リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

又、Panasonic ブルーレイ DIGAのリモコンの動きが悪くなったので分解して修理します。導電ゴムがヘタって動かないボタンが出たので、導電塗料で対応してみました。こちらの方が剥がれにくくて良い感じです。シリコンゴムは油脂が浸透しやすく、導電部に手の脂が入り込んでダメになります。できればフルカバーするのがお勧めです。

今回使用した「ポリカーム(Polycalm) 導電塗料タッチアップペン 1本(15mL) PTP-G1501-15mL」です。
車のタッチアップペンと同じような使い方ができます。

リモコンの修理の種類

安いリモコンはボタンがシリコンゴムなため油脂が浸透する。
シリコンゴムは接着や塗装が難しい。

という課題があるので修理方法も一長一短があります。Webで調べてみた修理方法を以下で比較します。

導電ゴムを接触部に接着

細かいゴムを接着剤で取り付けないといけないので非常に面倒
高さがあるのでリモコンによっては、うまく動作するか不安
ゴムが剥がれると、導通したままになる可能性が高い

導電シートを接触部に貼る

細かいシートの貼付けは非常に面倒
サイズに合わせたシートが必要
シートが剥がれると、導通したままになる可能性が高い。

導電塗料を接触部に塗る

塗装が剥離するとリモコンが導通したままになる可能性が高い。細かく剥離すると考えられるので他よりはましかな?

この辺は他の作業内容と同一ですが、作業が楽なのと対応できるリモコンの種類を考えて選定しました。

残った塗料は溶剤が揮発すると使えなくなる。(蓋を強く締め、ビニールなどで密閉すると少しはいいかも)

その他

クリップなどを導電体として取り付ける。基板部分が損傷する可能性が高いので選定外。

アルミシートなどを切って貼付け。手間がすごいので却下。

作業開始

まずは電池を取り外します。ケース内にねじが4本あるので取り外します。発光部の下にも2本ねじがありますので同様に外します。これは同じ長さのビスになります。

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)
リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

ドライバーはプラスの00番を使います。

ベッセル(VESSEL)
¥285 (2025/03/05 12:52時点 | Amazon調べ)

分解

ねじを外したらプラスチック同士を止めている爪を外します。薄いへらやギターのピック・カードなどが薄くて硬いのでお勧めです。内側に少し押し込んでその隙間に差し込む感じです。

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)
リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

私が愛用しているへらがミネシマの細工へらです。このヘラは薄くて腰もあるので、とっても使いやすいです。3本セットで購入しましたが、分解だけなら真ん中のやつだけで充分です。

ミネシマ(Mineshima)
¥2,490 (2025/03/06 09:50時点 | Amazon調べ)

中国の安物は見た目はそっくりでしたが、薄すぎて腰がなくすぐ曲がって使えなくなりました・・・

清掃

やはりシリコンゴム・基板は油脂でねっとりしています・・・
アルコール(IPAがおすすめ)を綿棒に付けて基板の油脂を落とします。

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)
リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

超音波洗浄

シリコンゴムから染み出した油脂をなるべく除去する作業になります。

プラスチックとシリコンの部分は、外して40℃くらいのお湯で溶かした中性洗剤で超音波洗浄機に入れます。
また、超音波洗浄機がない方は歯ブラシ&漬け洗いでも対応できます。

線材で洗浄後はお湯のみで超音波洗浄を行い、洗剤を残さないようにします。

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)
リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

乾燥

自然乾燥を待っていられなかったので、ドライヤーで水滴を乾かします。
乾燥後、再度IPAで端子部を清掃&脱脂。
繊維が残りにくいキムワイプがお勧め。

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)
リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)
リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

導電性接着剤を塗る

洗いすぎると導電ゴムの導電性が落ちて、リモコンが動かなくなるので導電塗料を塗布します。
接着もいらず塗るだけなので簡単です。

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

導電塗料の塗装が完成
1時間ほど乾かしておきます。

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

はみ出た導電塗料を剥がす

先端がとがった針などではみ出た塗料を剥がします。
これをしないと導電しちゃう可能性があるので綿密に!

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

動作確認

仮組で電池をいれ赤外線LEDが点灯することを確認します。
赤外線は目で見えないため、スマホの写真で確認します。

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

このように点滅しますので、全部のスイッチが動くのを確認します。

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

組立

ばらすときと逆の順序で組み立てます。
上下の爪は抑えればパッチとはまります。

注意:上側のボタン:電源スイッチがあるところの飛び出しをきちんとはめないと電源が入らなくなります。
下の写真が悪い例

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

最終動作確認

リモコンの発光部にスマホなどのカメラで、常時点滅していないかを確認。
ボタンを押して、点滅するかの確認。

実際の機器で動くかの確認。

上記がOKなら完了です。

リモコンを長持ちさせる方法

一番簡単なのはサランラップなどで包むことです。ちとカッコ悪いですが・・・
又、100均などでも売っているリモコン用熱収縮シートも使えます。

リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)
リモコン 修理2 導電性塗料で修理(Panasonic DIGA)

まとめ

Panasonic(パナソニック)のDEGAリモコンの清掃修理を行い、問題なく動くようになりました。

導電性塗料がシリコンゴムとの接着性に疑問がありますが、しばらくは問題なく動くと思います。
耐久性は次回の修理の時に報告します。

この方法だと修理コストが高くなるので1から購入する人にはお勧めできません。
正規品や代替品がある場合はそちらを購入するのも良いと思います。

関連記事 家電修理

家電 関連記事 まとめ
記事数が500を超え、見にくいという意見がありましたので、まとめを作っています。今回は家電・住居関係のまとめになります。

コメント