パワーアンプIC・TPA3255をTPA3245へ換装・入出力LCR交換・電源コンデンサ関係交換を一気に行いました。一気に交換すると動かない時に切り分けが面倒ですので、作業としては電源まわり・入出力LCR・パワーアンプICと順に行い、各作業ごとに動作確認をしながら進めます。
AIYIMA A07も1kほど値上がりしました。
最新機種はA07maxになっており、色々改善されていますのでこちらをお勧めします。
作業
作業は、順に電源周り・入力CR交換・出力LC交換・パワーIC交換の順で進めました。
各作業ごとに動作確認を行っています。
今回は、チップ抵抗などの自動位置合わせを試して見ました。
チップなどは位置が多少ズレていても、ハンダを加熱した時に表面張力で位置が戻る現象です。
チップとパターンが合っていないチップは無理で、かつ軽い部品のみです。
2本のこて先が極細の半田ごてを同時にチップに触らないようにしながら、ハンダパターンに当てます。
多少のずれなら、これで正規の位置に戻ります。
ホットガンでも試してみましたが他の部品も加熱されて外れたりしたので中止・・・・
入力部
チップ抵抗が多いので一番時間がかかります。
ICソケット装着までの写真になります。もう少しチップ抵抗のハンダが少ないと完璧なのですが、多めでした・・・
出力部
出力部のコンデンサは1uFを0.47uFへ、1000pFを3300pFに変更しています。
0.47uFはPanasonic ECQE2 を使用・3300pFはニッセイ APCを使用。
パワーICの交換
今回はパワーICの位置ずれは大丈夫でした。
ハンダも少々多めですが、まずまずの仕上がりです。
基板完成
完成です。オペアンプとパワーIC(TPA3245)までのカップリングは、手持ちの1uFにしました。
筐体の足も、NFJさんの激安インシュレータに交換
A07は強力な両面テープで止まっていたので、隙間からIPAを流し込んで剥離させました。
付属のシリコンテープをボンドスーパーXにて接着
ほとんどの材質に接着できるので便利。硬化後も柔らかいので防振効果も期待できそう。
結構かっこよくなりますね。
左が3号機・右が2号機になります。これで防振と筐体からの放熱の改善も見込めます。
裸基板で鳴らした時より気持ち音も良くなったようです。
視聴
交換してすぐにフルレンジで視聴しました。すでに交換して視聴している2号機より少し歪感があります。電源のOSコンはハンダ付けで音が悪くなり200時間程度のエージングが必要ですので、その影響だと思います。早く戻らないかなー
今回感じたのはOSコンなどで電源を強化すると、DCノイズフィルタを入れる入れないでの差が少なくなっています。DCフィルターを入れると改造前は劇的に効いたのですが、改造後は少し良いかな程度になりました。
まとめ
パワーアンプICを交換して-3.5dB・オペアンプのゲインを-6dBにしたので、A07のボリュームは最大にすることができました。チープな音量ボリュームでの音質低下はなくなります。
音量調整はDAC内ES9038PROの内蔵アッテネータで普通の視聴ではー20dB落とし、ソフトマルチチャンネルデバイダでー6dB落としています。視聴時、音圧レベルは60dB程度になります。
(ES9038PROの内蔵アッテネータは32bitで動くそうなので、-40dB近くまでビット落ちはなさそうです)
この状態でレベルの余裕がソフトチャンネルデバイダで+18dB・DACで+20dBありますので、最大にすれば100dB近くの音圧が出るはずです。(OM-OF101のフレームが80dBを超えると特定周波数で共振して音楽になりませんが・・・)
今回はOSコンのエージングができていないので、2号機より歪感は残っています。
もしエージングで戻らなければ異なるのは、出力LPFのインダクタの防振用ダンプをしていない&カップリングコンデンサを1.5uFから1uFに変更した位ですので、インダクターを防振するか、若しくは空芯で自作したほうが良いのかもしれません。空芯の場合は巻き数が相当多くなるので悩みどころです。
すでにツィーターも完成しているのですが、ソフトチャンネルデバイダのセッティングに悩んでなかなか進みません。順に進めないと訳が分からなくなるので悩みどころです。
注意事項
改造行為はある程度以上の道具と熟練度が必要ですので、電気やハンダ付けの知識がない人にはお勧めできません。
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