廊下部分の天井漏水 1次対策

B棟屋上から漏水していてB棟廊下が爆裂していました。
原因は屋上雨水口の防水破れからの水の侵入だと思われます。
脱気筒内での水の蒸発には時間がかかると推定されるので、まずは雨水口をコーキングして水の侵入を防ぎます。

B棟屋上状況

排水溝確認

一番可能性が高い雨水管の所を確認します。
写真では分かりにくいですが、防水用のゴムシートと雨水管部分が剥がれていました。
(向かって右側)

漏水個所と思われる部分
漏水個所と思われる部分

脱気筒確認


2日ほど雨は降っていないのですが脱気筒の蓋を外すと中に水がジャバジャバに入っていました。

雨水口からは多少距離は離れていますが、もし雨水口近辺から水が浸入していた場合、広範囲に水が浸入している可能性があります。

詳細は前回記事「廊下部分の天井漏水」参照

脱気筒
脱気筒
脱気筒内 水が溜まってる

対策

雨水口のコーキングも屋上排気口からの漏水対策と同様の対策を行います。


マスキングをしてコンクリートなどに適応するプライマー(ペンギンUS-3)を塗布します。
その後、変性シリコンコーキング(ペンギン2550LM)を塗布して、防水処理を行います。

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雨水口

防水ゴムがはねていた部分を、VP管に合わせてカット 

雨水管の周りの防水

プライマー塗布

マスキングをしてコンクリートなどに適応するプライマー(ペンギンUS-3)を塗布

雨水管の周りの防水

コーキング処理

パイプと屋上のコンクリートの隙間をコーキング(ペンギン2550LM)でふさいでいきます。

雨水管の周りの防水

コーキング完了

これで5-10年くらいは雨水の侵入は無いかと思います。
雨水管の外側部分もコーキングがやせているので、次回の大規模修繕時には外側の補修もしたいです。

雨水管の周りの防水

これで、脱気筒内の水が無くなれば原因がはっきり分かるのですが、日陰の脱気筒では相当時間がかかると推察できます。5月末くらいに水が無くなっていれば良いのですが、しばらく様子見です。

まとめ

4Fのひさし部分が爆裂していた原因が雨水口だけなら良いのですが、確認には時間がかかりそうです。
又、爆裂していた部分からも水分は蒸発するので、しばらく補修はしません。

次の課題を発見・・・

雨水口の外側に水漏れ跡がありました。
下地のコンクリートが膨張してタイルの割れを起こしています。白華しているのでコンクリートに水が浸入したと推察できます。

こちらも外側の対策は足場をかける大規模修繕時に行うとして、内側からコーキングでの防水処理を行うこととしました。
貯水槽撤去・駐車場前舗装の工事時に下見をして、見積もりを貰う予定です。

雨水管の周りの白華
雨水管の周りの白華

白華とは

白華の発生メカニズム

  1. 雨水や雪、霜などがコンクリートに侵入する
  2. コンクリート中の水酸化カルシウムが溶け出す
  3. 水酸化カルシウムが空気中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムとなる
  4. 炭酸カルシウムが表面に沈着して白い粉として現れる

白華は、見た目が気になる場合を除けば特に問題はありませんが、内部に漏水が発生している可能性があります。

今回のような雨水管直近の白華は、コンクリート内部に水が浸入した可能性が高いです。

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当マンションは建築後28年経過して色々不具合が出ています。私が3年前から理事長になって色々検討した内容や調査などの記録です。後側に役に立ちそうなリンクも張っています。

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