個人事業主になるまでの記録 その3 経費の考え方

2024年2月に個人事業主となり、色々苦戦した記録になります。今回は個人事業主の経費の考え方を記載したいと思います。まだ青色申告をしていないので間違いもあるかと思います。間違えがあれば指摘をお願いします。

個人事業主とは

弥生会計:参照

個人事業主とは、「継続・反復で事業を行っている個人」のことです。

勤務先と雇用契約を結んでいる会社員に対し、個人で事業を行うために開業届を提出している人を税法上、「個人事業主」といいます。事業主1人のみで事業を行う場合だけでなく、家族や雇用した従業員などと複数で事業を行っていても、それが法人でなければ個人事業主です。

個人事業主の例として、「一人で作品を制作するイラストレーター」「店員を雇ったり、家族で経営している飲食店の事業主」「顧問先の会計処理を代行したり、税務相談、決算処理や確定申告書を作成したりする税理士」などが挙げられます。

経費上のメリット

経費を繰り越せる

私のようにコンサルとして働く場合、初期には契約が取れなくて売り上げが上がらないことが多いです。
しかし、個人事業主として登録しておけば、色々な経費を落とすことができ赤字になっても3年間繰り越せるのは大きいです。

そのため、個人事業主で年間所得が48万以下の場合や、赤字でも青磯申告しておくことが重要です。

在宅経費などが落とせる

私のように在宅で仕事をしている場合、業務スペースの経費・光熱費の経費を按分して経費にできます。

経費の考え方

以下に経費の考え方を記載します。
在宅スペースなどから按分して落とす経費と、全額経費として落とせる経費を分けています。

按分する経費 在宅作業スペース

間取りから仕事スペースを割り出し、全体の広さの按分を出します。
また、廊下・トイレ・キッチンなど共用スペースは、全体の広さから按分し1/2にしました。

狭くて恥ずかしいですが、私の家での按分表をお見せします。
リビングとか他のスペースは按分していません。

上記により、26.8%を事業での按分としました。

按分する経費 建物の減価償却

国税庁 PDFより

退職時に一括返済したので、購入費用から住宅の減価償却などを入れた計算をします。

建物の取得価額 44,000,000円 1998年平成10年購入
減価償却費 = (建物購入価額 - 残存価額※1) × 償却率※2 × 業務に供された月数 ÷ 12
      = 建物購入価額 × 0.9 × 償却率 × 業務に供された月数 ÷ 12

※1:残存価額とは、取得価額の10%です。
※2:償却率は旧定額法の償却率を用います。=償却率 0.015
鉄筋コンクリート製のマンションなので耐用年数    70年

以上により、月13,266円と算出しました。

2024/8追記
近隣相場での㎡単価で落とせるのではないかとの話がありましたが、それは法人の場合で個人事業主だと減価償却費でしか落とせないようです・・・

その他・按分する経費の算出

電気代は常時PC2台が稼働しているため50%に、他は使用割合で按分しました。
車は個人使用から業務使用にしたら、保険料が1.8倍になったので80%経費で落とすことにします。

その他経費

その他経費は、科目ごとに振り分けて経費に算入します。
・交通費・宿泊費など
・会議費 (お客さんとの会議)・交際費(お客さんとの懇親)
・消耗品費 (文房具や机・棚・作業服・工具・間接材料(実験機材)などが該当します)
・固定資産 10万以上の固定資産(10万以下は消耗品費へ)

Amazonの年会費も荷造り運賃にすれば落ちるという話もありました!

青色申告に備える

以上のように細かい経費関係は日々記載しないとすごい手間になります。
そこで、e-Taxにも対応している個人事業主向けのソフトを探しました。

青色申告対応 会計ソフト

パソコンにインストールするソフトは、初期費用が高め・使えるPCが限定されるなどの不都合があるのでクラウド上でWebベースのソフトを中心に探しました。

弥生 青色申告オンラインマネーフォワード クラウド確定申告freee会計が加入者数が多いところになります。
値段は大同小異で機能もあまり変わりませんが、弥生 青色申告オンラインが1年無料で会員数も一番多いので、ここにしました。(弥生だとエキスポートができないという話がありましたが、面倒ですがエキスポートもできました)

ただ、スマホアプリの弥生レシートと連携して便利なのですが、レシート画像が単純なPDFとしかダウンロードできないのが面倒です。pdf名だけだと中身を見ないと分からず・・・
家での仕訳は「年月日 商品名など 金額」という形で分けているので、最低年月日 金額ぐらいで出力して欲しいです。

又、Amazon・楽天のWeb納品書などには、十分に対応できていません・・・

複式帳簿は今回初めて触りましたが、分かりにくく苦労しました。
又、仕訳項目の考え方や、経費にできるできないなど色々あり今も苦労しています。

まとめ

今回は、個人事業主の経費関係の考え方と会計関連の内容を記載しました。
e-Taxでの登録や複式帳簿での苦労などについては次回以降に記載します。

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