FX-Audio_D302J+ 故障修理完了

KC62が治ってSMSL SA300でもいじろうと、前のアンプを引っ張り出しましたが間違えてSA300の24Vを印加してSPを飛ばしました。当然、パワーアンプもNGだろうということで、面倒なのでしばらく放置していましたが、ICも到着しており重い腰を上げて修理します。

前回までの記事

デジタルアンプICの足が燃えた形跡がありパターンも炭化して導通がある状態になっていました。

低温ハンダを盛るところ
何とか外れました。アースパターンにつながっているので、熱容量がないと厳しいです・・・

パワーアンプICの足のうち4本が消失です・・・

ALiexpressよりIC到着

見た目から判断すると本物のようですので交換してみます。

上が壊れた基板から外したもの・下が今回購入

今回は、0.16mmφのポリウレタン銅線でジャンパー予定

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ICはAliexpressしか該当型番は売っていませんでした。 STA369BWS しか動かないのが分かっていましたので、一か八かでしたが、本物が来たので最高にラッキーです。

STA369BWデーターシートを参照しています。

電源とアンプ出力部をどうつなぐかが課題です。

修理開始

基板が炭化して導通があるので、秋月さんの0.5mmピッチ0.1mm厚のケーブル変換基板を切って使うことにしました。なかなか良いアイデアだと思ったのですが・・・

カッターで、炭化したところを四角く削っていき、切った基板が入るようにします。

こんな感じに入れます。厚みが同じぐらいになるように、合わせながら削っていきます。

基板側をやすりでも削ります。

おおよそ同じ大きさ・深さになりました。エポキシ接着剤をつけて張り合わせます。
ジャンパーから先に行ったところ、基板のパターンがぎりぎりで熱で2回ほど剥離させて失敗・・・
成功したら、今度はIC側のパターンとずれてしまって失敗・・・・

使用するこて先は一番細い物を使います。しばらく使っていなかったのでケミカルペーストでこて先を錫メッキします。臭いがちと臭いですが、こて先は長持ちします。

面実装ICをハンダ付けするときは、先曲がりのラジオペンチで抑えています。
重さも半田ごてでは動かないけど、押せば動くので調整しながらのハンダ付けでは結構使えます。

今度は、先にIC側に基板を取り付けてから合わせる方法に変更

何回かやり直ししたので、パターンが今一になってしまいました。SSOPの0.5mmピッチは厳しいです。SOPの0.65mmピッチとは雲泥の差です。
パターンが生きていれば楽ちんなんですが、このサイズをジャンパーするのは厳しかった。

その後IPAでお掃除して、ゴミが残っていないかのチェックを行って、稼働試験に移ります。
IPAも小さいボトルがすごく高くなったので、他のメーカーの1Lを2個頼んじゃいます。

ピン間・ICとの間の導通試験を行って問題なかったので、実験用電源を電流制限0.1Aにして電源投入。
電圧は電源OFFで0.01AでOKでしたので、スイッチON!
0.03Aで問題なさそうです。LEDも切り替わりロジック部も動きました。

RCAとUSBをつないで音出し・両方とも問題なく音が出ました。
ふー6時間もかかりました。肩がゴリゴリ・目がしょぼしょぼです・・・・

音が出た時は疲れが一気にとれましたー。
他も壊れているのも覚悟していましたので良かったです。

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まとめ

泣きが入って途中捨てちまおうかと思いましたが、頑張った買いがありました。
次はやりたくない作業です。

しばらく聞いていましたが結構音が良い!やっぱ苦労したり期待があると音がよく聞こえるもんですね。思いっきりプラセボ効果が発動しました!
元に戻してDM7+A07に戻したら、さらに音が良い!やっぱり全然違いました・・・

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