AB級/D級切替 変態アンプ PAM8406 改造・視聴

前回PAM8406を使ったボードを購入し音出しをしました。思ったよりいい音だったので改造してさらに高みを目指します。

回路の変更

回路を見てみましたが、入力のカップリングは多分1uFの積層セラミックコンデンサと10kΩのインピーダンス整合用の抵抗が入っています。
ここをフィルムコンデンサ1.5uFSusumuのRG1608/47kΩに変更

電源も少し大きめの積層セラミックです。ここにL・Rごとに220uFのOSコンデンサ
をパラ付け、半固定ボリュームは取り外してショートします。

電源部にはL/Rごとに手持ちのOSコン16V/220uFを取り付けました。
半固定ボリュームを取り外してショート

ちょっとレイアウトが失敗しました。
抵抗を交換するのに、コンデンサを取らないといけません・・・
OSコンに1uFの積層セラミックを共付けすればよかったかなー?

動作確認 ここは前回と一緒

まずは最低動作電圧に近い3Vにして、定電流定電圧実験電源につなぎます。
電流値は最小に近くしておきます。

出力のDC漏れを測定

前回と同じ、Rch 18mV・Lch6mVで前回と一緒です。

視聴

やはり前回同様3dBほど音量低下・・・
マルチだと調整が面倒なのと、全体が分からないのでワンタッチでフルレンジ補正無に切替しました。
流石!ソフトチャンネルデバイダー面倒なことがありません。

こんなにパラメータが溜まっています・・・

うーん。前回とあまり変わりません・・・
これは多分OSコンが熱で本来の性能を発揮できていないのかもしれません。
OSコンのエージングは200時間がめど・・・待ってるのはつらい・・・・

再視聴

3日ほど電源を入れたまま放置して再視聴

おーずいぶんよくなりました。
大音量時の歪感が減ったようです。ただAIYIMA A07改と周波数特性が異なるようで凹んだところが気になります。パラメトリックイコライザーで補正すれば問題なしですが・・・
今は面倒なのでこのままでいきます。

やはり初期構成だとチップ積層セラミックコンデンサ1個だけですからねー
もう少し放置すればもっとよくなりそうです。

D級のほうがパワーに余裕があるので変更すればもう少し良くなりそうですが、250kHzのPWMをまき散らしそうなので今回は中止しています。

ミスして壊しちゃった・・・

がーん。間違えて28Vをサブに用意した基板にかけちゃいました・・・
うーん。お酒飲みながら作業していたのが・・・
スピーカーにつないでなかったのが不幸中の幸い・・・

基板が不足して遊べなくなっちゃいましたので、Aliexpressで再手配します・・・

次は改造しやすそうななものにします。
秋月からSOP16の変換を購入して、ユニバーサル基板で組むかなー
家に余っているAIYIMA A07のLPFフィルタを付けるのも手ですね。

PAM8406使用キットなど

音が思った以上に良い&壊したので2種類をAliexpressで発注!
全部合わせて送料込みで1,500円しません!

少し高級なフイルムコンデンサを入力に使ったやつ
この構成なら電解コンデンサとフィルムコンデンサを良いやつに変えて、抵抗をいじればそこそこいけそうです。ボリューム付で、入力は3.5mmのコネクター付き。出力も多分チップインダクタが付いています。
モード切替も簡単にできそうです。構成としては完成されています。
ハンダ付けなしでこのまま使えます。

ボリューム無しタイプ
前回よりも高級です。グランドパターンも検討されている感じ
入力コンデンサはチップですが、メインに1000uFの電解コンデンサL/R各大き目のチップコンデンサでドライブしています。出力は直列っぽいのでチップインダクタが入っていると思います。
パターンも入力と出力のグランドを意識してあるので、そこそこな音質が見込めると思います。
こちらはD級のみの構成です。

今回使用したキット

高級な回路では共立電子さんから出ているキットもあります。
ジャンパーで瞬時に切り替えでき、出力フィルタも付いています。これなら改造も楽ちん

まとめ

PAM8406を簡単に改造して視聴してみました。
思った以上に音質が良いので、色々遊んでみようと思います。

ただドラムのアタックなど大音量時ではパワー不足で歪を感じます。D級での余裕がどうなるか気になるところです。
ノーマル基板よりはるかに良かったので、ICや他の基板を購入して遊ぶのには最適ですね。
2.5Vから動作するので、持ち出し用のアンプとしても良いです。
組み込んじゃってパワードスピーカーもありかも!
ダイソースピーカーにも組み込めそうです。

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機器の仕様関連 詳細はデーターシート参照のこと

概要

出力5W
クラス D 出力とクラス AB 出力切替
低 THD+N、高 SNR を実現。
新しいフィルターによる完全差動出力
少ないアーキテクチャ (クラス D モード) により、デバイスはスピーカーに直接接続できるため、ローパス出力フィルターや DC ブロッキングは必要ありません。
(パワーが少ないので壊れないということです・ノイズはまき散らすと思います・・・)

効率は最大 90%
短絡保護と熱保護
SOP-16L/SOP-16(EP) パッケージ

特徴

 出力: クラス D またはクラス AB
 2Ω負荷および5V電源で10%THDで5W出力
クラスDモード時
 4Ω負荷および5V電源で10%THDで3W出力
 フィルタレス、低静止電流、および EMI なし
 全出力範囲での低い THD+N
 優れた低騒音
 クラス D モードで最大 90% の効率
 電源オン/オフ時のポップ音なし
 自動回復機能付きの完全な短絡保護
 サーマルシャットダウン
 スペースとコストを節約するための外部コンポーネントが少ない
 SOP-16L/SOP-16(EP) パッケージ

データーシート回路図

最小構成だとこの程度の部品で動くようです。
D級だと出力にフィルターは欲しいですねー。

THD+N D級とAB級

出力によるTHD+N
出力特性ではAB級に分がありそうです。

周波数によるTHD+N
周波数でもAB級のほうが良好です。

ノイズフロアー
D級とAB級はあまり変わりません。

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