SMSL DAC M300MarkII 改造3 DACの5Vを積層セラミックアレイに交換

前回、SMSL M300MarkIIを元に戻し音が戻ったのを確認したので、今度は秋月電子さんの積層セラミックアレイに交換してみることにします。旭化成の推奨回路では2200μFだったので、まずは左右2枚を交換です。このコンデンサー周りをいじると大きく音が変化するので楽しみです。

秋月電子さんの積層セラミックコンデンサーアレイ 2200μF/10V
 秋月さんの中では高額の部品になります。22μFのコンデンサーが両面で合計100個搭載されています。今回はもともとあった2枚に+2枚購入しました。まずは2枚からテストします。

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交換作業

分解作業

ばらすのはもう20回ほどしているので慣れたものです。今回は親子基板を外すので、XLRコネクターなどを止めている6角ビスも外します。このビスは3.5mmの6角レンチ仕様なので、家には1個しかサイズがありませんでした・・日本ではほとんど使わないサイズです。

コンデンサを外す1 ホットボンドを剥がす

分解して基板を外したら、大きなコンデンサーが見えます。
4700μFのコンデンサーで台湾メーカーのLeconの物です。105℃・2000H品で普通のコンデンサーです。

基板の裏側に付いているので、ホットボンドで止まっていますので、150℃のホットガンで温めてからカッターで切ります。

残ったホットボンドは温かいうちにカッターでほどほどに削りました。基板に傷がつくと嫌なのでほどほどです。

コンデンサーを外す2 抜取り作業

もし音が悪かった場合は戻すつもりなので、こじったりしないように慎重に外していきます。
低温ハンダとフラックスを大きめに盛って両方の端子を一度に引き抜きます。(気合が入って写真を忘れてます・・・)

その後、およそハンダを取ったら、裏側から加熱してスッポンでハンダを吸取ります。ここもランドが小さく穴も細くかつパターンが太い部分なので、結構苦労しました。(10分ほど苦闘してます)
自動ハンダ吸引機が欲しいところです。高いわりにはあまり使わないので買いませんが・・・

自動ハンダ吸引機

写真を撮るために掃除しました。普通はしなくて大丈夫です。

積層セラミックアレイ取付

穴径が小さく太い線が入らないので1/4Wの抵抗のリードを使います。
逆さまになるのと振動を伝えたくないので、1mmのEPDMのゴムシートで基板に貼り付けます。
(普通のゴムを使うと硫黄成分で部品がやられるので使かっちゃダメですよ。最短で半年で壊れます)

片面粘着なので、細めのアクリル粘着両面テープで反対側も薄く貼ります。

基板取付

基板に取り付けます。ゴムシートを張って線の曲がりをある程度とって付けます。

ハンダをする前にリード線はカットしておきます。銅部分が露出すると長期で錆びるためです。

ハンダ完了
 まずまずです。

視聴

仮組をして速攻で音出しです。
まずは定番のイーグルスから聞いていきます。
セッティングは、前回の記事の状態です。
関連記事:自宅 チープオーディオ セッティング

イーグルス

まずは低域たっぷりのホテルカリフォルニア(Hell Freezens Over)で確認
低域が伸びやかになり切れとスピード感が増しました。ボーカルもやや前に出てきてライブの盛り上がり伝わってきます。なかなか良い感じです!

デュア・リパ 

前回ちょっとドンシャリな感じのままでセッティングは終了でした。今回も低域はドーンときますがスピード感があるのでうるさく感じません。バランスが良くなり気持ちよく聴けるようになってきました。

ニッキ・パロット

私の好きなニッキ・パロットです。Black Coffeeは最初のベースが気持ちよく響きます。艶のある声も最高です。在宅での仕事中にニアフィールドで聴くと仕事もはかどります。
声の艶が増して、低域の切れが増してます。

山本潤子

好きな歌手ですが、このアルバムは歪っぽくて録音が悪いと思っていました。
しかし普通に聞けるようになりました。これは意外でした。
すいませんミキサーさん・・私の機材が悪いだけでした・・・

まとめ

いい方向に変化していったのは、とっても嬉しいです。
定位がキッチリして低域のスピード感が抜群に上がりました。DACでは少ししか変わらんだろうと思っていましたが意外です。まだまだKC62の実力は出せていないんだと感じました。
今日はここまでで、この後は音楽鑑賞です。音量を上げるとより気持ちいので、つい上げすぎちゃいますが我慢です。

明日追加でもう2枚買ってある2200μFのコンデンサを入れてみます。もっとよくなったら最高です!

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