中華 偽デテントボリュームが本物より優秀だった その2

前回測定したALiexpressで購入したデテントボリュームもどきですが、4pinなのでどこにつながっているのかなと思い、確認してみました。この回路はどこかで見たなーと思ったら、ラウドネス回路用に中点につながっています。

Aliexpressから購入した50kΩA型ボリューム・100k/250kもあります。
Amazonでも売ってますが、3-4倍の値段で、ほとんど中国発送・・・・

接続確認

右から1番で、以下のようになっています。
1.GND
2.中点
3.入力
4.ラウドネス(抵抗の中点に接続されています)

ラウドネスコントロールは最近ではあまり見なくなりましたが、音量が低い時に耳の特性に合わせて低域と高域を持ち上げる回路です。
しかし、実際の音量とラウドネスの設定が合うことが少なく、違和感が強いということで徐々に使われなくなってしまいました。

分解したら結構ゴミが入っています・・・・
IPAで綺麗にしたところ

ラウドネスコントロール回路

こちらに詳しい設計が乗っていました。家電制御研究処 参照
http://smonaka.web.fc2.com/soft/amp/model-15/loudness/index.htm

以下は、ネットで拾ってきたマランツのアンプのラウドネスコントロール回路
このようにボリューム位置でラウドネスコントロールカーブが決まります。

分解に使用した工具

ヘラ
ミネシマを使っています。薄いヘラはプラの爪を起こすときに使います。
今回は太目のヘラで起こしました。

2mm(00番)のドライバー
安定のベッセル

5.5mmのナット回し
こちらもベッセル

グリース
接点保護と潤滑に使います。プラスチックも侵さず、食品グレードで接点保護にも使えます。
私はちょう度2が良い感じです。(ちょう度はグリースの固さで2は柔らかめ)

まとめ

アルプスも最近はミニデテントで、ラウドネス端子がある物は無くなったので、貴重かもしれません。
昔のアンプはミニデテントを使ったものが多く、4端子でラウドネスコントロールが付いたものを復活させるには適任です。

ただし、軸径が1mm多い9mmですので、穴を大きくしないといけませんが・・・・

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