッパー

電線の被覆を剥くのに使用
安物は傷が付くので、ある程度の物を使ったほうが良いです。このタイプは使い方にコツがあり、無理するとケーブルが傷つきます。

IPA(イソプロピルアルコール)

清掃用にようく使っています。シールを剥がすときにも使います。
臭いもあまりなく純度が99.9%以上で白い残差も残らず便利です。
(エチルアルコールは最大でも99.5%濃度です)

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