出窓 低域での吸音検討 その2

出窓ガラスでの定在波がひどいみたいなので、FBの友人に相談したのですが中々条件に合うようにできないので、内窓と中空ポリカ板で試してみようと思います。
前回記事:出窓 低域での吸音検討

出窓 低域での吸音検討 その2

状況

REWで低域からサイン波をchごとに30Hzから手動でスイープしたところ、130Hz-160Hzの定位がSP位置からずれる&音量の低下・増幅現象が発生・・・
SP位置を変えると多少の改善はみられるも、問題なしまではいきません・・・・
これが低音の定位がはっきりしない原因だと考え、低域の吸音の検討に入ります。
小音量でもある程度改善するだけで、網入り窓ガラスが悪さをしているんではないかと思っています。

中空PP板(プラダンシート)を仮設置

一気に設置して悪化すると嫌なので、家にあった塗装ブース用に購入した厚み2mmのプラダンシートを仮置きしてみました。
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効果

スピーカーの位置を調整すると定在波による低域の混濁が減り、引き締まって聞こえます。
REWでのスイープでも多少改善したようです。

気をよくして、PEQでいじってみました。LとRで周波数特性が多少違うようなので、140Hzと150Hzを6dB持ち上げてみます。
スーパーウーハーKC62はまだ設置していないので、低域も6dBブースト

なかなか良い感じになりました。
(今だKEF Q Concerto Metaのみでマルチアンプにもしないで鳴らしています・・・)

低域の定在波対策検討

定在波対策は大きく分けて、吸収と拡散があります。今回はまず吸収を考えていきます。

吸収は波長が長い低域には効きにくく大掛かりな対策になりますが、真っ当なやり方だと部屋が狭くなるので、以下の3.と2.の混合で考えていきたいと思います。

1.吸音材による吸収(裏側での空間(30cm以上)や吸音材が多く必要)
2.ヘルツホルム共鳴による吸収(低い周波数だと長く必要)
3.板などの共振による打消し(裏側に吸音材必要)

検討ステップ

まずは共振による打消しを狙ってアクリルなどでリブを入れ、必要周波数に合わせたいと思います。
次は中空ポリカに穴をあけてヘルツホルム共鳴を利用してピンポイントで狙っていこうと思います。

振動試験用のセンサーは重く共振周波数が狂うので、ピエゾ圧電素子を張り付けてオシロで共振点を探る方向で検討していきます。

ピエゾ圧電素子

今回購入した内窓キットと中空ポリカ板

2重窓作成キット

評判の良い内窓キットは以下になります。
下側に戸車が付いていますので開け閉めもスムーズにできそうです。

ポリカーボネート中空板

内窓の板の厚みは4-4.5mm指定なので4mmを選定
効果が薄ければ6mm厚に交換も視野に入れています。

周波数調整用アクリル棒

中空ポリカ板を仕切って共振点を変更するために使用します。

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内窓の利点

通常内窓は防寒対策などに使われますので、クーラーや暖房費の節約になります。
1/2から1/3程度節約できるそうです。
(この説明だと嫁の理解を得られやすい!)

又以下のメリットもあります。
1.音漏れの減少
2.外からの音の侵入の減少

まとめ

最初は吸音材から行こうかなと思ったのですが、2mmの中空PP板を置くだけでも改善があったので、出窓プランを先行させることにしました。
プラダンを置いただけでも効果があったのは嬉しい!

ピンポイント周波数を面で共振させるのは難しいと思っていますが、狭いところで対策するには最適かもしれないと思っています。

前の会社で振動試験を行って、構造物の共振破壊に対する対策を検討したのが役に立っています。
音響関係ではないですけど・・

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