電子工作の電源を USB PD とUSBデコイ を使って ACアダプター不要に!部品点数が少なく全電圧出力できるIC HUSB238 購入 2021/7/9追記あり

電子工作では電源の簡易さを求めてACアダプターで作ることが多かったのですが、最近USBデコイなるものが出てきていて気になっていました。しかし、5/9/12Vと15/20Vが別ICで部品点数も少々多かったので電子工作には使用していなかったのですが、最近新しいIC(husb238)が出てきていて、5/9/12/15/20Vで5A?(内部設定は3.25Aまで)供給でき部品点数も半分以下になっていたので、完成基板を購入してみました。400円以下でACアダプターがUSB-PDで共用にできるのは、おいしいと思います!

USB PDから5v 9v 12v 15v 20v・5A?を給電でき部品点数も少ない完成基板

2024/8追記
こちらが使い勝手が良さそうな基板です。

husb238 仕様 深圳市意创达信息咨询有限公司版著作権所有

Hynetekは世界で最もシンプルなUSBPDシンク(BCR)ソリューションHUSB238をリリース

Hynetek Semiconductor Co.、Ltd.は、世界で最もシンプルなUSB Power Delivery(PD)シンクソリューションHUSB238をリリースしました。このソリューションは、従来のバレルコネクタを置き換えることを目的としたバレルコネクタ交換(BCR)とも呼ばれます。

HUSB238は、毎年推定100万トンの電源アダプターが生産されることによる電子廃棄物の削減に役立ちます。HUSB238は、最大100Wの電力定格のシンクの役割として高度に統合されたUSBPDコントローラーです。PD3.0およびType-CV1.4と互換性があります。ソースが接続されている間は、BC1.2 DCP、CDP、およびSDPもサポートできます。Apple Divider3もサポートされています。IoTデバイス、ワイヤレス充電器、ドローン、スマートスピーカー、電動工具、その他のデバイスなど、電源用のレガシーバレルコネクタまたはUSBmicro-Bコネクタを備えた電子デバイスで使用できます。HUSB238は、3mmx3mmDFN-10Lおよび5mmx6mmSOP-8パッケージオプションで利用できます。

図1.USB-Cコネクタが従来のバレルコネクタに取って代わります

HUSB238製品の主な機能:

  • TID3666で認定されたUSB-IF
  • スタンドアロンUSBPDシンクコントローラー
  • レガシー充電シンク-BC1.2SDP、CDPおよびDCP検出、Apple Divider3検出
  • 3.0〜25Vの動作電圧範囲
  • VBUSピンとGATEピンの定格電圧は30V、CC1、CC2ピンの定格電圧は25Vです。
  • ターゲットRDOの電圧と電流を設定するための外部抵抗
  • 監視および詳細設定のためのI2Cアクセス
  • 統合PMOSおよび統合ロードスイッチゲートドライバ
  • VBUS過電圧保護(OVP)および低電圧保護(UVP)
  • プログラム可能なしきい値を備えた過熱保護(OTP)
  • 低消費電力
  • 3mmx3mmDFN-10Lおよび5mmx6mmSOP-8パッケージで利用可能
  • 作動温度-40°Cから105°C

HUSB238の主な利点

図2.HUSB238の利点

HUSB238のシステム図

HUSB238はUSBPDソースコントローラーと通信して、USB-Cコネクタを介してUSBType-CおよびPDハンドシェイクを実現します。HUSB238は、負荷スイッチを制御して、過電圧保護、低電圧保護、過電流保護、および逆電流ブロッキングを実現できます。組み込みコントローラーは、I2Cインターフェースを介して監視および詳細設定のためにHUSB238にアクセスできます。

図3.HUSB238システム図

HUSB238は、部品表のコストを最小限に抑え、設計を簡素化する小さなフットプリントのパッケージに超高レベルの統合を提供します。これにより、開発者は、外部コンポーネントがほとんどなく、ファームウェアを必要とせずに、USB-Cコネクタを介して製品をすばやく変換できます。Hynetekは、HUSB238デモキットを使用してバレルコネクタからUSB-Cコネクタへの移行を加速します。これにより、製品開発者はファームウェア開発を必要とせずに迅速にプロトタイプを作成できます。

図4.HUSB238デモキット

連絡先
電話番号:(86)755 8656 4099
Eメール:sales@hynetek.com

基板比較

緑色の基板がICIP2721・IP2721-MAX12での基板です。(これは20V仕様なのでIP2721)

husb238の基板です。こう見ると部品点数はあまり減っていません。5-20V用のジャンパーが下側に見えます。

以下がジャンパーでの電圧設定です。

感想

こう見ているとパソコン系の電源はPDが主流になっていくのでしょうか?
実際家でもたくさんのACアダプターがあり、プラグとか電圧/電流とか確認してつないだりしているので、とってもめんどくさい!
今後はPDにシフトしていくような気がします。
次回は100Wの直流負荷はないので、ノートPCの電源につなげて電流測定などを行っていきます。

USBとか端子部のハンダに力がかかって不良になる気がするので、筐体にねじ止めできるUSB-Cの端子があるといいのですが、知っていたら教えてください(既存の機器の空きスペースに穴を開けてねじ止めしたい!

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