OFC スピーカーケーブル カナレ4S6G 購入・ケーブル制作

今まで使っていた「PIONEER OFC STAR QUAD SPEAKER CABLE」を交換しようと思い、同じ仕様のスピーカーケーブルを探していたところ、カナレさんの4S6Gを見つけました。
同じOFCで直径も同じでQUAD仕様も同じです。プロ用ケーブルを多数制作されているカナレ電気さんですので安心して使えます。

4S6GなどGが付くタイプはOFC仕様で特注対応品のため、なかなか切り売りがありません。探していたらサウンドハウスさんで見つけました。やはりPRO用機材はサウンドハウスさんが安くてお勧めです。

4芯構造の無酸素銅を使ったスピーカーケーブル。4芯にすることにより磁界が均等に打ち消しあい、放射ノイズを防止する構造。外形が6.4mmで柔軟性が高く配線しやすい。
1m単位の切売り・スピーカーケーブル・スペック:線心数:4、外径:6.4mm、黒
太さにより4S8・4S11シリーズもあります。

カナレ スピーカーケーブル仕様 カナレHP参照

4芯のスピーカーケーブルのみ載せています。太さは3段階で購入したのは一番細いケーブルになります。EcoタイプのEM・電線がOFCのGシリーズと別れています。今回はXLR(キャノン)コネクターも付ける予定ですので、4S6Gを使用します。

絶縁体:ポリエチレン シース:PVC(EMタイプは耐燃性ポリエチレン) 耐電圧:AC500V/1分間 異常なし
★は受注生産品です。ご注文は次の長さから承ります。A:3000m以上 B:1000m以上 C:500m以上

4心構造により放射ノイズを低減します。
誘電率の低いポリエチレンを絶縁体に採用し、優れた周波数特性を確保しています。
シースには曲げやネジレにもくせのつかない高性能PVCを採用しています。
4S6はキャノンXLRタイプコネクタにジャストフィットします。
Gタイプは導体に無酸素銅(OFC, JIS-H3510)を採用しています。
EMタイプはシース材にJCS規格で定義されたエコ材料を使用したケーブルです。

放射ノイズを防止する4心構造
スピーカケーブルは比較的高レベルの信号を伝送するため、マイクケーブルなど微弱信号回線への電波妨害が問題となります。カナレではこの問題を解決するため、スピーカケーブルに4心構造を採用しました。4心の効果は「図1」のように、4本の心線を中心より等距離に配することによって、磁界を互いに打ち消し合わせる点にあります。そのため2心の場合(図2)に比べて磁界の距離による減衰効果が大幅に向上。スピーカケーブルからの放射ノイズを低くおさえることが可能となりました。

4S6G 末端処理

カナレ 4S6Gです。柔軟なケーブルで取り回しもしやすそうです。外皮も新円に近く折れや寄れは少ないと思います。

ケーブル加工

カッターで折り曲げながら芯線に傷をつけないように剝いていきます。

外皮がむけました。中の芯線と外皮が動くように紙でセパレートされています。

紙を剥きます。

ケーブルの強度+よじれ防止+真円度を保つためのタコ糸を根元で切ります。

4芯で赤と透明赤・白と透明白が1対になるので確認します。

振り分けたところ

熱収縮チューブで固定

ケーブルの根元を保護するために熱収縮チューブを取り付けます。今回は外皮直径が6.4mmなので8mmのチューブを用意します。私は外径の2.5倍くらいの長さに切断して使っています。
70℃から収縮するチューブなので、家庭用のドライヤーで収縮可能で使い勝手は良いです。

今回は長さ15mmにしました。

芯線側4割・外皮側6割程度で熱収縮させます。収縮後は3:7くらいになりバランスが良いです。

ワイヤーストリップ

ワイヤーストリッパーで芯線を剥いていきます。剥きしろは10mmにします。
芯線を剥く作業ではワイヤーストリッパーを使わずニッパーなどで剥くと、線が傷ついたり切れたりします。

ファストン端子圧着

ファストン端子は、ホーザンのオープンバレル用圧着工具(P-707)を使います。
電工ペンチでも圧着は可能ですが強度がばらつくので、できればこの程度の工具を使ったほうが良いかと思います。
2本の線をより合わせており太さが規定できないため、大き目の圧着部分を使い、抜けなどの状態を確認しながら、小さめの圧着部分に徐々に変えていっています。

今回使用するファストン端子だと、圧着部の長さが4mm・ケーブル外皮止めとの間隔1.5mmなので、2本をよじった後の長さを5.5mm程度としました。

2本をよじった後、5.5mmに切断して、圧着します。

完成

これでスピーカー内のケーブル完成です。

まとめ

カナレ 4S6Gは柔らかくて使いやすいケーブルですが加工は少し面倒です。
次は棒端子とバナナプラグを取り付けて、外部スピーカーケーブルを制作します。

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