AIYIMA A07 出力 LPF コンデンサ音質比較1

1号機の代わりにメイン帯域を持たせるようと出力のインダクタとコンデンサを色々交換して視聴してみます。ここは電流も振幅も大きいので大きな差が出るのではないかと考えています。
A07はコンデンサを設置できる場所が狭く、大きさ&コストで選びました。コンデンサは50V以上/1uF・50V以上/1000pF・インダクタは10A以上/10uHをベースに色々確認したいと思います。
記事が長くなるので、1000pF・1uF・10uHの3部に分けます。

ここのLC Filterをいじります

今回交換するコンデンサ 1000pF

出力のLCのLPFでの音質はスピーカーやケーブルの影響を強く受けるので、あくまでも家の環境での比較となります。
比較を分かりやすくするために10cmフルレンジでの視聴です。
1種類で2時間は聴いているので、とっても疲れました。

50V以上/1000pF

250V/1uF Panasonic ECQE2メタライズドポリエステル フィルムコンデンサをベースに1000pFを交換して視聴しました。

もともと実装されていた青いコンデンサ

音が平板に聞こえ高調波歪が耳に付く、低域不足も少々感じました。

コンデンサレス

青いコンデンサを外しただけですが、これも結構聴けます。

マイカ コンデンサ 50V/1000pF SUNTAN TS32シリーズ
マイカコンデンサは誘電体にマイカ(雲母)を使用したコンデンサで、誘電正接(tanδ)、誘電体損失、温度係数が小さい、高周波特性に優れる。とのことなので期待しています。
シルバーマイカも欲しかったのですが、高すぎ!!

左がマイカコンデンサ・右がニッセイAPS

中高域に結構な歪を感じます。高調波歪っぽいので、バイオリンなどはの曲は響きが良く感じる。女性ボーカルは特に歪が目立つので、だめでした・・・

ポリプロピレン フィルムコンデンサ 100V/1000pF ニッセイ電機 APSシリーズ 
 民生用の中で特に高調波歪が少なくコストも安いコンデンサ。大容量があればいいのですが、0.22uFまでしかありません。

マイカに比べるとおとなしく感じますが、低域から高域までのバランスもよく歪も少ない。この値段でこの性能ならとてもお勧めだと感じました。調べてみると安くて歪が少ないので結構使われているみたいです。

チップ積層セラミックコンデンサ 250V/1000pF ムラタ C0G特性 2012サイズ
基板の中央にアースパターンがあるので、リードを付けて実装。リード付きだとあまり期待はできないかも・・・

マイカより歪は少ないが、高域での歪と低域不足を感じる。基板に直接実装すればもっと良くなるかもしれない。

スチコンはまだ試していませんが、熱に弱いので最後に容量の変更も視野に入れて秋月電子さんから購入予定です。

出力用インダクタ

今はトロイダルコアのインダクターが付いているのですが、サガミエレクのインダクタ10uHに変えていました。これでも結構高音の歪が減って喜んでいたのですが、出力のインダクタを減らせば、もっとスッキリするだろうと考え、減らしてみました。
詳細は別途記事にしますが歪感が大幅に減少します。

まとめ

現在は、メタライズドポリエステル フィルムコンデンサ250V/1uF Panasonic ECQE2とポリプロピレン フィルムコンデンサ 100V/1000pF ニッセイ APSとインダクタはサガミエレク4.7uHが良さそうです。

まだ候補はありますが、スピーカーの振動が気になったので張り直し&ダンプ方法を変更したら音質が変わってしまいました・・・
ソフトウェア チャンネルデバイダのEKIOを再調整して、3Wayでの音出しをしながら考えたいと思います。

TIのデーターシート参照

出力のLPFのLCを下げると、TPA3255のPWM周波数が600kHzでEMCの規格(国際規格CISPR32)は外れそうです。(メーカー品だとできないですね)
家ではAMラジオは使っていないので家では大丈夫ですが・・・
日本だとほぼ同一規格でVCCIがありますが、強制規格ではないのでまーいいかなーと
スピーカーケーブルをシールドタイプに変えて、AIYIMAA07の出力側のアースに落とすと多分大丈夫です。今後検討します。(BTLなので、スピーカーのマイナスではないです)

http://okawa-denshi.jp/参照

音質に関してはソフトチャンネルデバイダのEKIOでパラメトリックイコライザをいじれば、いかようにも変化させられますので、歪と立ち上がりを中心に改善していきます。

注意事項
改造行為はある程度以上の道具と熟練度が必要ですので、電気やハンダ付けの知識がない人にはお勧めできません。

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当ブログも500記事を超えたので過去記事のまとめを作成します。今回はデジタルアンプ関係になります。数えてみると足かけ2年30記事以上を書かせてもらいました。A07にかけたコストは本体の30倍以上、時間をコストに換算すると100倍くらいになるかもしれません。

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