リモコンの修理2で導電性塗料で対応して、なかなか良かったのですが3か月くらいで利きが悪くなり始めました。分解してみると塗料が減っている感じでしたので、次の対策に移行します。

導電ゴム選定
型抜きしてある導電ゴム(コンタクトラバー)は厚みが0.5mmくらいあるので、貼り付けると常時接触してしまい、使えませんでした・・・
ただシールのように作られた奴は0.1-2mmなので使えるかもと思い、Aliexpressから購入してみました。
Amazonのリンクは同等と思われるものです。
コンタクト部を確認
コンタクト部は色々な種類があるようなので、拡大して抵抗値も測定してみました。
コバックさんのHPに接点部の拡大画像がありました。

ゴムにカーボン繊維をインサートするにもいろいろな方法があるようです。
実際の写真
購入したゴム接点を拡大した写真です。
コバックさんのGPR接点に似てます。ゴムに織ったカーボン繊維を貼り付けたような形状です。
これなら低抵抗で接触時のクリーニングが行えそうなので、良い感じかもしれません。
後は耐久性ですね。


抵抗値
こちらの接点は3mmφなので、大体2mm程離れた所で測定しています。
後、細身の針でショート時の抵抗値が0.4Ωあります・・・

離隔2mmで測定して0.7Ω(実際は0.3Ω)!優秀です。

作業開始
分解・清掃などは、前回・前々回の私のブログを参照してください。
今回はチョー手抜きで導電性塗料も剥がさずに接着・・・
細いピンセットで剥がして貼り付けると簡単です。今までの中で一番楽かも!
直径3mmの導電性ラバーなので、余りが結構ありますが、動作には問題なし


動作確認
いつものようにiphoneのカメラで接写しています。
ボタンを押して光ればOK!

シリコンゴムの接着性を改善する
シリコンゴムは撥水性が高く、普通の接着剤ではすぐ剥離します。
これを改善するために、2種類方法がありました。
・ボンドのPPXというプライマーを使う
「TPMゴム試験室/シリコンゴム接着剤試験」で試験結果を参照できます。
なかなか良い結果がでています。
・炎で炙る!
「TPMさんのゴム豆知識」で詳細が確認できます。
今回は導電ゴムを適当に貼っただけです。接着性の改善は試してみません。
剥離したら炎で炙るのをやってみたいです!(PPXは家にあるので、もう一つのリモコンで試します)
次の構想
シリコンの油浸透性を改善(リモコンのボタン表面が油を浸透しないようにしたい)
構想としてはボタン表面にPPXを塗布・UV樹脂を塗ってリモコン表面を硬化させる。
これなら、長期使用も出来ると思います。
まとめ
Panasonic(パナソニック)DEGAリモコンの清掃修理を行い、問題なく動くようになりました。
リモコンもサクサク動きます。後は剥離しないような対策を打てばOK!
導電性塗料は3か月の命だったので、今回はどの程度持つでしょうか?
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