SMSL DAC M300MarkII 改造8 オペアンプ電源 コンデンサー交換・追加

KC62が治って音楽が聴くのが楽しくなってきたので、DACのオペアンプ電源の改造・AKM4997周りのコンデンサーの追加を行います。前回交換した高分子積層フィルムコンデンサーを積層セラミック2段重ねにします。音の締まりがさらによくなり、定位もしっかりして気持ちよく聴けます。高調波も減ってクリアーになりましたが、少しきつめの音になりました。

使用部品

チップ積層セラミックコンデンサー
47uF 16V V6R 3225 GRM32EC81C476KE15 オペアンプ電源の親ガメに使用
0.22uF 50V C0G 3216 GRM31C5C1H224GE02L オペアンプ電源に2段ガメ方式で使用
2400pF 50V C0G 1608 GRM1885C1H242JA01 DAC周りに2段ガメ方式で使用 

測定

47uFを測定 DE-5000だと33.7uF 測定交流が5V近く印加されているのでまずまず正しい値です。

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村田のページで確認

GRM32EC81C476KE15を12Vで使うと、DCバイアスで12uF程度の容量になります。

3225・2012・1608のサイズ
3225の上に2012をハンダ付けしようと目論んでましたが、ハンダ部分が不足していますので、3225に3216の0.22uFを取り付けます。

交換内容

ペアンプの電源概略
現状ではニチコンの10uFが入ったパイ型フィルターでLPFを構成
昇圧電源のインピーダンスが高いのでπ型にしていると思われます。
オペアンプ近傍のパスコンは多分0.1uFの積層セラミックコンデンサー
パイ型フィルターのカットオフが10k程度なので下げられると音質に効果がありそうです。

既存コンデンサーが直径3mm程度なので、チップサイズは4mmくらいが限界。

10uFの4532サイズのPMLCAP取付時

親子ガメ方式でコンデンサー追加

実作業

前回の作業
3倍のレンズでの作業、このシルバーの電解コンデンサーを外します。
詳細は過去記事で SMSL DAC M300MarkII 改造8 オペアンプ電源 コンデンサー交換・追加

今回の作業
2本半田ごてで外して

IPAで綺麗に

47uF取付完了・まだフラックスが大量に付いています。

IPAでお掃除
この状態で視聴
少し切れが良くなった程度で、大きな変化はありませんでしたので0.22uFを追加で取付

リード線を長くするとESLが悪化するので親子ガメ方式です。

DACチップ 4997周りのパスコンも親子ガメ方式で強化
1608の2200pFを以下の10uFの取付場所に追加

全部納得出来たら、完全洗浄を行います。細かいとこのフラックスが気になります・・・
当然無洗浄タイプを使っていますが、フラックスベタベタは気持ち悪いので・・・

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まとめ

KC62をつないでの視聴
少し全体的にきつく感じます。余韻が減った感じですので、高調波成分が減ったんじゃないかと思います。低域などの締まりがすごくよくなりました。KC62も修理後は高調波が減っているので、より分かりやすくなりました。

M300MarkIIは、オペアンプ周りのパスコンなどの交換と電源部のパイ型フイルターのコイルを大きなものに交換すれば完了です。

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