マンションの植え込み照明を蛍光灯からLEDに変えようと思い検討しました。
もう25年前の照明器具ですが、ポールだけ残して(埋設部分を交換するのは大変なので)LED化しようと思います。
蛍光灯の製造について
日本照明工業会HP参照
「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」で、全ての一般照明用蛍光ランプについて、製造と輸出入の廃止期限が2027年末と決定しました。
そのため蛍光灯は今後生産が縮小、価格が上がることが予想されます。
以下の赤いところが今回の会議で決定されたところです。
調査
当マンションの外周にあるアプローチライトをLED化するにあたり調査をしました。
照明器具は旧松下電工製アプローチライトNF11258でした。消費電力13Wの蛍光ランプで17.5Wですが、現状18Wの蛍光ランプなので、20.5Wが消費電力になります。
設置個数は外周部に17台設置・そのうち2台は故障のためにすでにLEDしてありました。
ポールの品番は同じく旧松下電工製のNK14077Kになります。
調べても詳細なデーターが出てこない・・・・
交換されていたアプローチライトはローポールライトやガーデンライトと名前が変わっているようです)が、今回使用するタイプと同じようです。
LEDの型番
LD5N-G/S/40W 4.7Wの全方向(300度)を照らすタイプになります。
電力料金などのコストダウン効果
2024年の東京電力の電気料金は、1Wあたりの金額237円(1kWh27円換算)になります。
自動点灯で半分は点灯していますので、
20.5(消費電力)×0.5(半分点灯)×237(1Wあたりの金額)×17(台)=41,297円
LEDの4.7W物に交換すると
4.7(消費電力)×0.5(半分点灯)×237(1Wあたりの金額)×17(台)=9,468円
電気代が1/4になり年間3万以上の効果があります。さらに蛍光灯の場合、交換頻度がLEDに比べて5倍位になるため、さらにコストダウンになります。
課題
25年以上前の器具なので、色々と課題がありました。
最初は内部部品を撤去してE17のソケットを取り付けようと思ったのですが、
・外装の傷みも多いものが多い
・内部の腐食も進んでいる
・新たに外装も購入できない
ため、照明器具ごとの交換とします。
ポールの課題
旧松下電工製のNK14077Kは、照明器具を3穴で取り付けるようになっていますが、新しいPanasonicのローポールライト(ガーデンライト)などの多くは、2穴に変更になっています。
ポール品番のNNY28700で検索したら、まだ色々出てきます。
しかし、値段が・・・参考小売価格で6万程度・・・
照明器具の課題
今回使用しようと思っていたNNY22262は、2022年に生産終了で、流通在庫しかないようです。また、流通在庫のため価格がお安くなっています。
実売で1万程度、しかし数を揃えることを考えると急ぎの購入が必要になります。
又、今後の補修用に2個程度購入しておく必要もあります。
適合ポールの図面
色々探したら、NNY22262の適合ポール図がありました。
旧松下電工製のNK14077Kの現物を測ると適合しそうです。
配線の課題
配線はVVF1.6-3Cで来ていました。
ただ配線方法が変わっているので5cm以下くらいしか余長がなく、切り詰めて新たな部分を出して配線するのは難しい・・・
そのため、変色した部分を磨いて接続するようにします。
前の器具はネジ接続だから交換は楽でしたが、今回は圧着スリーブ接続になっており絶縁が面倒です・・・
既設ライトの配線
この方法だと余長ができていますが・・・
新たなガーデンライトの配線(仮設置時)
このようにVVFケーブルが底の部分に取り付くので、余長がぎりぎりになってしまいます。
交換作業での課題
こんな中でつつじがボウボウに生えている処の交換は厳しい・・・
これなどは照明として半分くらい使えていない。
この器具の交換は刈込後じゃないと難しいです。
仮設置
今回色々調べた限りでは、既設のポールに付くと思われたのですが、図面がないので1個だけ購入して、仮設置してみました。
外観はまずまずです。これなら問題なさそう。
VVFなどのケーブルは、リングスリーブでの接合になります。
ケーブル止めも付いているので空中配線にならず安心です。
色々課題はありますが設置できました。
選定器具・材料
ローポールライト(照明部のみ) NNY22262
旧松下電工製の100φのポール用になります。NK14077Kにも取付できました。
本来の適合ポールは、NNY28700になります。取り付け部分の仕様は同一でした。
LED照明(E17タイプ)
LED照明は屋外型で40W相当の昼光色LEDで、全方向に近い物を選定します。
発光効率は年々上昇しており、より低消費電力なものも出てくるのを想定しています。
E17口金で40W相当で屋外使用可・全方向のLED照明は数が非常に少ないので、選定が結構困難でした。
オーム電機のやつは安くていいなーと思ったら屋外機器使用不可・・・
Panasonicのやつは結構高め
東芝も40W相当の機種は廃品種っぽい:LDT5N-G/S/40W
安くて良いものがなかなかありませんが、東芝の物ならまだ流通材在庫が買えそうです。
E24のソケットの物ならまだいろいろありますが、E17は難しいです。
選定材料
圧着リングスリーブ 小
やはり安心のニチフ製にします。
絶縁・防水テープ
こちらも定番のエフコテープ2号を使います。
お願い
このブログの購入リンクは、アフィリエイトリンクになっているリンクがあります。
購入して自分で試したもので構成されておりますので、記事が気に入っていただけたらリンクを押して購入(記事の商品でなくても)していただけると、とても嬉しいです。
売り上げはブログの充実に当てていますので宜しくお願いします。
まとめ
アプローチライト(ローポールライト・ガーデンライト)をLEDすることを検討しました。
旧松下電工製のNK14077K(直径100φのポール)は取り付け部がNNY28700と同一なので、同型番のライトが適合しました。
全ての一般照明用蛍光ランプについて、製造と輸出入の廃止期限が2027年末と決定したことにより、屋外型のガーデンライトもLED化必須となります。
早めに対応すれば機器も安く手に入れられるので、蛍光灯機器のLED化は急いだほうが良いかもしれません。
コメント