マルチツールのヤスリ用先端金具に、ランダムサンダー用の凄い紙やすり(スーパーアシレックス)を使ってみます。仕事仲間が探して送ってくれたので早速使ってみます。
スーパーアシレックス仕様
柔らかく薄いパッドで研磨するので、フィットが素晴らしい。
細かい番手だと仕上がりの差が一目瞭然
細かい目の紙ヤスリはすぐダメになるのに持続性がすごい。サンダーが使えるのは効率的
空研ぎ・水研ぎ兼用
・スクラッチ傷が入らない
バリが出にくい
・このような用途にはポリッシングパウダーを主体に対応していたので、効率化が図れる
スーパーアシレックスを使ってみる
今回もヤカンの蓋で試します。
前回、途中で終わって傷が残っているヤカンの蓋
スーパーアシレックス 360番で磨く
マルチツールのサンディングパットに半円に切った柔らかいパッドを取り付けて、360番のスーパーアシレックスを取り付けます。
実際は半分に切って付けたほうが良いですが、ランダムサンダーで使うことも想定して、1枚そのままを取り付けました。
360番で磨いたところ
ヤスリ目が目立ちません。均一にヤスリ目が入って奇麗です。
スーパーアシレックス 600番で磨く
360番と同じように磨いてきます。
360番のヤスリ目がきれいに消えて、もっと細かいヤスリ目になっています。
作業時間はポリッシングパウダーに比べて半分程度でここまでヤスれました。
スーパーアシレックス 1000番で磨く
同じように右側だけを1000番でヤスリました。
鏡面になりかけています。
ポリッシングパウダー #1000で磨く
羊毛パフでポリッシングパウダー#1000を使い左側を仕上げます。
どの程度差が出るでしょうか?
まだすりガラス的な感じに仕上がってます。
拡大しても600番よりきれいになっているのが分かります。
スーパーアシレックス 1000番で全体を磨く
NW P-0パッド(柔らか)を使って、スーパーアシレックス1000番で磨きます。
磨いた後のスーパーアシレックス 1000番
黒くなっていますが引っ掛かり具合は新品と大きく変わらず、まだまだ研磨できるのが分かります。
持ちも素晴らしいです。
左右の差がなくなり、全体的に鏡面に近くなりました。
1500番で磨いたらほぼ鏡面になりそうです。
拡大写真でも左右の差はあまりわかりません。
空気穴周りはざっとやったので、少し傷が残ってます。
360番からここまで仕上げるのに写真を撮りながらで45分程度でした。
凄い効率です。ポリッシングパウダーに比べると半分くらいの時間です。
まとめ
硬い304ステンレスの表面を素早く削れるスーパーアシレックスは、素晴らしい紙やすりです。(紙やすりじゃないと言っていますが便宜上そう呼びます)
摩耗も少ないのでペーパー交換も少なくて済みます。1枚60円前後の価格なので、多少高い程度なのも素晴らしい。
しかし、通常だと100枚単位の販売なのが厳しいです。
小分けして売っているところもありますのでそこで購入するのも手だと思います。
表面の鏡面化について
304ステンレスの表面が鏡面した場合、新しいポリッシングパウダーで軽く研磨すると少しですが梨地になるので、対策として検討したほうが良いと思います。
304ステンレスについての追記
304ステンレスは、加熱すると簡単にマルティンサイト化して錆びてしまいますし、熱伝導率も悪いので強い曲げでもマルティンサイト化します。
そのため研磨時は冷却が必須になります。
一番ヤバいのはM16くらいのボルトナットを、斜めにインパクトレンチ等で締めこむと、瞬間的に1000度を超えて溶着します。こうなると取るのは非常に困難です。
以下は今回使った工具類です。
マキタ TM001G RDX
多彩に使えるマルチツールは、振動での切断・研磨・コーキングなどの剥がしにはとても便利かなと思います。
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