新デジタルアンプ構想 インダクタ 着荷


TIで新しく出たTPA3223でのデジタルアンプICで、基板を作る方向で検討しています。
TPA3255より単体性能は少し落ちますが、入力にオペアンプが無くても使えそうですし、細かいところの改善がされているのでシンプルで高性能なアンプが作れそうです。
パーツや放熱なども吟味して作っていきたいと思います。

実装予定パーツ

海外から購入している部品が続々と着荷しています。
半導体もTIから届いています。

インダクタ

デジタルアンプの音質は最重要が電源で、その次は出力LPFで音質が決まります。
LPFではインダクタが良い物を使うと、好結果が出たので良さそうなインダクタを探し回っていました。

高級デジタルアンプで採用実績が多いVER/AGP2923というインダクタを発見
勢いでAGP2923を4.7uH・6.8uH・10uHを各8こづつ手配しちゃいました。
VER2923という保持用の足がないタイプもあります。そちらならもう少し安いです。)
高級なデジタルアンプの出力LPFによく使われるインダクタです。マウザーで@1,800円・・・
メーカ直接購入だと@6ドル程度です。

PS.ちなみにKicadでのライブラリが見当たりません・・・
どこかにあったら教えて下さると泣いて喜びます!

厳重な梱包で着荷
素早い発送&丁寧な梱包ありがとうございます。

別々のケースに分かれていましたが、一つのケースにまとめました。壮観です。

見た目以上に重たい。音質に期待が持てます。

pin側もシールド4点+リードになりますので、基板は専用じゃないと無理そうです・・・(VERにしとけばよかったか?)リードも4mm幅の平板なので、取付取り外しは結構難儀しそうです・・・
SMDタイプのほうがよかったかな?(SMDタイプは電磁結合しやすそうな方向だったので・・)

取外しは家にある電動ハンダ取外し器のHAKKO FR-301に4mm幅の長円形の先端がありました。
1.3mm丸と合わせて購入します。

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4×1mmのこて先

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コイルは平角のコイルで、鳴き止めの充填剤も入っています。

容量が違うコイルですが、巻き数ははぼ一緒?フェライトの材質が異なるのかな?

仕様

・平角巻線により、DC抵抗とAC抵抗が非常に低い(これなら発熱も抑えられそう)
・低損失フェライトコアにより、電流・周波数に対してフラットなインダクタンス性能
・100Aを超える飽和電流定格
・EMIを最小限に抑える磁気シールド
・堅牢なボード取り付け用のスルーホール (VARタイプは無)
・AEC-Q200 グレード1 (-40°C ~ +125°C)

個別スペック

部品番号インダクタンス (µH) 
(公差: ±10%)
DCR (mΩ) SRF (MHz) Isat (A) Irms (A) 
typmax10% drop20% drop30% drop20°C rise40°C rise
AGP2923-332KL3.32.32.640.095.01041081926
AGP2923-472KL4.72.32.630.063.069.072.01926
AGP2923-682KL6.82.32.625.048.053.056.01926
AGP2923-103KL102.32.620.030.034.037.01926
AGP2923-153KL152.32.616.020.523.024.51926
AGP2923-223KL222.32.613.012.214.716.41926
AGP2923-333KL332.32.610.07.59.210.31926

電流特性と周波数特性

外形寸法
 上側がインチサイズ・下側がミリサイズの表記です。

まとめ

新しいデジタルアンプを作ろうと思い、色々画策しています。
今回の構想は
・余った電源ケースを使う!
・高域・中域用のアンプを1つにして4chアンプとして作る。
・バッファーがないシンプルなバランス入力で、PWM同期によるノイズの低減など検討しています。

今回はデジアンとしては最高に近い部品を使って、TIのデジタルアンプIC・TPA3223の性能を出していきたいと思います。

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当ブログも500記事を超えたので過去記事のまとめを作成します。今回はデジタルアンプ関係になります。数えてみると足かけ2年30記事以上を書かせてもらいました。A07にかけたコストは本体の30倍以上、時間をコストに換算すると100倍くらいになるかもしれません。


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