仕事で狭い隙間の材のさび落とし先端工具を見つけましたが、最終仕上げのコンパウンドを使える先端工具が無かったので、作ってみることにしました。
320番で磨いたヤカン
前回磨いたヤカンですが、細かい傷が残っています。
細かい傷をコンパウンドで磨く先端工具がないので、色々検討してみました。
先端工具の検討
羊毛バフやスポンジを切って取り付けようと思ったのですが、密着度が低くて多分使い物になりません。
(ランダムサンダーでも剥がれるというレビューも散見されます)
簡単な着脱は考えないで、アクリル接着剤が付いているフェルトを直接貼ることにしました。
終わった後には、IPAなどで剥がすことにします。
先端ベース工具
先端ベース工具は硬質のスクレーパーなどで問題ありません。
張りやすさとフェルトの切断しやすさを考慮すると、四角に近いほうが有利と考え40mmの凸凹がない奴を選定しようと思います。
傷がつくといけないので、前の刃、左右の角を落としておいた方が安心です。
角の部分に材が当たると傷つくので、周囲2mm程度は大きくします。
テスト
まずは、マルチツール(TM001G RDX)の付属カットソーMAM001(A-71320)にフェルトを張って試験をしていきます。
フェルト貼付け
カットソーは油が付いていると思われるので、IPAで落としておきます。
切ったフェルトを取り付け
2mm程度フェルトを大きく切断しておきます。
今回は先端部がはみ出しちゃいましたが・・・試験なので良いことにします。
ヤカンを磨く
まずは水がフェルトに染みこむか試験
水は弾かず染みこんでいきました。まずはいけそうです。
使用したのは「新潟精機 SK 日本製 ポリッシングパウダー・ホワイトアランダム」#4000-#8000まで、「新潟精機 SK 日本製 ポリッシングパウダー GC(グリーンカーボランダム」#20000-#30000」の4種を使用の予定でしたが、なぜか見当たらず・・・
#600・#1000・#2000と数字が倍になるように番手を上げていくと、時間の節約になります。
今回は#20000しか見当たらず、これで磨いていきます。
ポリッシングパウダーを使う理由
ポリッシングパウダーをウレアグリスなどに混ぜると通常よく使うコンパウンドになります。
そちらの方が安定して磨けるのですが油性のコンパウンドを使わない理由は
・油性だと洗剤で落とさないと油が落ちない
・素材がSUS304のため、表面温度が300℃を超えるとマルテンサイト化して錆びやすくなる
(SUSは蓄熱特性が高く、磨いたりすると局部的に温度が上昇してしまうため水で冷やす必要あり)
・コンパウンドだと番手が分かりにくい
・パウダーなので保存性が高い
上記のような理由で、水での処理ができるポリッシングパウダーを使っています。
#320のサンドペーパーで磨いたやつを、#20000で磨くと相当時間がかかりますが、耐久度の試験でもあるのでよしとします。
台所でやったら左右にブレードがぶれて、シャツにグレーの削り粉が飛び散りまくり・・・・
シャツを着替えてシンクの中でやることにしました。
ポリッシングパウダーを付けて再試験
10分ほど磨きましたが、細かい傷が消えず・・・(番手をミスってるからです)
ただ表面の反射が出てきたので磨けています。
そのうちパウダーを見つけたら磨いておきます。
ポリッシングパウダー
ポリッシングパウダーは番手が細かくなるほど値段が上がります。
フェルトを外す
水で濡れたフェルトを剥がしていきます。
思った以上にきっちり付いていました。両面テープがブレード側に残ったので、IPAで浮かして除去
フェルトは番手ごとに専用にすると良いです。
まとめ
思った以上にフェルトと両面テープが強固に接着されていたので、問題なく作業できました。
これでダメなら、裏側でこいつで挟み込んで補強をしようと思っていたのですが、大丈夫だったので無駄な手間が要らなくなったので喜んでいます。
作業時はブレードの左右に飛び散るので、左右側にはいないようにしないと汚れまくりますので、注意が必要です。
又、ランダムサンダーなどと異なり左右に振動するだけなので、刃をうまくずらしながら磨いていかないといけません。
以下は今回使った工具類です。
マキタ TM001G RDX
多彩に使えるマルチツールは、振動での切断・研磨・コーキングなどの剥がしにはとても便利かなと思います。
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