30年以上使ってきたボール盤バイスが重いので買い換えました。しかし精度が今一なのと軽すぎて動いちゃうので元のバイスも再整備することにしました。再整備したら動きもスムーズになっちゃったので新しいバイスの出番が少なくなっちゃいました・・・
ALiexpressで買ったのですが、値段があまりAmazonと変わらず・・・Aliexpressだと到着に2week以上かかるので、そこを考慮するとAmazonの翌日配送でした・・・
2021/8/30追記
中国からの発送にAmazonも変わっていました・・・。値段はAliexpressと変わりません。
開封の儀
やはり中国のやつで、箱がぼろぼろ・・・・(いつもなので気にしません・速攻で気にせず捨てられるので)
付属品は不足なし・本体はアルミ製です。精度は今一・・・ バリは特にありませんでした。
組み立てたところ/ガタが多いですが、基板を挟むのには問題なさそう
抑えネジが普通のネジのため、たくさん回さないと止まりません・・・
使ってみると軽くて小さく便利ですが、軽い分安定感は今一つです。
今まで使っていた卓上バイス
見た目はあまり問題ないのですが、元がボール盤バイスなので、とっても重くて取り回しが不便です。
ガタも出てきています。しかし、ネジピッチが大きいので回す回数は半分以下になるメリットもあります。ちょっとした金属加工や基板固定などに使ってきました。
挟み込み部分は、少し錆も出てきています。
作業方針
歯の部分は上下から挟み込んである金具をネジ部分で前後するような仕掛けです。
又、歯はネジで留まっていて交換できるようになっています。
本体は鋳鉄で作られていて、精度が必要な部分はフライス盤で荒く削ってあります。
以上により、歯のかみ合わせ部分を削って水平・垂直を出す。すべる部分の凸凹をある程度平滑化する。(あまりやりすぎるとグリスが乗りにくいのでほどほどにする)
その後、滑性の高く稠度が低めのグリースを塗る。という風にしたいと思います。
作業
必要工具
3mmのプラスドライバー
スポンジやすり
グリース
2000番くらいの砥石
いつも使っているグリスはこのスーパールブ
少し高いですが食品にも使えるグレードで、PTFE配合で稠度も柔らかめの2です。
プラスチックやゴムも侵さないので、多目的に使えます。
- 合成ベースオイルに超微粒子PTFEを配合している高性能多目的グリースです。
- 分離・硬化・乾燥がほとんどなくプラスチックやOリングにも安心して使用できます。
- 主成分:合成油・Syncolon(R)(超微粒子PTFE)
- 使用温度:-40℃~+232℃
- 抗菌性能
- NSF H1グレード
- RoHS指令、REACH規制対応
- 耐熱性:6h断続耐熱260℃
- 型番:21030
- 内容量(g):85(チューブ)
こちらは包丁やナイフを研ぐ砥石
有名なシャブトンの刃の黒幕オレンジ #1000を使いました。
作業開始
まずは本体を分解し、摺動部分を220番から800番までのやすりで滑らかにします。
こちらは表面
本体裏側もサンティング
こちらは裏面
今回はシャブトンの刃の黒幕オレンジ(#1000)を仕上げに使います。
かみ合わせの部分も合わせながら、少しづつ削って合わせます。
鏡面にしちゃうと、グリースが保持できなくなるので、そこそこの1000番くらいで完了です。
この間、1.5時間くらい。
乾燥
鉄は放置乾燥だと錆がでますので、強制乾燥しました。
よく乾いたぞうきんなどで拭いた後、保温機(家ではハンダ付け時の加熱器として使ってます。)に乗せて1時間放置
グリースアップ
家のスーパールブは蛇腹タイプですので、小型のグリースガンを使っています。
使用した紙はワイプオールを使っています。腰が強く埃もあまり出ないので使い勝手は良いです。
本体摺動部は大目に全体的に塗って放置後、薄い膜ができている程度にふき取ります。
錆防止で、ネジ穴などにも綿棒で薄く付けます。
完成
組み立てたら完成です。今回は摺動部分とすり合わせが今一な部分のみ修正しましたので、ヘッド部のフライス盤の跡などは錆取以外そのままです。(面倒だったので・・・)
前後の移動はスムーズになり、力も半分くらいで動きます。
又、移動時のガタも少なくなりました。
かみ合わせもバッチリ
背面のネジの締め込み具合で、ガタと動きの良さのバランスを取れるところにするのが大事です。
これでボール盤ダイスが現役に復帰です。
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