前回、出力が出なくて確認してもらったFLOW8でしたが、問題なしで帰ってきました・・・
あら?つないでみると確かに問題なしです・・・少し不安なので内部をばらして確認しました。
分解
FLOW8はネジが沢山あり、分解は大変です。
まずは裏蓋のネジを外し、側板のネジを外すと基板の裏側が見えました。
裏側
裏側にはルネサスの制御用CPUが搭載されています。
側板の裏にはBluetoothのアンテナ・鉄板に付けているので飛ばない・・・
DACはM8000・CS5368のピンコンパチのようです。データーシートを確認すると多分OEM品です。
アナログ系のオペアンプは4580Rが主に使われていました。
表側
表側にはオペアンプがまだありそうなので、XLRコネクターのネジなど多数を外します。
やはりアナログ系がたくさんありました。高密度な基板構成です。
入力側の端子をシールドするように電解コンデンサーが壁のように設置されています。
この構造は面白いです。
フェーダーなどの部分は子基板になっています。
子基板を外す
子基板も取ってみました。裏側には部品はほとんどありませんでした。
同じ基板の裏表でデジタル・アナログはいかがかなーと思いましたが分離されていました。
簡易特性確認
PCで簡易的にスペアナと信号が出せるWG/WSを使って、確認して見ました。
LiNEin-USBout 1kHz正弦波
USBinーUSBout 1kHz 正弦波
まとめ
作りはしっかりしていて、デジタル・アナログの分離もされていました。
8+2Chデジタルミキサーで、3.5万円なので使われている部品は普及品ですが、堅実な作り方は好感が持てます。
音が出ない原因があるといやなので、特に出力系を目を凝らしましたが、目で見る限りハンダ不良などはありませんでした。音が出なかった原因がよくわかりません・・・
デジタルミキサーなので当然ですが、出力を直接WAVにできるので高S/Nも期待しています。
スペックシートを見て気になったのが、DACのダイナミックレンジが104dBって記載されていたことです。24bit/48kHzのA/D・D/Aなのでしょうがないですが・・
スマホなどでの操作は慣れないので面倒な感じですが、プリセットできるのは素晴らしいです。
エフェクトはリバーブとアンビエンスのみで、音質的にも問題ありませんでした。
持ち歩けるサイズで電池駆動でき、価格も安いデジタルミキサーは他にはあまりないですからね。
中を見ちゃうと改造しちゃいたい虫が湧くのは悪い癖です・・・
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