ACアダプター ABS 熱溶着

実験でDELLの小型PC用ACアダプターの中を確認しました。
DELLのやつはしぶとくミニルーターで割ったため、接着は不可能となりABSの溶接棒で復帰させることにしました。とりあえず動けばいいやという感じでラフに溶着しましたが、強度的には問題なく熱溶着できています!

使用工具・材料

使用工具などについては、最後に詳細を記載していますので参考にしてください。

  • ミニルーター(殻割り用に使いました)
  • 温度調整機能付き半田ごて (温度調整がない場合は、温度上昇に気を付けてください)
  • 耐熱マット(机などを焦がさないために・・・)
  • ヘラ(溶かした溶接棒を押し込む用)
  • 万力(溶接個所を固定するため)
  • 溶接棒(材質にあった溶接棒を使用してください)

作業

今回はABSの熱溶着なので、前回確認した備忘録を参考にしていきます。
ACアダプターなので多分溶融温度は140℃と仮定し、溶かしてみます。
ミニルーターで割ったので、1mmほど隙間が開いてしまっています・・・・

高さが不足したので、適当な木材で締めこみました。(紫檀のナイフハンドル材です・・・)

使用した溶接にABSの黒がなかったので、クリームで対応します・・・

まずは温度の確認をします。200℃で溶けますが、もう少し柔らかくないと押し込めません・・・

250℃に上げてみました。これなら大丈夫そうです。

懸命に作業をしていたので、写真を撮りそこないました・・・
テストは温風側で焦げないかテストしましたが、実際の作業は半田ごてで行います。

溶かした溶接棒を隙間に落とし、その後、半田ごてで周りのプラスチックごと溶かして押し込みます。
周りのプラスチックも溶けないと一体化しないので、周りも溶かしながら押し込んでいきます。
少し盛り上がるような感じに整形していきます。

その後、盛り上がった部分を紙やすりで削って、大体平らになれば完了です。
今回は剥がれなくなればOKということで、やすりもこの程度で完了とします。
間違えて半田ごてで触ったところが、凹んでいるのは愛嬌ということで・・・・

完成後、力を入れて捻じってみましたが、びくともしません!
当初の目的は果たせたのでOKとします!

参考 使用工具・材料

ミニルーター

小型電動工具では有名なブロクソン製のミニルーターです。
昔はちょっとした工作などによく使ったのですが、最近はめっきり出番が少なくなりました・・・
10年以上前に買ったのですが、今でも快調に動いています。
工具は有名メーカー製にしとかないと、後々後悔したり買いなおしたりしますので、できるだけ良い工具を買い求めるのが良いと思います。(自分に対してあまり反省が見えませんが・・・)

温度調整タイプ半田ごて

上でそう言ってきながら、半田ごては中華です・・・・さすがに日本製だと5倍以上もするので・・・
しかし、中国製品の中でもそこそこなものを選定しています。温風と半田ごてが付いているやつです。

少し古い機種になりましたが、作りはしっかりしており、温度コントロールも問題ありません。
ただ半田ごてがDC制御で少しパワー不足を感じますが、リワークには問題なく使えています。

アマゾンでの同等品

耐熱マット

こちらも中華製耐熱マット シリコン製でハンダの高温に耐えます。
机の上の導電マットを焦がさないように使っています。

ミネシマヘラ

このブログで何回も出てくるミネシマのヘラです。
こちらも当初は中華の物を使ったのですが、耐久性やしなりなどに不満があり、このヘラに行きつきました。

ミネシマ(Mineshima)
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万力

溶接する箇所を固定するために使いました。
前回、修理をしたやつです。

溶接棒

溶接棒も中国から購入しています。日本にはあまり該当品がないので、これ一択です。
ABSは手元に黒がなかったので、クリームで溶着しました・・・
ポリプロピレン熱溶着は関連記事から飛んでください。

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感想

ABSの熱溶着は初めてだったので、見た目が今一になってしまいましたが、強度的には問題ないと思います。
次回は色も合わせて、もっとうまくやりたいですね。

ABSの溶接棒は3Dプリンター用の物を流用すれば、色も多数あるので色合わせも上手にできそうです。

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