タックゲルでスピーカーの耐震対策

仕事で枚方技研さんのタックゲルを使いました。タックゲルは素晴らしい耐震性能でブリードもなく、振動試験でも十分な性能を発揮してくれました。その時に使ったタックゲル(使用済みの捨てるものをもらった)を使ってスピーカーの耐震&振動対策をしてみます。

枚方技研さんのHPはこちら
耐震塗料や防振材など振動に関する物が多数あります。耐震塗料はスピーカーに塗ると効果ありそうです。

タックゲルとは 

枚方技研さん HP参照

アンカーレス耐震固定 粘着マット・タックゲル特徴

  • アンカーボルトが不要となるので、床にボルト痕や穴が残らない
  • 機械の大きさ、重さから適したシートサイズを選定可能
  • 自己粘着性を持ち繰り返し使えるのでレイアウト変更が自在
  • 可塑剤(かそざい)を使っていないため粘着面を汚さない
  • 自由な大きさにカット可能
  • 関西ものづくり新撰2013にも選定

この中で特に気に入ったのは、可塑剤を使っていないため粘着面を汚さないということです。スピーカーなどにシリコン等の防振ゲルを使うと、可塑剤が入っているので塗料などに浸透して痕が残ったり、塗装が変色したりします。

アンカーレス耐震固定材の選定方法

枚方技研さんのタックゲルは、公共の建築物にも使われている信頼性の高い製品です。
その割に値段も安いので素晴らしいです。

耐震クラスの設定

クリーンルーム(コンタミ発生)や、建屋の中間階以上(床の強度不足)など様々な理由によりアンカーボルトを打つことが出来ないケーズがございます。 ノンブレンタックゲルは、装置と床を自己粘着性の高いゲルシートを用いて簡単に固定設置できるアンカーレス耐震固定をご提案いたします。 ノンブレンタックゲルの粘着強度は、アンカーボルトの引き抜き荷重にも劣らない強度を持っています。 ノンブレンタックゲルにて耐震固定するさい、耐震クラスの設定は、(財)日本建築センターの「建築設備耐震設計・施工指針」に基づいて対象工場が遭遇する可能性のある地震規模を想定し耐震クラスを設定いたします。 お客様の指定された地震加速度がある場合は、ご指定いただいた地震加速度(ガル)を元に転倒シミュレーションを行い適正なゲル寸法を算出いたします。

耐震計算について

  1. 耐震クラスAを想定した場合、震度6強相当の揺れに対して、設備の設置階毎に考慮する地震加速度は違います。 地階及び1階 耐震クラスAの時 定数 0.6 地震加速度 600gal(ガル)相当 中間階 耐震クラスAの時 定数 1.0 地震加速度 1000gal(ガル)相当 上層階、屋上及び塔屋 耐震クラスAの時 定数 1.5 地震加速度 1500gal(ガル)相当 ※阪神淡路大震災における神戸市中央区での最大加速度は、818gal(南北成分)、617gal(東西成分)、332gal(上下成分)が観測されました。
  2. 設備装置の重量、大きさ(幅・奥行き・重心高さ)より各地震加速度時の水平モーメントを計算いたします。
  3. 設備装置の垂直モーメントとの比により、必要なタックゲルの寸法、個数を割り出します。
  4. 以下のような報告書により計算根拠をしめします。

床との粘着強度について

耐震計算に必要なお客様の床面の粘着強度は、床の材質や状態で変化いたします。 代表的な数値を以下に示します。

※タックゲルによる耐震固定を希望される、お客様の床面粘着強度を専用の測定器で計測いたします。

コンクリート面のような凸凹が有ってもタックゲルは厚みがありますので、凸凹に添って固定出来ます。 両面粘着テープのような薄い固定テープに比べて対象の凹凸をある程度吸収出来ます。

粘着強度一例

ノンブレンタックゲルステンレス板(2B材)塩ビ板(スキン層面)Pタイル(一般床材)
単位面積当たり(kgf/mm2)0.0140.0150.017
□100mm換算(kgf)140150170

タックゲルをツィーターに貼る

家のツィーターはスピーカーの上に転がしてあっただけなので、地震で間違いなく落ちます・・・・そして地震は10Hz以下の振動が大きな破壊をおこすので、10Hz以下の振動も吸収するのではないかと思っています。そのため、高い周波数でも効くと考えています。

タックゲル 3mm厚 200cm程度

仮設なので前後と転がり防止用に左右にも貼り付けました。
実験のためケチったのでカッコ悪いです・・・

タックゲル 貼り付け

貼り付けると結構強力です。今回は中古のタックゲルため、IPAとキムワイプで掃除しました。ウレタンはIPAでは溶けません。

タックゲル清掃 IPA・キムワイプ

設置面積が少ないのに、きちっと固定できます。
まっすぐ上に引っ張りましたが、簡単には取れません。
これなら、地震でも大丈夫そうです。

タックゲルの効果を確認

まず大音量でスピーカーを鳴らして、振動が伝わるかを確認しました。
振動センサーがないので手で確認です・・・
スピーカーの上部では手に振動を感じますが、ツィーターの上部では感じません。
これは期待できそうです。

視聴

前回まではメラミンスポンジ(激落ちくん)の上に乗せていたので、はっきり違いが判ります。前回、マウントを外して高域での雑味が減ったのですが、さらに雑味が減りました。

これはなかなか素晴らしい効果です。
耐震対策で音が良くなるのは素晴らしい!

KEFの11Hzまで出るスーパーウーハーも大きな音で鳴らすと、他の部屋で振動を感じるので次は、スピーカー本体やスーパーウーハーにも使いたいと思います。

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まとめ

枚方技研のタックゲルを耐震&防振対策で使ってみました。
耐震対策もでき、さらに防振効果も高いのがわかりとっても満足です。

値段も安いですし、地震対策にもなりますのでお勧めできます。

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