ミニPC EQ12 Proに変えてからマウスなどで負荷をかけるとごくたまに、音切れする現象が出ていました。「ポッ」という音がごくたまに聞こえます。前回の対策で表面的な問題はなくなりましたが、レイテンシを測定して状態を確認していきます。
2024/8追記
さすがにマイナーすぎてAmazonでは商品がなくなりました・・・
N100の方をリンクしておきます。
Latency Monでレイテンシ測定
個々のアプリやドライバーのレイテンシを測定するツールを探していたら、よさそうなものを見つけました。
Resplendence SoftwareのLatency Monです。
URLを開いたら、下にスクロールして「System Monitoring Tools」のLatency Mon7.31をダウンロードします。
インストール
ダウンロードしたらクリックでインストーラーが起動します。
ライセンスの内容を読んで承諾します。
インストールするディレクトリを選びます。
通常はデフォルトのままで問題ないです。
デスクトップにショートカットを作ります。
インストール開始
インストール終了
Latency Monを起動
緑色の三角をクリックしてスタート
ドライバーをクリックして詳細のレイテンシを確認します。
10分以上、できれば途切れるまで走らせ続けると何が影響しているのかがわかります。
Latency Monで測定
以下の画像で、ネットワークドライバであるNDIS.sysの処理が大きな負担になっていることがわかります。
しばらく走らせると以下のように大きなレイテンシが測定されました。
低レイテンシの設定
では、主にレイテンシの悪化の原因を対策していきます。
NDIS.SYSの対策
ndis.sysが大きな負荷になっていることがわかりましたが、ndis.sysとはどのようなドライバーなのでしょうか?
調べてみると、通信関係のドライバーのようです。
Webで色々探してみましたが、参考になりそうな記事が多くなかったので、i-225-Vのデバイスドライバーを確認してみました。
DMAコアレッシングを有効にする
・DMAコアレッシングという項目があって、「無効」だったので、「500マイクロ秒」に変更
こちらはもろにレイテイシーの設定でした。しかし、この設定は今までほかのNICで見たことがないので、新しい設定のようです。
その他
大量送信オフロードが無効になっていたので、有効にしました。
以上2点の設定で1msを超える遅延はなくなりました。
wdf01000.sysの対策
ndis.sysの次に遅延の大きい「wdf01000.sys」の検討を行います。
同じく「wdf01000.sys latency 」で調べてみました。
マイクロソフトのコミュニティで一部回答がありました。
BIOSでCPU可変周波数関係をOFFにする
BIOS セットアップで Intel Speed Step や AMD Cool N Quiet などの可変速度設定を無効(こちらはすでに実行しています)
高精度イベント タイマーをOFFにする
How to Fix WDF01000.sys High Latency? Here Are 5 Ways!
でもっと明確な対策がありました。
「高精度イベント タイマー」を無効にするというものです。
デバイスマネージャーから「システムデバイス」→「高精度イベントタイマー」を選択し無効にします。
この方法は有効な結果になったのですが、このタイマーってどんなアプリが使っているのか不明なので不安ですが有効にはすぐできるので、このままで動かします。
ntoskrnl.exeの対策
Ntoskrm.exeはカーネルイメージとも呼ばれ、Microsoft Windows NT カーネルスペースのカーネルおよび実行可能レイヤーを提供します。さらに、ハードウェアの抽象化、プロセスとメモリ管理などの複数のシステム サービスを担当します。
今調査中です。
使用PC・パーツなど
Beelink EQ12 Pro(Core-i3 N305)
2.5G有線LANが2系統・DDR5メモリ16G・BT5.2・WiFi6・USB-CからPDでモニターに電源供給可能
N100 DDR5 重い処理やリアルタイム処理をしないのなら必要十分です。
キングストンテクノロジー2TB SSD NV2シリーズ
Gen4にも対応したメーカー製激安SSD
少し遅めですが、PCIeが1レーンでGen3しかEQ12 proが対応していないので問題ありません。
PCIe-USB変換SSDケース
SSDをメモリとして使えるように安くて放熱性がよさそうなSSDケースも購入しました。USB3.2なので激安です。
Thunderbolt4などの高速転送には対応していませんが、少し遅いだけですので問題なしです。
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まとめ
BeeLinkのEQ12proに入っているWindows11proを、Windows10へダウングレードして、設定をいじりまくり常用できるレベルまで設定できました。
Latency Monは、どのプロセスが大きなレイテンシを起こしているのかが可視化できるので対策を検討できます。非常に有用なツールだと思います。
しかし、このツールでレイテンシがわかってもWindowsの中までいじれないと対策は困難です。
今回は直接レジストリをいじる方法などは記載しませんでした。個々のWindowsの設定で大きく異なる可能性が高いからです。
又、間違えるとWindowsが致命的なエラーを引き起こす可能性が高いです。
自信のあるかたは、英語で調べれば参考になる記事は見つけられますので、より深く対策できると思います。
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