FB友人の田村さん所に行って物々交換をしてきました。5時間も色々なお話をして楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。その時頂いたのが明工社製医用コンセントと電源ケーブルEM-ECTF 2-3C・EEF/F 2-2Cも各10m以上を頂きました。ありがとうございます。
レアなケーブルなので1巻き単位じゃないと購入するのが難しく、試験用に少量が欲しかったのですごく助かりました。
今回は明工社の医用コンセントの確認を行っていきたいと思います。
医用コンセントについて
医用コンセントはJISで基本仕様が決まっています。JIS T1021:2019 医用差込接続器
詳細はJISの資料を参照してください。
明工社 医療用コンセント (C形)Sタイプ
外観
左がPanasonic・右が明工社の医用コンセントです。外観は普通のコンセントと変わりません。
Panasonicの医用コンセントと同じく、裏側までカバーする金具が特徴的です。
又、明工社の医用コンセントはアースが上になるようになっています。金具がPanasonicと微妙に異なるので一緒に設置する場合は注意が必要です。(タイプによって上と下があるみたいです)
裏側にはアース端子がカシメられています。田村さんがアース線は切断したようです。
金具はラインヘッドネジで留まっていました。エンジニアのDTC-27で空きました。
このラインヘッドネジは専用ドライバーじゃないと開けるのは困難なネジになります。色々な物を分解するので、ほとんどの特殊ドライバーは持っていましたのでラッキーでした。
特殊ドライバーは安物を買うと舐めたりうまくハマらなかったり、苦労しますのでメーカー品を買うようにしています。
エンジニア 特殊ネジ用ドライバー ラインヘッドネジ LHネジ用 DTC-27
分解
分解は簡単でラインヘッドネジを2本外すだけで以下のように分解できました。
PanasonicとGND部は異なり、外側の金具に端子と一緒にカシメています。ここもニッケルメッキ銅合金のようです。
端子部や単線挿入部はPanasonicと大同小異です。医用コンセントが普通のコンセントと違うのはステンレスばねで端子の密着度を上げているところです。これで頻繁な抜き差しによるコンタクト部のへたりを防止しています。
バネは400系のばね用ステンレスのようで、磁石に付きます。
Panasonicと端子部は異なり、銅合金にニッケルメッキを施してあり、厚みも少し薄めになります。
Panasonic医用コンセントとの勘合比較
家にあった各社の電源プラグで勘合の状態をPanasonicの医用と明工社で比較してみます。
左から中華コンセント・名工社・Panasonic・アメリカン電機になります。
中華コンセントはコンタクト部の厚みが厚めで差し込むと抜くのに苦労します。
差込や抜く力はPanasonicのほうが力が要ります。コンセント別の力具合は以下のようになりました。
中華コンセント>>アメリカン電機>名工社=Panasonic
Panasonicは中華では結構な硬さです。勘合力はPanasonic・抜き差しのしやすさは明工社というところです。
コンタクト面の電気抵抗は勘合の圧力に比例するので、Panasonicのほうが有利だと思います。
まとめ
Panasonicの医用と明工社のコンセントで、どの程度異なるのかを確認してみました。
各社考え方が異なるので、コンセント一つでも面白いですね。
頻繁に拭きさしするコンセントは明工社が優れていると思います。オーディオ用にはPanasonicのコンセントのほうが勘合強さでやや有利かなと思います。
配線機器を分解するのはお勧めできません。万が一火災などが起こっても自己責任になってしまいます。
壁コンセントをいじる工事は簡単ですが、電気工事士の資格がないと作業してはいけません。
電気工事士は高校生でもとれる簡単な試験(実技がありますが・・・)なので、自分でいじりたい人はチャレンジするのも良いかと思います。
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