新USB PD 加熱台でリフローしてみた

USB PD65Wで350℃まで温度コントロールできる安い小型の加熱台でリフローのテストをしました。
Aliexpressで購入したハンダペースト2種で実験です。

小型加熱台

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183℃ 銀入りハンダペースト 錫64%・ビスマス35%・銀1%

138℃ハンダでリフロー実験

ハンダペーストは0.6mmと0.8mmの先端が付属していますが、まずは0.8mmで実験してみます。

少しハンダが多いようですが、まずはそのままで実験
本来はメタルマスクなどでハンダペーストを塗るのですが適当に塗布しました。

オペアンプを大体で実装
表面実装でリフローすると自動で位置が合うかも試験します。
ハンダが多いよなーと思いますがまー実験なので良いか・・・

温度はよくわからないので、170℃で設定
加熱開始

1分ほどで設定温度に近くなったら、ハンダが溶け始めました。

やはりダメじゃない・・・・
ハンダが多いとこと付いていないとこが出ちゃいました・・・・

ピンセットでICを取って、多めのハンダを飛ばします。
フラックスを塗って、再リフロー

うーん。低温ハンダはハンダの濡れが悪いです・・・

しょうがないので、フラックスを塗って、半田ごてで修正・・・
リフローの意味ないじゃん!(笑)次はなんとかします。

フラックスでベタベタなので、IPAと静電ブラシで落とします。

細かいところは、Aliexpressで購入したスプレーガンにIPAを入れて飛ばします。

うーん。ある程度ハンダペーストを均一に塗布しないとダメですね。

183℃ 銀入りハンダペースト 錫64%・ビスマス35%・銀1%で実験

次に高級な銀入りハンダペーストで実験します。
ハンダの量は大体わかったので細いほうの0.6mm先端で作業します。

ペーストを軽く出してヘラで量を調整し、パターン全部にかかるように広げました。
ちとハンダの量にムラがありますが気にしないで行きます。実験ですので・・・

230℃に設定してスタート

200℃くらいから溶け始めます。設定温度は+30℃くらいで良さそうです。
ハンダ量が多めでした。少な目の所を基準にすると良い感じです。

ハンダペーストの先端のお掃除

ハンダペーストは硬くなると取るのが困難そうですので、0.5mmのシャーペン用の工具でお掃除
その後、IPAで綺麗に落としました。
このニードルボトルは便利です。先端にキャップが付いて、少しづつIPAが出せます。
IPAなどのアルコール類は一部のプラスチックを侵すので、ポリプロピレンなどのボトルを使うと良いです。

使用した材料・工具など

TIから購入したOPA1612AIDR
 1.1nV/√Hzノイズ、低THD、高精度の SoundPlus™ オーディオ・オペアンプ
SOP8ピンのオペアンプです。大きめなので手ハンダでも問題ありませんがリフローで実験します。

秋月電子から購入したSOP8-DIP8変換基板
安いSOP8-DIP8の変換基板です。

IPA
お掃除や、フラックス落としなどで多用しています。
毒性もエチルアルコールとあまり変わらず、洗浄力はかなり上で、白く残ったりしないので便利です。
車の窓ガラスの清掃などでもよく使います。
エチルアルコールは吸水性があるので、開封後は早く使わないと洗浄力がガタ落ちになります・・
Amazonだと2本入りじゃないと送料がかかります・・・・

ニードルボトル
薬品などを少量使うときに便利です。
私はセットで購入して色々な薬品や水などを入れて使っています。

キムワイプ
電子部品を使用する業種だと有名なキムワイプ。ティッシュと違って、毛羽が基板などに残らないのでふき取りなどに多用しています。近くのホームセンターで購入すると@250円程度で買えるかな?
Amazonで安いのは、プライム会員でも送料がかかるのが多いので注意

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静電ブラシ
このタイプは毛が抜けにくいので便利です。

まとめ

実際に表面実装部品とハンダペーストでリフローをして見ました。
まずまずの出来です。リフローで自動で位置も修正できてます。
メタルマスク(ステンシル)が無くてもそこそこ使えます。あれば製品レベルの仕上がり!
失敗してもその場で基板から外して修正も簡単に出来ます。

上側が低温ハンダでのリフロー・下側が銀入りハンダでのリフロー
これでBGA(裏側にあるハンダボールで接続するタイプのIC)も怖くないぞ!

このサイズでPD給電で、机の上で邪魔にならない&安い!お買い得だと思います。

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仕様

入力インターフェイス: type-c
電源: PD 65w 20v 3.25A (PD65W推奨)
温度範囲: 室温〜350℃ (推奨250℃以下)
製品サイズ: 5.6×5.6×3.5cm (長さx幅x高さ)

操作方法

通常操作(液晶側から見ての操作になります)
左右のボタンをダブルクリック :  加熱または停止
左ボタンクリック : 温度を下げる
右ボタンクリック : 温度を上げる

メニューを開く
ダブルクリックして長押しし、メニューインターフェイスに入るか、終了します。
ダブルクリックして終了

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