DACをTopping DM7に変えたらバランス出力のみなので、アクティブサブウーハーを無理やりケーブルでアンバランスに変えていました。しかし、電源断時にポップ音が出るので、毎回ウーハーを先に切っていました。今回バランス-アンバランス変換にライントランスを入れてグランドループを1つ切ったらぐっと音質が向上しました。当然ポップ音はなくなり一石二鳥です。
制作
回路はごく簡単で、ケーブルの途中にライントランスを入れるだけ、バランス出力のGNDはトランスのボディに接地します。
今回は秋月で購入していた600Ω:600Ωのライントランスがあったため、それを使いました。
現在でも販売しています。AT129
AT129のf特の写真
10Hzでも-1dB程度の低下なので結構優秀です。@330円なのもうれしい。
秋月のプリント基板(両面スルーホールユニバーサル基板 2*8)とケース(プラスチックケース SW-100B)を使用
1次試作完成
バラックで接続・サブウーハーから盛大なハム・・・
トランスを入れたのでサブウーハーが浮きました。確認のためバランス側のGNDとKC62の電源GNDを接続。ピタッとハムが消えました!
その後正式にToppingDM7と同じ電源アースを取りました。
とりあえず、こんな感じで入れようと思っています。ケーブルは仮ケーブルのため、箱加工は次回以降にします。
トランスが結合しないように&蓋が開かないようにアルミ箔で包んでしばらく運用します。
本番制作ではトランスの間にシールドも入れる予定です。
1kWのデジタルアンプを内蔵しているKC62の、AC-DCコンバーターからの逆流ノイズが結構な悪さをしていたようです。
考察
パワードサブウーハーKC62は電源ケーブルのGNDを取るべきであったが、微細なハムが乗っていたためGNDはTopping DM7につながるRCAケーブルで代用していた。
電源のGNDとRCAのGNDは通常同電位のため、DAC出力-電源ケーブルGND-RCA-電源ケーブルGNDでループになる。それを断ち切るためにKC62はRCAでのGNDのみで動作させていた。
今回トランスでバランスーRCAを断ち切ったため、KC62のGNDを取ってDACと電源GNDで接続するように変更
上記によりGNDループが断ち切られ、メインのアンプもKC62のGNDから回り込むノイズが減少したと考えられる。
耳で聴こえるようなノイズではないのだが、小音量でもクリアーな音として感じられる。
静けさが増した感じ。
まとめ
バランス出力しかないDM7が電断した時の、FC62のポップノイズを消すために作ったアイソレーショントランスでしたが、おまけで音質の結構な向上が見られました。
良くオーディオ全体での1点アースを推奨している人も多いですが、RCAケーブルと電源ケーブルでループになることが音質の劣化を招く場合も多いので、うまくアイソレーションすることによってGNDループがアンテナになることを防止できます。
AIYIMA A07もACアダプターノイズがDM7に回り込んでいるかもしれないので、もう1本制作して試してみたいと思います。
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