AIYIMA A07 改造2 出力系の改造

今回は出力系の改造を主に行います。メイン電源の電解コンデンサーを1000uFから3300uFにフィルターのコイルはサガミへ、コンデンサーはiuFはPMLCAPへ、1000pFはディップマイカに変更しました。
ディップマイカは使ってみたかっただけですが・・・

改造

部品

今回の部品は秋月電子でそろえるもので交換します。欲しかったサガミエレクトリのデジタルアンプ用インダクタ10uHがあったのはラッキーでした。
メインの電解コンデンサーの高さが30mm以下なので、電源電圧を35Vまでとして3,300uFまで容量が増やせました。

デジタルアンプ用インダクタ(リード型) 10μH          @200×4
マイカコンデンサー 1000pF50V               @150×4
薄膜高分子積層コンデンサー(PMLCAP) 1μF63V 4532  @150×4
電解コンデンサー 3300μF35V105℃ ルビコンWXA     @80×2

ディップマイカを交換

最近の基板は0.8mmのスルーホールでランド径も小さいので、痛めないように改造するのはなかなか大変です。残ったハンダも綺麗に吸取るのはめっちゃ大変でした・・・
基板も電力を流すところなのでパターンが無茶苦茶広い・・・

電動吸取り器があると基板も傷まず楽ちんです。会社で使ったことのある電動吸取り器は、HAKKOのやつですが2万くらいするのでちとつらいかな・・・。そのうち買っちゃうと思います。

±5%の用誤差品ですが、ほとんど誤差がありませんでした。最小998pF最大1002pF

こいつだけ交換して視聴しましたが少し高域が伸びる感じになっただけで、ほとんど変わらず・・・

電源のコンデンサーを交換

電解コンデンサーはリファレンスが4700uFなのに、1000uFなので交換すると効果は大きそうです。IC側には2.2uFの積層セラミックコンデンサーが入っていますので、積層セラミックを並列追加は止めて交換だけにします。

隙間は1mmないくらいです。
サイズはほぼ同じです。

やはり電源のコンデンサーの威力は大きいです。低域の歪感が減り、レスポンスが早くなりました。もう少しいい電解コンデンサーにしたかったのですが、サイズであきらめです。

ボリュームにLEDを追加

LEDが実装されておらず、電流制限抵抗も付いていたので、手持ちの古い緑LEDを追加しました。
しかし、古いLEDなので輝度が全然足りてません・・・・
新しい電球色のLEDがあるので後で交換します。

コンデンサーの交換

出力系の大物を全部はずしました。
今回取り付ける部品は標準で付いている部品より小さいので楽ちんです。

今回はパターンが広いところに熱に弱いPMLCAPを付けるので、ハンダペーストとホットガンで取り付けます。

Aliexpressで買ったハンダペースト
共晶ハンダのペーストです。半年以上前の物ですが作業しちゃいます。冷蔵庫で保管していたので大丈夫でしょう!

ハンダペーストを少しづつ出して楊枝などで置いていきます。

PMLCAPを置いて100℃で基板全体を温めます。2-3分ほどです。

温度を250℃に上げて、ハンダを溶かします。PMLCAP全体に風がかかるようにします。

ハンダ付け完了。綺麗に付きました。この状態で特性を測定しましたが問題なしです。
ハンダペーストのゴミがハンダボールになるのでIPAで綺麗に落とします。
手でハンダペーストを乗せているのでしょうがないです。

私が使っている中華のリワークステーション
作りもしっかりしていて使いやすいです。詳細は以下の記事で見てください。

インダクターの交換

今回購入したインダクターは足の位置がななめで、足が平べったいためそのままでは取り付けません。
うまくレイアウトしたら穴を開けて取り付けることができますが、交換も視野に入れてリードを取り付けて、振動防止のためにゴムで両面テープで取り付けます。

熱収縮チューブでリード線を保護・ホットガンで150℃

EPDMゴム 硫化ガスが出ないので基板にも使えます。

完成

これで出力系の改造はまずは完了です。次は12V系をいじるつもりです。バランスに変更は最後にしたいと思います。
こんなにスカスカになりました。

お願い

このブログの購入リンクは、アフィリエイトリンクになっているリンクがあります。
購入して自分で試したもので構成されておりますので、記事が気に入っていただけたらリンクを押して購入(記事の商品でなくても)していただけると、とても嬉しいです。
売り上げはブログの充実に当てていますので宜しくお願いします。

まとめ&視聴

電源の強化と出力のフィルター系の交換で、思った以上に音が良くなりました。
電源の電解コンデンサー>インダクター>PMLCAP>ディップタンタルの順で、音質に貢献していると思います。

私はニアフィールドで比較的小音量で聴きますので、低域の切れと定位・歪感がないのが重要になります。TPA3255は元の資質が良いので、少しいじるだけで別物になりました。

入力系はいじらず、ここまで良くなると今後の改造が楽しみになってきました。しばらくこの状態で視聴して次のステップに行きたいと思います。

今、オシロが不調でミニオシロしかなく、オシロを物色中です。
家が狭いのでPCオシロが欲しいのです。そこそこ高機能でノイズが少なめなPCオシロがあると良いのですが、お勧めがあればレス頂けると幸いです。

良いPCオシロがないのでPCオシロではないですが、以下が良いかなーと考え中です。流石にこの値段だときついので、セールで狙うつもりです。
しかし、これを買うとDM7がきついか・・・

注意事項
改造行為はある程度以上の道具と熟練度が必要ですので、電気やハンダ付けの知識がない人にはお勧めできません。

関連記事

デジタルアンプ 関連記事 まとめ
当ブログも500記事を超えたので過去記事のまとめを作成します。今回はデジタルアンプ関係になります。数えてみると足かけ2年30記事以上を書かせてもらいました。A07にかけたコストは本体の30倍以上、時間をコストに換算すると100倍くらいになるかもしれません。

コメント