MOTU M4 分解・内部確認

届いたMOTU M4を分解して内部確認しました。DACのチップが何なのか確認したかったのです。
数十万円クラスのオーディオインターフェースで使用されるESS Sabre32って思いっきり宣伝してる割にはchip名がないので・・・

分解

ネジを調べます。M3のトルクス黒クロメートの皿ビスでした。
この場合は多分トルクスT8です。T8のへクスローブ/穴ありを準備

底面の3本と、背面の5本を外します。電源スイッチの基板側が端子じゃありません・・・
しょうがないので、背面端子を斜めにして、前に押し出しました。

基板が見えました。

背面はこんな感じ

初期のMOTU M4

基板レイアウトやチップが別物です。後期型はコストダウンしている感じかなー
又M2では初期のDACチップが ES9016 から ES9026 に変わっているようです。 

半導体

やはり初期型の旭化成のチップは変わっていました。この変更で入手性が良くなったんですね。昨年度は半年とか10か月待ちとか言っていましたから・・・(欲しかったけど入手できないので見ないふりしてました)

初期のM4から入手困難になったのか、XMOS216じゃなくてARMのCPUになっています。

ARMのCPU SAMS70N20 

ソフトの可用性を重視したのかなー?

ESSのADC ES9840Q

モノラルモードでの+118dBのDNR、4チャンネルモードでの+116dBのDNR、108dBのTHD+Nということでした。

ESSのDAC ES9026PRO

ES9026PRO 最大128dBのDNRを備えたSABRE 32ビット8チャンネルオーディオDAC

これの上位DACだと以下があります。

ES9039PRO 32 ビット フラグシップ超高性能 8 チャンネル DAC
ES9038PRO フラッグシップ SABRE 32 ビット 8 チャンネル オーディオ DAC、140dB DNR
ES9028PRO 最大 133dB の DNR を備えた SABRE 32 ビット 8 チャンネル オーディオ DAC

TPS65130

オペアンプの電源はこれで作っているようです。出力は±5Vでした。
USB給電で出力電圧をあげると、バスパワーの限界がすぐ来ていじるのは難しそうです。

アプリケーションノートにある入出力コンデンサーを変えれば、少し音質も向上するかもしれません。

T6263

マイクレベルコントロール用のIC

H11L1

フォトカプラー MIDI入力保護用か?

オペアンプ

OPA1678

アナログ部に多用されています。初期型はTHS4521 を多用しているのでコストダウンだと思います。

THS4521

完全差動アンプ 

OPA1688

ヘッドホン用のアンプ 音量も十分大きく能率の悪いAKG240Studioも十分な音量で鳴らせます。

受動部品

受動部品は有名メーカー品ではないようです。電解コンデンサーもニチコンかと思いましたが、調べても出てこないので違いそうです。小型でもロット番号が1桁は?中国製?
大きい電解コンデンサーは220uF10Vと470uFの?V品。小さいのはデカップリングでしょうか?22uF6Vが付いていました。

マイク系が電解コンデンサーが多いです。

マイクアンプ周り

まとめ

能動部品はそこそこ受動部品は安物を使って、バスパワーでこの音を出しているのはすごいです。
多層基板を使ってノイズなども抑え込むような設計です。

しかし、またまた不良が判明しました・・・・・最近はこればっか・・・

・付属ケーブルが不良だった・・・

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コメント

  1. 検索していて偶々辿り着きました。少し気になったので・・・
    うちの個体はXLRの入力とファントム電源のコンデンサがニチコンUFW、それ以外はニチコンUCMとパナソニックSでした。
    あと既にお気づきのことかと思いますが、ES9840はADCで(初期ロットではAKMだった)これのDACはES9026 PROです。
    ちなみに8chのうち使っているのはモニター、ライン、ヘッドホンに2chずつのみで、残りの2つは使っていません。

    • コメントありがとうございます。
      修正したつもりが・・・・ずーっとそのままだったです。はずかし・・