電子はかり 乾電池液漏れ 修理

最近使っていなかった、500g/0.1gの電子はかりを使おうとしたら、動かない!もしかしたら! 電池蓋を開けると、電池がパンクしていました・・・
これは面倒な修理になりそうです。

修理開始

 今回はアルカリ電池だったので、水溶液は「水酸化カリウム」で強アルカリ性の危険な液体です。目に入ったりすると失明する可能性もあるので、慎重に作業を行うようにしなければなりません。
 マンガン電池の場合は、「塩化亜鉛の水溶液」で、塩化亜鉛は弱酸性でアルカリ電池ほどではないですが注意が必要です。

この水溶液は金属などを腐食させますので、金属部分などから完全に除去しないといけません。
今後は高くてもPanasonicのエボルタを選ぶことにします。

分解開始

分解したら幸いなことにPCBまでは腐食していないようです。電池の端子部は腐食し始めているので、ハンダを除去し外します。

やっぱり裏側まで腐食しています・・・
両側の端子を外して、超音波洗浄機で中性洗剤を使って洗います。
筐体も超音波洗したかったのですが、はかり部分を外すと精度に問題が出そうなので、ブラシ+アルコールで洗浄します。

幸いにして、端子部はメッキ部分の一部が腐食しているだけでした。
再メッキやばねを作成しないで済みそうです。

ケーブルも中まで電解液が浸透したらしく、剥いても中が真っ黒なため、ケーブルも交換します。
手頃なケーブルが無かったので、余った自作PCのケーブルを切って使います。

このはかりは、結構きわどい設計で簡単に壊れそうです・・・
PCBもやばそうなところは、追いハンダや修正をしました。

組み立て完了!
電池ケースの裏から電解液が漏れて、塗装面も侵しています。電池蓋なども超音波+アルコールで洗浄しています。

完了

修理完了!
ビスマスの結晶の重さも、他のはかりと同じでしたので問題なしです。
元々はこのビスマスを量って、低温融解はんだを作るはずだったのに修理記録になってしまいました・・・

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