スーツケースの修理 その2(ポリカーボネイト ボディ割れ修理)

当初、空港での荷物取り出し時に割れていてANAさんで修理をしてもらったのですが、2回の旅行で再度ひび割れができてきてしまい、もうこれは自分で修理するしかないと調べてみました。(思い入れが深いスーツケースでしたので)
ポリカーボネート製のボディですので、接着剤で埋める方法だとすぐ割れてしまいます。いろいろ調べていると、ポリカーボネイトは二酸化メチレンで溶けるようです。溶かしたポリカーボネイトで補強して修理できれば完璧です!

 溶けたポリカーボネイトの強度がどうなるのかは、調べてみましたがよくわからなかったので、強度実験をしてから作業したいと思います。

材料

  • ポリカーボネイト板        小1枚
  • アクリル接着剤           1本
  • グラスファイバーメッシュテープ    1巻(使用は2m程度)
  • 溶剤を入れる瓶           1本
  • 400番くらいの紙やすり        1枚
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こちらにもう少し安いメッシュテープがありました。

初期検討

 まずは、ポリカーボネイトを溶かして、固めた場合の強度を確認します。

 瓶に細かくしたポリカーボネート板をいれ、アクリル接着剤を入れ、限界まで溶かします。

  ポリカーボネートを溶かした接着剤を10cm×3cmのポリカーボネート板の端1cmくらいに塗布して、重ね合わせ、乾燥したら折れない程度に曲げてみます。
これでヒビなどが入れば、強度が低下していてだめですが
 写真を忘れましたが、特に問題なさそうです!

グラスファイバー 線膨張係数(/℃) 5.0×10-6
ポリカーボネイト 線膨張係数(/℃) 6.8×10-5
で8倍くらいの差がありますが、内部に埋め込むような形になりますので問題ないことにします。

実作業

 スーツケースの内張をはいで、ポリカーボネイトの部分を紙やすりで少し荒らします。割れ部分の周りにグラスファイバーメッシュテープを張り、ポリカーボネイトを溶かした溶剤をテープ全体に塗っていきます。

乾いたらグラスファイバーテープを張り、塗り重ねていきます。

取っ手の裏側も強化のために、貼っては塗るを繰り返します。

 溶剤の匂いは結構やばいです。できれば有機溶剤用のマスクが欲しいです。

2021/3/18追記
有機溶剤を多用するので、防毒マスクを購入しました。苦しくないように2個使うタイプにしています。有機ガス吸収缶は別売です。トルエンを使う塗装工程で使ってみましたが、ほとんど匂いを感じません。息も苦しくなるほどではないので、2個用にしてよかったと思います。

強く押しても、全体的にたわむようになりました。強度的にも問題なさそうです。
最後は取っ手の交換になります。

関連記事

スーツケースの修理 その1(車輪交換)
スーツケースの修理 その2(ボディ割れ修理)
スーツケース 修理 その3(取っ手 交換)

2020/12/9追記
補修した後、5回の旅行などに行ってきましたが、特に問題なくポリカを溶かしても強度があまり落ちないことを確認できました。

2022/3/3追記
修理後、3年ほど経ちましたが特に問題なく割れもありません。
コロナも落ち着いたし出番も増えそうです。

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