前回、G300sのボタンを静音に変えてずいぶん良くなったので、MX Anywhre3もマウススイッチを交換して静音化します。
このマウスはやや高価ですが、ボタン一つでBluetoothでPCが3台切り替えて使え、ガラス面でもしっかり認識します。Bluetoothを毎回ペアリングする手間がないので便利です。
スイッチ
今回は、バチ物のほうを使って交換していきたいと思います。
マウスの使用頻度ではMX Anywhre3のほうが高いので、故障するなら先だと思います。
静音化スイッチの耐久度がどの程度違うかも比較できます。
MX Anywhre3についていたオムロンのD2FC-F-7N(10M)です。
このスイッチはクリック感が良いのですが、静かなところで使うとクリック音が気になります。
Kailh-サイレントマウススイッチ
調べてみると、Kailh_はキーボードのメカニカルスイッチでは有名なメーカーで、信頼性もそこそこ高そうです。
ただこのスイッチ偽物も多いらしく、Aliexpressで購入するとリスクはあります。
メーカによると黄色軸のスイッチは耐久性が倍あるみたいですので、赤と黄の2種類購入してみます。
本物と思われるもの(黄色)
ぱっと見だとどっちが偽物かわからない感じです。Amazonの裏側の写真を見ると、黄色が本物のようです。
Amazonでも高いですがスイッチはありました。こちらのほうが安心ではあります。
スイッチ交換
まずマウスのUSBケーブルを抜いて、裏のマウスソールを剝がしていきます。
薄いへらを差し込んでIPAを流し込みながら剥がすと奇麗に取れます。
背面分解
糊が残っているところはIPAで奇麗にします。
4か所にねじがあるので、00番のプラスドライバーで外します。
内部改造
外れました。2年使った割にはキレイです。
前側にある2個がマイクロスイッチです。この2か所を交換します。
今回は上下で連結しているケーブルがあるので、基板側のコネクターの留め部分を上にずらして外します。電池が搭載されているのでショートしないように注意してください。
バッテリー取り外し
電池コネクターを外します。
内部に突起があるのでピンセットなどで両方を抑えて引っ張ると簡単に抜けると思います。
電池ケースを止めているネジを3本外すと電池が外れます。プラケースに両面テープで留まっているようです。
この電池は3.7W500mAhのリチウム角型バッテリーになります。
今回は電池の消耗は感じられなかったので、交換はしません。
上側が後ろ側のネジ、下側が内部のネジです。
ホイール用のネジは、やや長いものが2本入っていますので、間違えないようにしてください。
静音化 スイッチ交換
ハンダで抜くところにフラックスを塗布します。
注射器タイプの押し出し機はなかなか便利です。ハンダペーストにも使っています。ハッコーの電動ハンダ吸い取り機(FR-301)でハンダを抜きました。
少し値段ははりますが、基板をいじる人にとっては一家に1台と言っていいほど必需品と思います。
すっぽんやハンダ吸い取り線でも対応は可能ですが、相当時間がかかるため基板を痛める確率が上がります。今回はロングノーズの小手先でしたので、そのままはんだ付けしちゃいました。
静音化 改造後
赤いぽっちが静音化改造したスイッチになります。
高さと水平が合うように、はんだ付けします。オムロンのD2FC-F-7N(10M)は足が3本出ていますが、静音化改造用のスイッチは2本になります。ノーマルOFF・押下げONですので、前側に取り付ければまったく問題ありません。
電池のコネクターを接続します。
くれぐれもショートしないように注意してください。ショートすると発火の可能性があります。
写真のように、コンデンサの左隣が上下接続用のコネクターになります。
このように少し上に持ち上げて接続し、押下げてロックになります。
この状態で動作確認をして問題なければ、すべてのネジを取り付けます。
ソールは少し波打ちましたが、動作には問題ありません。
まだソールが来ないので交換していませんが、Aliexpressで頼んでいるソールが届いたら交換予定です。
AliExpressではマウスのソールはメジャー系の物は販売しています。
長く使うなら、メジャーなロジクールのマウスが良さそうです。
交換完了
スイッチの角度は水平になるように取り付けます。
マウスのケーブルをもとの位置にはめ込みます。
この状態でUSBを接続して左右のマウスの動きを確認。
問題なかったら上側の筐体を取り付けて動作確認して終了です。
まとめ
ロジクール MX ANYWHERE 3 の静音化を行いました。
交換するとクリック音がほとんどしなくなりますが、クリック感はあり快適になりました。
これで強めにクリックしてもクリック音が気にならなくなりました。
はんだ付けができる方ならば、難しくない交換ですのでチャレンジしてみたらいかがでしょうか?
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