3年ほど前に交換したドアの鍵が、引っ掛かるようになったので対策をします。
滑りを良くすればということでCRC556などを入れちゃう人がいますが、これは逆効果です。
最初は問題ないですがしばらくすると油分が埃を呼んで固形化し、鍵がダメになります。
交換したデインプルキーは防犯性能は高いですが、ひっかりが出やすいみたいです。
動作確認
まずはドアが開いている状態で、鍵を開け閉めしてみてください。
開いている状態でスムーズで締まらない場合は、ドアの鍵位置がずれています。
プラスドライバーで、次の写真のネジ2カ所を緩めて位置の調整をしてください。
ドアの中の鍵部分(箱鍵)が斜めになっている場合もありますので、同様に調整してみてください。
クローザー(ドアを自動で締める金具)がバタンと閉まったり、なかなか閉まらなかったりする場合は、一緒に調整をしてしまうと便利です。
今回は双方とも問題なかったので次の対策に行きます。
対策
まずは鍵穴を清掃。次に鍵の清掃と行っていきます。
無理に鍵でガチャガチャすると摩耗しますし、物によっては折れたりしますので注意が必要です。
鍵穴の清掃
掃除機で鍵穴の中の埃を吸い出します。
これでもダメな場合は埃を吹き飛ばすことも考えます。強力なエアーダスターが必要です。
以下のエアダスターは強力ですが臭いのが欠点です。換気を良くしないと気持ち悪くなります・・・
鍵穴は小さいので強力じゃないと埃が飛びません。
鍵の掃除・潤滑
ドア側の鍵本体と同時に鍵も掃除と潤滑をします。できれば他の鍵も同時に掃除したほうが良いです。
原因となった鍵が他にある場合もありますので・・・
鍵の掃除
鍵の掃除は、IPA(イソプロパビル・アルコール)や、ブレーキクリーナー等脱脂が行える液体で行います。
拭く物はダスターなどで良いですが、できれば埃が出ないキムワイプが最適です。
IPAでは、ガレージゼロの容器が使いやすいですが値段が上がりました。
ブレーキクリーナーは何でも良いです。家ではAZの物を使っています。
使い古した歯磨きなどとIPA(パーツクリーナーでも可)を使って、鍵を清掃していきます。
溝とか根元かも丁寧に掃除します。
鍵の潤滑
鍵穴に入れる洗浄・潤滑材は各メーカーごとの専用品を使うのが安心です。しかし白くなるので鍵には使えません。鍵などには「テフロドライ」一択です。
普通のPTFEを含んだパウダー状のスプレーは白く粉を吹き汚れますが、「テフロドライ」は透明で粒子が細かく汚れにくく、さらにPTFEの付着性もよいと思います。
作業は簡単で「テフロドライ」を良く振って少量をスプレーしてふき取るだけです。ふき取りはキムワイプが埃が付かないので安心です。
テフロドライはホームセンターなどでは、中々売ってないので通販で買っています。
100mlで2,000円近いのですが、そんなに量は使わないので長持ちします。
ドライファストルブは、悪くないですが白い粉が飛び散って汚くなるのが×・・・
キムワイプは大きなホームセンターなどに大抵あります。
鍵の動作を確認
鍵を鍵穴に入れてスムーズに動くようならこれで完了です。
ここまでの対策で70%くらいは問題なしになると思います。
鍵の動きが渋いくらいの時に対策をしておけば、大きな問題にはならないですので、日ごろから心がけたほうが良いです。
それでもだめな場合は、鍵の簡易分解清掃と潤滑を行います。
鍵穴の洗浄
以上の作業でうまくいかない場合は、パーツクリーナーで内部の洗浄を行います。
パーツクリーナーをたっぷり使い鍵穴に吹き込んでいきます。
注意:パーツクリーナーは塗装などを侵しますので、十分養生してから吹き付けてください。
間違えてCRC556などを鍵穴に使った場合も同様にします。
古くなったCRC556などは固形化しているので、まずCRC556を入れて柔らかくしてから、パーツクリーナーで洗浄します。
ここまででダメな場合はプロに任せたほうが良いですが、それでも対応するならば、鍵をドアから外して分解清掃です。
簡易分解清掃
家の鍵はMIWA製なので、ドアから外すところまでは鍵の鉄人さんのHPを参考しました。
シリンダーが外れたらパーツクリーナーで内部清掃をしていきます。鍵穴から外にごみを出すイメージで吹いてみてください。
十分乾いたら、潤滑のためにテフロドライを鍵穴内にシュッと吹きかけます。
ここまの作業が私の対応した内容です。
これ以降は「鍵の組み換え」などで検索すると詳しい内容が出てきますので、参考にしてください。
まとめ
ドアの鍵の開け閉めで引っかかる・渋い感じがする程度で対策すれば、鍵は長持ちします。
しかし、鍵の動きが悪くなったままで無理に開け閉めを続けると、鍵が折れたり開かなくなったりします。
日頃お手入れをすれば、長い間気持ちよく使えると思います。
コメント
ちょうどタイムリーに鍵の入りが悪くなって、556がだめなのは知ってましたがなにがいいんだろう?と思ってたところでした。
ハンズに売ってるみたいなので見に行ってみます。いつのまにか店舗の在庫がわかるようになってて便利ですね。
鍵は持ち歩くものですが、テフロドライはすぐにおちたりしませんか?どのくらいの頻度で再塗布されているかよければ教えてください。
質問ありがとうございます。
テフロドライは、鍵の開け閉めが渋くなったなーと思った時に掃除&塗布しています。
大体2年に1回くらいです。
テフロドライは透明なので、落ちるのが目では良くわからないです。
必要なものを入手し、そして暇で、最悪鍵屋にたのめる時間にやってみました!
錠も外してクリーナー等やってみました。
なんか切れないナイフでも差し込むみたいにゴリ、ゴリ、ガリガリ、とやっていたのが
スルッ、クルッとなって驚きです。
いいものを教えていただきました。
鍵はほぼ毎日使うものだしとても大事なものなのにおざなりにしがちでしたがメンテしていきたいと思います。
上手くできたようで何よりです。鍵屋に頼むと1万くらいは取られちゃいますからね。